当時それまで持っていたカートリッジよりも上のクラスの製品で、かつ実売価格が手ごろな製品を探していて、この製品が処分価格で売られていたのを見て思わず飛びついてしまったのです。
構造的には、AT-OCシリーズの上位仕様というべきものでは無いかと思います。コイルはPCOCC6Nですし、ターミナルピンにもPCOCCを採用しています。
この製品を買うまで、オーディオテクニカ製のMCカートリッジで手元にあったのは、AT-32EIIとAT-F3II程度でした。AT-32EIIでの印象から、勝手に線が細くやや暗めのトーンというのを勝手に想像していました。ところがKENWOOD KP-9010との組み合わせで使ってみたところ、この組み合わせでは全帯域にわたって引き締まった音で、どちらかというとスピード感のあるロック系の音楽が似合うという印象です。
特によく似合っていると感じたのは、デジタルレコーディングされている「THE SEVENTH ONE / TOTO」のような傾向のサウンドでしょうか。
現在は組み合わせるプレイヤーがYAMAHA GT-2000に替わり、上記の印象に重厚感や力強さが加わったような、よりバランスに優れた音質になってきたと思います。
重量などはAT-OCシリーズ譲りの手頃なもので、トーンアームとの相性も出にくい、使い勝手の良さもある製品です。現在同じ内容で作ったら10万円前後の値段が付けられるのでは無いかと思われる、素晴らしいコストパフォーマンスを誇る製品といえるでしょう。
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購入金額
22,800円
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購入日
2002年頃
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購入場所
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