CDおよび、USB接続機器、PCとのUSB接続、等々で音楽再生を行うことができます。
デジタル音源を再生するのに向いているレシーバーです。
同じKENWOODのLS-K731-Mスピーカーと組み合わせてPC用スピーカー+アンプとして使ってます。
■ PC IN端子
このレシーバーはUSB接続端子を持っています。
メーカーサイトの説明を引用すると、『パソコンに収録した音楽ファイルやインターネットラジオなどを高音質で楽しむために、「PC IN端子」を本体背面に搭載。USBケーブルでの簡単な接続で、パソコンの音声をデジタル信号のままアンプ部へ入力、PC内の干渉を避けクリアな音楽再生を実現します。』
おかげで、最大音量にしてもノイズがのりません。
当たり前ですが、オンボードの音源に比べると音質はかなり上になります。
ただし、音源をデジタルでそのままアンプへ送ってるのですが、どうしても出力側のPCのサウンドデコーダーの影響を多少は受けます。
■ Supreme EX
可逆圧縮などのapeやflacで圧縮した曲ばかりじゃなく、aacやmp3などの不可逆圧縮で圧縮した音源も多いので、「Supreme EX」の機能がとても役に立っています。
mp3などはデータ量を減らすために、音のデータも多少削るので、元の音に比べると、どうしても音が薄っぺらくなったり、本来あるはずの音が消えたりしますが、「Supreme EX」では、『デジタル化で失われた高域成分を補間し、原音に近いリアルなサウンドを再現』します。
これと似たような機能を持つサウンドチップをのせたマザーボードがありますが、こちらはかなり本格的で、音源によってモードを自動で調整し最適化してくれます。
例えば、CDにはCD用の『音楽CDやデジタル入力時において20kHz以上の高調波成分を付加する「音楽CDモード」』で再生し、『「MP3」、「WMA」、「AAC」といった圧縮音楽ファイル再生時にはデータ圧縮によって失われた高音域も補間する「音楽ファイルモード」で再生。それぞれのモードは自動で切り替わり、音源に合わせた最適な高音質再生を実現します。』とのこと。
Supreme EXをONにすると、プラシーボ効果ではなく、実際に奥行きとかが全く変わってきます。
よくサイマルラジオを聞きますが、普通にPCとAUX入力端子でつないだ場合は、普通のラジオのペラペラの音ですが、PC IN端子を通してSupreme EXをかけた音は、CD音源に近めの音で楽しめます。
両者を比べた場合、音の厚みが全く違います。
とてもラジオを聞いているとは思えません。
面白いものですね。
CDで聞き比べた場合でも違いが分かります。
やはり一番初めに感じるのは「音に厚みが増す」ということ。
さらに曲の硬さが抜けて叙情豊かになる感じがします。
最適化による補完が音に丸みを持たせてるのかもしれません。
ちなみに、Supreme EXとSupremeFXとは機能的にも名前的にも似てますが別物です。
Supreme EXはKENWOODがライセンスを持ってる独自機能のようです。
開発者さんが言うには、このモデルにはSupreme EXの最上級のものが入っているそうです。
■ かなりこだわって作られてる
高品位な低音再生実現の為、大型アナログトランスを採用。
「アンプ部」「CDメカ部」「デジタル回路部」「アナログ回路部」とそれぞれ独立構成とすることで より安定した増幅動作を実現、微小信号の再生能力アップ。
各部ごとに巻き線を分け、各回路間の動作電流の干渉を抑制。
L/Rchアンプをそれぞれ独立で構成し、さらにL/Rchともに独立させた電源供給回路。
・・・等々、この値段帯で、このサイズにしては、かなりこだわってるのではないでしょうか。
開発者インタビューが詳しく載ってますので、そちらをさらっと見てもらったほうが分かりやすいです。
http://www.ec-kenwood.com/cgi-bin/omc?port=33971&req=misc/kseries02.html
■ 改良の余地はある
このレシーバーは本体前面にUSB端子を搭載してます。
USBメモリーやUSBマスストレージクラスに対応したデジタルオーディオプレーヤーに収録した音楽ファイル(MP3/WMA/AAC/WAV)の再生にも対応しています。
こうした機能はありがたいのですが、実際には、USBメモリでは曲順を選べなかったり、曲のタグを表示してくれなかったり、そういった細かい部分はあまり作りこまれていません。
flac、ape、tta、takなどの可逆圧縮のコーデックに対応していないのもちょっと辛いですね。
また、iPhone4SをはじめとしたiPod/iPhoneの音楽信号をデジタルのままアンプ部へ入力できるデジタル接続にも対応してます。
USB接続したiPod/iPhoneは、本体やリモコンによる再生・選曲に加えて、iPod/iPhone本体での操作も可能。
Supreme EXも対応しており、充電にも可能です。
どちらかというと、純粋に音を再生することに集中して作られてるので、機能性といった点ではiPhoneなどに特化したミニコンポに劣ります。
iPhone等を使った音楽再生を目的としてるのなら、音質は落ちるでしょうが、特化したものを購入するほうが便利かもしれません。
音質に関しては非常にクリアです。
これ以上を求め始めると、何十万単位で吹っ飛んでいきますし、不可逆圧縮のデジタル音源を再生する目的での使用ですので、このあたりで十分に満足です。
■ 定格
アンプ部
実用最大出力 50W+50W (JEITA 6Ω)
入力感度/インピーダンス 300mV/47kΩ(AUX、D.AUDIO)
出力レベル/インピーダンス 2V/1kΩ(サブウーファープリアウト、AUX)
デジタル部
Supreme EX(CD、デジタル入力、USB、PC-IN)再生可能周波数 1Hz ~ 48kHz
対応サンプリング周波数 32kHz、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz
CD部
周波数特性 20Hz ~ 20kHz(JEITA)
再生可能ディスク※1 CD、CD-R、CD-RW(CD-DAフォーマット)、音楽ファイル(MP3/WMA/AAC)の記録されたCD-R、CD-RWディスク
USB部
対応USB機器 USBマスストレージクラスデバイス
インターフェース USB2.0(Full Speed)、USB1.1互換
対応ファイルシステム FAT16/32
供給電流 最大1A
iPod/iPhone部
対応モデル iPod touch(第1 ~ 4世代)、iPod nano(第2 ~ 6世代)、iPod classic、iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GS、iPhone 3G
チューナー部
FM受信周波数範囲 76MHz ~ 90MHz
AM受信周波数範囲 531kHz ~1,602kHz
電源部・その他
電源電圧 AC100V 50/60Hz
定格消費電力 65W(電気用品安全法に基づく表示)
待機時消費電力 0.5W以下
最大外形寸法(約) 245(W)×104(H)×309(D)mm
質量(約) 5.7kg
付属品 FM室内アンテナ、AMループアンテナ、リモコン、リモコン用電池、電源コード
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購入金額
42,000円
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購入日
2012年頃
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購入場所
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