そこで評判の良い3D描画性能を活かしつつ、2Dの描画機能を内包すれば気軽に導入できてしかも3D性能の高いビデオカードが出来上がるということで開発されたのが、このVoodoo RUSHでした。
2D機能を内包というものの、3Dfx自身には2Dグラフィックのノウハウはなく、Voodoo RUSHは他の2Dチップと同一基板上で組み合わせることが出来る3D描画回路という位置付けで、2D描画用に他社製のグラフィックチップを別途用意する必要がありました。
このGA-RUSH6/PCIはAlliance Semiconductor製のProMotion AT25とVoodoo RUSHを組み合わせて作られたボードで、ビデオメモリは6MB搭載しているのですが、この6MBの割り当てもやや変則的で、ProMotion AT25の2D描画用に4MB、Voodoo RUSHの3D描画用に2MBが、それぞれ別に使われています。
詳細については省略しますが、Voodoo RUSHは2Dチップのフレームバッファに割り込む形で動作するというトリッキーな仕様であり、Voodoo Graphicsと比べると3D性能も低く、またGlideの互換性も劣っていたことから、比較的高い製造コストに見合った性能が発揮されているとは言い難い製品でした。当然市場での人気も低調で、比較的短期間で姿を消してしまいました。
実は私もこの製品以外にもう1つVoodoo RUSHの製品を持っていたのですが、あまりに使う機会が無く紛失してしまいました。GA-RUSH6/PCIはPC-9800シリーズ対応製品の中では比較的高い3D性能であり、使う機会も多かったのですが。
私の場合、Voodooシリーズ愛好家ではあったのですが、Glideを使う機会は皆無といって良く、互換性の低さも気にならなかったため、世間での評判と比べればこの製品に対する印象はかなり良いものとなっています。
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購入金額
3,980円
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購入日
不明
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購入場所
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