キーボードに搭載されたバックライトは文字を赤く浮かび上がらせます。
ヘッドホンブランドBeats by Dr. Dre とhpがコラボレーションしたノートPC、シグネチャーモデル「ENVY14-2001TX Beats Edition」のレビューです。
Beats by Dr.Dreと言えば低音がよく出るヘッドホン・イヤホンとして知られていますが
人気の理由の大きなポイントとして、そのデザイン性が挙げられるのではないでしょうか。
そんなBeats by Dreとのシグネチャーモデルなので、さすがにデザインにはこだわりを感じる仕上がりとなっています。
とてもシンプルな外観です。
ですが天板はマグネシウム合金、側面にはメタル素材、パームレストと底面部にはラバー素材、と3つの違う素材がバランスよく組み合わされていて高級感を感じます。
ノートPCは側面のジャックやポート類がどうしてもごちゃごちゃしがちだと思いますが
この機種は目立つ出っ張りや色の違いが全く無くどこから見てもすっきり、デザイン性を損なっていません。
USB3.0始め必要なものは一通り揃っています。イヤホンジャックが2つあるのもBeats Editonならではのポイントです。DVDドライブはスロットイン方式を採用。
14.5インチというサイズは珍しく初めてのサイズでしたが小さめホームノートとしてはこれがデカすぎず小さすぎず案外ちょうどいい。ただし、金属素材を惜しみなく使っているためか重量は2.5キロとずっしりしているので頻繁な持ち運びには不向き。
スペックはi7-2630QM(クアッドコア)・メモリ4GB・HDD640GB(7200rpm)・Radeon HD 6630Mといった感じで、重いゲームをすること以外困ることはまずないです。
現在は4GBのメモリを一枚増設して8GB、デュアルチャンネルで動作させています。
カタログスペックは最大8GBとなっていますが16GBまで認識するようです。
Beats Audioという独自の技術をオンにすることにより、重低音を中心としたデジタルチューニングが施された状態になります。
オンとオフとでは違いが顕著に現れます。ミュージックプレイヤーだけでなく再生される全ての音に適応されます。
スピーカ出力はクリアではあるもののあくまでノートPCだなという感じで、やはり低音は物足りません。少し期待しすぎていました。至って普通です。(2スピーカー、サブウーファー非搭載)
が、ヘッドホンやイヤホンを繋いだ時は凄いです。スピーカとは打って変わって圧倒的なパワーです。重低音の効いたジャンルの音楽には特に相性がいいです。
またBetas Audioの専用コントロールパネルがあり、さまざまな項目を自分好みにカスタマイズすることもできるので面白いです。
この手のものが好きな自分としてはお気に入りの機能です。
※Beats Audioのオンオフは好きなタイミングで即反映されますがオフにするとデフォルトのトーン値が勝手にいじられた数値になってしまいます(Beats Auidoオンの状態をよく魅せるしょうもない小細工だと思われる)なので本当の意味でBeatsオフにしたい場合は手動でトーン値を0に戻すかレジストリをいじらなければなりません。やり方自体は簡単です。
このPCのグラフィックスには、プロセッサー内蔵のもの(インテルHD3000グラフィックス)とAMD Radeon HD 6630M グラフィックスの2つが搭載されており、
使用するソフトをどちらのGPUで動かすか、といった選択が可能なスイッチャブル式になっています。例えばブラウザは省電力なインテルHD3000で、動画編集はハイパフォーマンスのRADEONでといった感じで用途に応じたGPU選択ができます。
エクスペリエンスインデックスはこんな感じ。
スイッチャブル稼働時(デフォルト)では内臓のインテルHDグラフィックスのパフォーマンスの数値が表示されます。
数値上は内臓GPUのものですが先のようにアプリケーションを個別に選択しハイパフォーマンスに設定しているとちゃんとRADEONが動作してくれます。
このようにスイッチャブルは便利なのですが、紛らわしい場合もあります。
