毎年この時期の大学内は、大掃除と予算消化(あまり予算を使わない研究室は、決算時に一気に消化するパターンが多いのです)の為に古かったり壊れたおもしろグッズが「廃棄」として廊下に放置プレイされてる場合が多く、心優しい(?)廃棄元は「どうぞご自由に」と書いて下さいます。
「廃棄」とだけ書かれていると、どうもゴミ捨て場から廃品パクリする業者の様で嫌なんですが、「ご自由に!」と書かれていれば、そうかそうかと抱っこして保護してあげることが出来ますね。
と、そんな成り行きで保護してあげたのがこのスイッチです。
色々なところで放置プレイされてるネットワーク機器って大体100BASE-TXまでしか対応してないのですが、このスイッチはインジゲータに10/100/1000って書いてあるし、光ファイバーのポートもあるし…これはギガビット対応のスイッチでは!?と家に抱えて持って帰ってみました。
こんなデカいスイッチは触ったこともありませんでしたし、なにより生きていれば実用性のあるギガビット対応スイッチっぽいので無駄にはならないかなと思ったんですね。
持って帰って繋いでみると、まぁ素直にスイッチングハブ的な動作をちゃんとしてくれました。
…一般向けにはスイッチングハブと呼んで、エンタープライズ向けだとスイッチって呼ぶイメージが強いのですが…何か差はあるんですかね。
スイッチングハブとハブ(いわゆるバカハブ)の差はわかるのですが。
さて話は逸れましたが、とりあえず動いて今後使えそうなので色々弄って触ってみることに。
このスイッチは2003年発売の物の様ですね。
NORTEL Networksというなかなか聞いたメーカーではなく、この型番で調べると日本語の記事は一つしかみつかりませんでした。
当時1000BASE-T対応のスイッチは少なかったんでしょうかね。
ポートは24ポート、先述の通り1000BASE-Tまで対応 光ファイバーポートにも対応してます。
光ポートは21-24ポートまでと排他使用の様ですね。以前日記でお話した、RC-232cポートが左側に見えます。
とりあえずあるんだから弄ってみたい!と思ってRC-232cケーブルを調達してる途中なのですが、うーんスイッチでコンフィグする内容って何なんでしょう。笑
既定のMACアドレス,IPアドレス以外の端末からのアクセス制限とか、帯域制限とか?
エンタープライズ向け故に必要な機能なんでしょうね。
アクセスランプは通常通り[帯域色分けのされてる通電LED][アクセスLED]の二つ。
今時のスイッチは皆そうなのかもしれませんが、この機種は端末の帯域対応だけでなくLANケーブルのカテゴリー対応も判断して接続を行ってるみたいですね。
繋いでみたPCは全てギガビットイーサを積んでるPCなのですが、たまたまケーブルをCat.5eや6でなくCat.5のケーブルを使ったら通電LEDの色が変わり、100Mbps速度の接続となりました。以前光回線のルータとPCを同じCat.5のケーブルで繋いだときは1Gbps接続されていたので、ケーブルのカテゴリーで判断されるとは思いませんでした。エンタープライズ向け恐るべし。
中身はチップがいっぱい。SFX電源大の電源ユニットが繋がり、左側にはUPSの様に使えるバッテリーを突っ込める様なスロットがあります。
ファンは50mmファンが3機。小さいながらも回転数がある程度あるので、PC以上にしっかり五月蠅いです。エンタープライズ向けはどう考えても静音<<<<<<製品の状態でしょうから、仕方ないですね。
ネットワークコントローラはおなじみBroadCom。合計5枚積んであります。
コントローラの上にはヒートシンクが乗ってるチップがあるのですが、少しでもスイッチに負荷をかけてあげるともの凄く発熱。触れないレベルです。
何が入ってるんでしょう。コントロールチップ間のブリッジチップ的な?
