なかなかの難問ぞろいです。
「詰碁」とは、大石が取られるか(死)、取られないか(生)、あるいはコウに持ち込むかまでを手順付で示す問題です。
石を生きるという立場からは二眼を作りに、石を殺すという立場からは相手の眼を奪いに行きます。
(眼については後述)
二眼の一番の基本形は下のような形でしょうか。
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┼┼┼○○○○┼┼┼
┼┼┼○●●○┼┼┼
┼┼○●┼●○┼┼┼
┼┼○●●●○┼┼┼
┼┼○●┼●○┼┼┼
┼╋○●●○┼╋┼┼
┼┼○○○○┼┼┼┼
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囲碁は基本的に何処に石を置いても良いゲームですが、特別に石を打ってはならないと定められている「着手禁止点」が存在します。
その一つが、
・打った瞬間に相手に石をとられてしまうような点には打ってはならない
というもので、上の図に対応させるとそれは下図
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┼┼┼○○○○┼┼┼
┼┼┼○●●○┼┼┼
┼┼○●①●○┼┼┼
┼┼○●●●○┼┼┼
┼┼○●②●○┼┼┼
┼╋○●●○┼╋┼┼
┼┼○○○○┼┼┼┼
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①と②の点に対応します。
つまり、上の図のような形が現れると、白はこれ以上黒に手を出すことが出来ず、また、①や②のような相手が打てないような自分の陣地を「眼」と表現します。
この二眼を作るまでのプロセス(逆の立場からは、目を奪うまでのプロセス)は様々で、自分の囲んでいる場所を広げようとしたり、急所に打ったり、相手の石を取ったり、あるいはコウに頼って生きる形を目指したり…
※コウについてはこちらで解説
本書は初段程度の実力が有れば解ける問題も有りますが、五段前後の力が有っても結論までたどり着けない問題も多々あります。
購入されるなら三段くらいは有った方が良いかなという印象です。
問題によっては「解けたら県代表クラス」という難易度もあるくらいですからね。
問題数は大変多いのですが9割以上は有段者ではないと解けないでしょう。
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購入金額
1,890円
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購入日
2006年頃
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購入場所
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