レビューメディア「ジグソー」

唸れ10連奏 5連ファングラボでSLI

こちらはSLI&私事みたいなものなので単品の詳細な内容はこちらからどうぞ。

 

GIGABYTEが出した唯一無二の5連ファングラボ。側面に4cmファンを5基並べた姿は型落ちとなった現在でも圧倒的存在感だ。

元々この独特な側面排気は「拡張カードスロットが埋められていても冷却力を保持できる」という触れ込みで作られており、ならSLIをやってみたいのが男心というもの。

当時見たデモ機のV8エンジンのような姿はいまだに覚えている。

 

というわけで1枚目を入手した時から既に2枚目を狙っていた。しかしたまたまオークションに出てあっさり入手できたのは相当運がよかったらしく、そもそも当時の販売数も少なかったようで、中古品として出回るのは過去を遡ってみてもなかなかない。

 

そこで一先ずGTX680のSLIを体験したくて1月に購入したのがこのMSI N680GTX Lightningだった。 こちらもフラッグシップモデルだけあってGV-N680SO-2GDと同等の性能にあっさりOC成功し、快適なゲームライフを過ごしていた。

異種組み合わせのSLIもカオスでいいじゃないかと思い始めていた矢先…

 

じゃんぱら通販にGV-N680SO-2GDがあるのを見つけてしまった。先週店頭で見たときは無かった気がするので入荷したてだろうか。まさかLIGHTNINGを買って3か月ちょいでコイツの2枚目が出てきてしまうなんて…

既に性能面ではGV-N680SO-2GD同等に押し上げているので追加購入する性能面でのメリットはない。むしろLIGHTNINGと併用したせいでGV-N680SO-2GDの弱点も判ってきていたし、拡張カード類も減らさないと装着できないし物理干渉も怖い。

 

しかし付属品ありとある。しかもなぜかこの時じゃんぱらの同店舗のASUS・MSI・ZOTAC・GIGABYTEの各社フラッグシップGTX680が付属品有で並んでいた(特にASUSのGTX680-DC2T-2GD5はコイツと同様中古で出回ることも少ないOCモデル)。ひょっとしてコレクター的な人が放出したんだろうか?

そもそも自分が入手した1枚目は本当にボード本体のみだったので付属品有は欲しい。値段もむしろ1枚目より安い。もう自分は考える事をやめた。

 

じゃんぱらは通販の時に現物写真を送ってくれて最終確認できるのだが、送られてきた写真を見る限り期待通りの綺麗さで外箱もしっかり。数秒で承諾ボタンを押していた。そこからのじゃんぱらの動きも非常に早く1時間後には既に集荷状態、佐川も本気だして翌日朝には届いてしまったのだ。

 

PC側全然受け入れ準備してねえよ!!!

更新: 2016/04/23
パッケージ内容

今度は箱付きだ!

1枚目が本体のみの中古品だったが今回は箱・付属品完備。

箱のデザインはSuperOverClockロゴを前面に押し出しており本体に比べると意外とシンプル。

ゲームをイメージさせるようなデザインもないのでやはりOC向けというコンセプトなのだろう。

でもどうせなら5連ファンをもっとアピールしてもよかったんじゃ。

 

しかしこの開封時のワクワク感はたまらない。箱つきっていいよね。

ちなみにMSIのLightningより箱は一回り小さいというかあれ無駄に箱でかかったからね。

 

付属品はペリフェラル4pinx2→PCIex 8pinケーブルが2本。付属するということはこれでも動かせるのだろう。もともとGTX680は6pinだしね。

 

そして初めて存在を知ったのがこのゴムクッション。他社の重量級グラボにもあるが、装着したスロットの2つ下にこれをつけて、手前方向への垂れ下がりを防止するもの。

確かに1.6kgならこういう工夫が無いほうがおかしい。それでもケースフロント側への垂れ下がりはどうしょうもないのでこれと併用してみよう。

 