どちらにするか設定してないアプリケーションは基本的に自動的に判別されますが、それが自分の希望するGPUでなかったり、ハイパフォーマンスに設定してるはずなのに適当されないなどといったことが稀にあります。
そういった事が紛らわしい、いっそ全てをハイパフォーマンスで、または省電力で動かしたいという時はBIOSからGPUを固定するモードも選択が可能です。
設定を終えてもう一度エクスペリエンスインデックスを調べてみると・・・
グラフィックスの数値がRADEONの表記になりスコアが上がりました。
GPUを固定すると、全てをハイパフォーマンスで動かすか省電力で動かすかの二択になります。
私は普段ノートPCでゲームをすることはあまり無いのですが、「スイッチャブル時にソフトをハイパフォーマンス指定した場合」と「端からRADEON固定で計測した場合」とで違いがあるのか気になった為、差の分かりやすいゲームのベンチマークテストをやってみました。
するといずれも個別でそのソフトをハイパフォーマンス指定した時よりも、RADEON固定で計測した時の数値のほうが上でした。大幅に差がついたものもあります。
顕著に差があるようだと、個別にハイパフォーマンス設定する意味が薄れるのではないかと思いました。
ゲームをするときはGPU固定モードでやったほうがいいです。ちなみに固定モードにすると外部ツールを仕様してオーバークロックが可能です。
(デフォルトクロックは480/800ですが、最高で700/1100前後までは引き上げられます。もちろん自己責任です。)
※スイッチャブル方式のノートはこの機種しか使ったことがないので、他の機種でどうかはわかりません。
※2 2014年10月追記 HP公式からのグラフィックドライバは更新がとっくに停止しているので、AMDの公式のドライバ随時更新してきましたがパフォーマンスは初期状態のものとは大きく変わります。当然新らしいバージョンの方がいいのですが、このスイッチャブル式のめんどくさい仕様のおかげでドライバの更新は非常にめんどくさいです。最新版betaが問題なく入れられるのが不幸中の幸い。
※3 2014年10月追記 ドラゴンクエスト10のベンチマークの結果
ちなみにモニタ接続した場合解像度1600x900までは快適にプレイ出来てます。(60fps)それ以上では60fpsのキープは難しくなります。
次は裏蓋を開けた時の様子です。
機種によっては開けにくいものもありますが、これはとてもスムーズに開くので簡単に内部にアクセス出来ます、ファンに溜まったホコリの掃除も割と手軽に出来るのが嬉しいです。
こんな感じです。
気になる点としては汚れが目立ちやすいことですね。質感がよくてもパームレストや天板に指紋がぺたぺた付いていたら台無しになってしまうので割りとこまめに拭く事が大事です(笑)
後は解像度が、1600x900だと言うことなかったのですが選択は出来ず従来の通り1366x768です。ここがなんとも惜しいです!
ともあれデザイン的にもスペック的にも満足しています。
※2014年10月追記 現在は完全に据え置きして32インチモニタとHDMI接続して使ってます。ゲーム以外だと動画もFHDで問題なく快適です。ストレージもHDDからSSDに換装したのでまだまだすこぶる元気です。
-
購入金額
119,000円
-
購入日
2011年08月頃
-
購入場所
HP Directplus
いきものがかりさん
2012/04/17
欲しいです。知りませんでした。
AKBに埋もれて、HPからこんないい商品出たの知りませんでした...
私の昔のHPのノートも音はいいです。でも、液晶がいまひとつでした...
最近のは、液晶もよくなってるんだろうなあ...
麦さん
2012/04/20
ビッグカメラを見て回っていたら発見し一目惚れ、後日直販で購入という流れになりました。現在直販は取り扱い終了となっているようですが、その他のショップで在庫があればかなりお安く買うことが出来るかもしれません。
液晶に関しては明るさはありますが露骨なグレア液晶なので映り込みはかなりある部類だと思います。
その後発売になったENVY15や14SPECTREは液晶の質が良くなっているそうです。