レビューメディア「ジグソー」

当時の高速Ultra 160 SCSI RAIDボード

入手したのはDELLのジャンク流れ品で、DELLの型番ではPERC3 DCL(PERCとはPowerEdge RAID Controllerの意味だったと記憶しています)で、これは当時のAMI(後にLSI Logic)MegaRAID Elite 1600という製品のOEMでした。ボード自体はAMI純正と特に変わりは無いのですが、BIOSはDELL用のものが用意されています。

この製品を入手した時期には、メインPCであったPC-9800系用にSCSI HDDを大量に買いあさっていた時期で、このボードを使って遊べるだけのHDDが十分揃っていたのです。

当時は常用していたPC/AT互換機は特になかったのですが、とりあえずいつでも動かすことが出来るというレベルにあったのが、Supermicro PIIIDMEやTYAN TigerMPXなどの64bit/66MHz PCIスロットを備えたマザーボードであったため、このボードのパフォーマンスも何とか発揮できる環境ではありました。

主に組み合わせたのは、同一ロットのHDDが6台揃っていたFUJITSU MAJ3091MC(10,000rpm 9.1GB Ultra160 SCSI)であり、主に6台を使ってRAID5という構成で動かしていました。

MAJ3091MCは単体で40MB/s少々の読み書き性能のHDDで、今となっては格安なSATAでももう少しマシな速度が出ますが、当時はこれでもかなりの高性能HDDでした。これを6台でRAID5構成にすると、理論的には5台のストライピングの速度とほぼ同等になるという計算で、200MB/s以上の速度が見えてくる(パリティデータの生成や読み書き分のロスを除く)ということになるわけですが、実測でも170MB/s程度の読み出し性能は出ていたと思います。書き込みはさすがに落ち込みましたが。

現在のSSDではごく普通に出てくれる程度の速度ですが、PC-9800シリーズではUltra 2 SCSI HDDのストライピングでも100MB/s前後が限界だったのですから、当時としては夢のような速度でした。

当時のSCSI RAIDカードではRAID5利用時にパリティデータの計算だけで大幅にパフォーマンスが落ちるという程度の性能であり、この製品のように理論値に近いまでの速度を発揮してくれるだけでも貴重といえたのです。
  • 購入金額

    2,000円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

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