尚専用の解説書もほとんどゴムクッションの使い方の内容なのだが。

と本体がぶっ飛んでるが雰囲気を盛り上げる付属品や過剰包装は無いがまあ本体が最大の破壊力もってるからそれで十分だね。

つい先日買った「超かっこいいローエンドグラボ」ことEVGAのGT710と並べるとなんなんですかこのサイズ差は。

そして念願の2枚並べ。左のブラケットが茶色っぽく汚れているのが1枚目なので今回の2枚目は本当に綺麗な個体だ。

あわせて10基のファンをもち、1個1.6kg…合計3kg以上の重量をもつグラボをこれからケースに組み込むと思うとワクワクしてくると同時にどうしたもんかと悩みもでてくる。

更新: 2016/04/23
導入難度

2枚で導入難易度も2倍

1.6kgを誇る巨体はケースフロント側が下がり本体のブラケットがゆがむ程で1枚目同様2枚目もブラケットが基盤に対して90度になっていなかった。

先述の通りフロント側の垂れ下がりは付属のゴムクッションがあっても防止できないので1枚目と同じようにフロント側を支えたいのだけど…

1枚目はフロントベイに一部入り込んでいる事を利用して光学ドライブで支えていたが、2枚を同じようにしようとするとどうあがいても上段を支える為の光学ドライブが下段のGTX680にぶつかってしまう。

 

 

結局あくまでゆがみ防止でそれ自体には大して重さがかからないだろうと、下段のGTX680を今までどおり光学ドライブで支えて、2枚の間にクッションを挟み上段は下段のGTX680で支える事に。本体自体はガッチリしているから大丈夫だろう。

また付属品のゴムのように装着スロットから2つ下のスロットにもクッションを追加。どうせ2枚分用意しなくてはなならなかったので、付属のゴムと同じ厚みのクッションをフロント側のクッションを作った余りで作成。

なんとか安定してくれたが、取り扱いには気を使うのに違いはない。最近MSIがキャンペーンで付けている突っ張り棒が単品販売していたら絶対買うのに…

 

また今回LIGHTNINGと占有スロットが違うことからボードを指すスロットを変えざるを得なくなり、今まで付けていた2枚の拡張カードのうち1枚は撤去、残したGameBlasterもGTX680のバックパネルと干渉するのでカバーをはずす事に。

幸いGameBlasterはカバーのはずし方と外した時にブラケットの固定に使うナットが付属しているのでカバーを外しても想定内ってことなのだろう。

見た目はさびしくなるが。どうせ巨大グラボ2枚に挟まれてコイツは見えなくなる。

更新: 2016/04/23
実用性

MSI LIGHTNINGと併用していて判った弱点も

さて、GTX680のSLI性能についてはCore i5 4690Kで紹介したとおりなのでばっさり割愛。

 

 

相応のCPUとSLIがきくゲームと組み合わせればなかなかの性能を得られる。

一方SLIが使用できないゲームも多く、その場合無駄にアイドル消費が1枚分増えるのでマニア向けといったイメージが強い。単発でより高性能なVGAを搭載したほうが実用面ではやはり有利。

というか680自体大半の人にとって単発で不足するような性能ではない。

で、MSI GTX680 LIGHTNINGとこのGIGABYTE GV-N680SO-2GDを併用した結果判ったGV-N680SO-2GDの特性というか難点もある。

 

GV-N680SO-2GDは外排気グラボならぬ外吸気グラボとなりやすい形状・エアフローらしく、特にケース内が負圧の場合がんがん自らのブラケット部から外気を吸っているようだ。

 

そして仕方ないが音が甲高く全体的に音も大きめ。一般的なファンを持つクーラーにくらべて高い音が特に負荷時に耳につく。

 

そして実は一般的な環境の場合温度も高い。

上がLIGHTNING(プライマリ)で下がGV-N680SO-2GD(セカンダリ)。SLI状態でゲームを暫く動かした後の取得値だ。LIGHTNINGをGV-N680SO-2GDと同じ性能に引き上げているのに、LIGHTNINGの方が10度程低い温度を取得してしまう。