熱さの話が出てきましたが、平常時こそ冷風なものの負荷をかけるとファンの風は熱風に近くなります。
件のヒートシンクもそうですが、電源ユニットの発熱も大きそうです。
タダで24ポートのギガビットハブが手に入れられたのはいいですが、大きさ,五月蠅さ,ついでに消費電力はちょっとホームユースの域を出てる気がしますね…。
あとレビュー出来るところと言ったら…実際に使ってみてのレスポンスとか、スループットのベンチマークとかでしょうか。
ポート速度ベンチっちというなんとも面白そうなソフトを見つけたので、運用中のLogitecギガビットハブと比較してみたいですね。
100BASE-TX環境から1000BASE-T環境への変化だと、おそらくネットワークドライブの操作とかレスポンスが変わる気がするのですが、コントローラが変わっただけで変わるんでしょうか。
何かいい比較内容あれば、教えて下さい。
現状は8ポートのギガハブで間に合ってるし、なにより置き換えて常置するスペースもないという事でとりあえず仕舞っておきますが、いずれ活躍する日が来るといいですね。
それこそ、サイズはもちろん音が五月蠅いので仕舞う場所にもなかなか悩みそうですが。笑
NORTEL,公式製品紹介PDF
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購入金額
0円
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購入日
2012年03月頃
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購入場所
ご自由にどうぞ
harmankardonさん
2012/03/20
いろいろを遊び甲斐のありそう代物ですね.
ここに住んでいるジグソニアンの方たちに,アドバイスをもらえそうです.
notokenさん
2012/03/20
>既定のMACアドレス,IPアドレス以外の端末からのアクセス制限とか、帯域制限とか?
L3スイッチであれば、MAC認証やユーザー認証、ルーティングなどができますが、これはL2っぽいです。
L2スイッチであれば、マルチチャネル(サーバーと2本でつないで2Gbps確保)やVLAN、ポート毎のリンク速度、QoS(優先度)などが設定できます。
家庭向けだとVLANくらいしか使い道がない気がしますw
miraさん
2012/03/21
ありがとうございます。確かに電気代は通常のギガハブより大変な事になりそうです。笑
早速notokenさんからコメントいただけました!
ジグソニアン恐るべし…!
miraさん
2012/03/21
参考になるコメントありがとうございます!
なるほど…確かにホームユースだとVLAN、仮に貧弱な回線で家族間の回線占有が問題となってるならリンク速度とか優先度とか程度ですね。
ストレージの速度が追いつけばの話ですが、マルチチャネルとLANポート2つ持つPCで端子をチーム化して、とりあえず2Gbps対応にしてみるとか。
そもそも光回線のルータが1Gbpsまでなので、LAN内ファイル転送する時に役に立つかも…?程度の期待ですね。
はにゃさん
2012/05/21
一時期は CISCOと二分する勢力になってました。
残念ながら経営破たんしてしまったので、あまり情報が見つからない状況になってます。
これを使う見積もりを昔何度か書きましたwww
資料をみると、
消費電力:最大150W
Switch Fabric Dual 24 Gbps
Port Forwarding/Filtering Performance
For 10 Mbps: 14,880 pps maximum (64-byte packets)
For 100 Mbps: 148,810 pps maximum
For 1000 Mbps: 1,488,100 pps maximum
今時のGbEノンインテリジェンスハブ、たとえば NETGEAR GS116は
消費電力 最大9.6W
スイッチングファブリック 32Gbps
転送レート(1000Mbps) 1,488,000pps
転送レート(100Mbps) 148,800pps
転送レート(10Mbps) 14,880pps
VLAN、Trunk、RMON、Port mirroringなどを行わない限り…
大食漢ってことで。
miraさん
2012/05/21
おぉ、CISCOと張っていたのですか。それは結構大きな所ですね。
…素晴らしい大食漢だこと…
消費電力10倍どころか最大15倍強ですか。
使う場面が来ても、レギュラーにするのは躊躇するレベルですね;