 

そして物理干渉や重さはLIGHTNINGより明らかに面倒。LIGHTNINGは幅が大きくてSLIコネクタの位置がイレギュラーという難点と背面側の謎の出っ張りがあり面倒だが、GV-N680SO-2GDの異質な形状・エアフロー…そして心配になるほどの重さが厄介なのだ。

 

こうして並べるとダメじゃんといわれそうだが、実は面白い特性がある。ケース内のエアフローに失敗し、ケース内の温度がかなり上昇してしまった時だ。

その時LIGHTNINGはケース内温度にあわせて70度以上までじわじわと上がって行ったのだが、GV-N680SO-2GDはその環境下でも5連ファンによる強制冷却で70度未満の温度を維持し、最終的にLIGHTNINGと温度が逆転したのだ。

しかもその状態ですらファン回転数は7000rpm程で出力のパーセントは6割弱。最大の冷却力はまだまだ余裕があるという恐ろしさ。

 

周囲の温度が低いorデフォルト設定では冷却力はそこそこだが、電圧をより高くしたOCやケース内温度が高くなる環境、真夏で室温が高い時等にこのWINDFORCE5xはその圧倒的なピーク冷却力を発揮してくれる…というチューンなのだろう。…まあそんな環境にするんだったら周囲のエアフローよくして普通のグラボ使った方が静かで安心だよね。

 

ちなみに1枚目で触れた「OC guru」の不安定だが、Windows10向けにアップデートされたのか1枚目・2枚目共に普通に使えるようになっていたのでその辺は安心だ。後日1枚目の記述も追記するつもり。MSI Afterburnerとの共存もOKだった。

更新: 2016/04/23
満足度

細かい事はいいからこのビジュアルを見てくれ

とまあ普通に見たらデメリットも多いボードだし、既に同等性能に引き上げたLIGHTNINGを持っていたので性能面でのプラスも無し。

強いて言えば2枚の別のボードがそれぞれ別の音域の騒音を出していたので、合計10連ファンとはいえ音域が揃った分体感的には静かになった。がLIGHTNING2枚のほうが静かだろう。

しかしこの合計10連ファンのビジュアルインパクトだけで満足だ。

ロマンだ。最高だ。

 

 

ちなみに今流行り(?)の光るSLIブリッジつければさらにビジュアル最強になるんじゃないかと思ったのだが、今回の環境では3スロット占有に間に1スロットをあけた4スロット分の長さのブリッジが必要。この場合3way兼用型の2本分の幅を持つモデルになるのだが…

ご覧の通りコイツは2つ目のブリッジコネクタ側にカバーが張り出している。軟質のブリッジなら通せるようにスリットがあいているが今時のド派手かつ大きいブリッジは干渉するのが確定だ。

 

まあこれだけで十分だ!

  • 購入金額

    21,800円

  • 購入日

    2016年04月18日

  • 購入場所

    じゃんぱら

コメント (13)

  • タコシーさん

    2016/04/23

    V8...OHVかOHC V8エンジンか...DOHC?
    でも小さいファンを4個でなく、ヒートパイプって考えなかったのかGIGABYTE
    モンスターゲーマーには騒音なんて問題外ってことだべか....
  • 下小川さん

    2016/04/23

    GIGABYTE自身一般的なクーラーを持ったGTX680も併売していたんで、コイツはOC特化的な実験モデルだったんでしょうねえ。コストと騒音に見合う効果があったのかは1世代限りで終わっているあたりからお察しですが、こういうチャレンジングな製品を市販化できちゃうのはすばらしいとおもいます。
  • ちょもさん

    2016/04/23

    今どきなSLIブリッジですが、ファンのカバーを外して(ネジ外せば取れる気がする)からブリッジ装着、その後カバー装着でどうにかなりそうな気もする…
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