主に1960年代の少年少女向け雑誌に掲載されていた当時の未来イラスト集。
昔は「21世紀」というキーワードには夢がありました。
- 車は浮かんでチューブの中を走っていたり
- 家事はロボットがやってくれたり
- なんだかよく分からないイマイチかっこよくない服を着ているし
- 宇宙旅行は当たり前
本書はそんな「これが21世紀の世界だ!」というイラストがたくさん載っています。
いくつかご紹介します。
「手間を省くため満1歳まで育てる」
「ずらりと並んだ人間飼育器」
怖いです
と、こんな感じのイラストが詰まった本です。
他にはどんなネタがあるかと言うと…一部のタイトルだけ紹介しますが…
- 海のそこにすもう
- 海底に大農場をつくる
- すごいぞゆうびんロケット
- 走れ音速列車
- 東京~ニューヨーク1時間 ロケットりょかっき
- 自動ドライブ時代
- 本州と四国をむすぶ大橋
- きみの家にも登場!母親ロボット
- 病原菌と対決!驚異のマイクロ・ロボット
- 驚異の無人手術室
- さあ行け うちゅう特急アルデバラン!
- ぼくらが開くぞ月世界
- とびたて土星へ!
- 宇宙ロボット 惑星大開発!
といった夢のあるものもあれば…(あ、瀬戸大橋は実現している!)
- すべての人間が分類される…コンピューターが等級テスト
- 太陽のばくはつ やきつくされる地球
- 小わく星ばくだん 人造すい星
- 水にしずむ大都市
- TOKYO大火山
- 地球大脱出
SFのネタになりそうな怖いものまで。
ツッコミどころも多く、見ていて飽きません。
出典は「少年マガジン」とか「少年サンデー」なのですが、今はこんなこと書いてないですよね。
今のちびっ子向けに「22世紀はこうなる!」っていう夢のあるイラストはないのかな。
本書は非常に満足なのですが、残念なのは文庫本サイズと小さいので、見開きで見たときにつなぎ目が見づらいということ。
もっと大きいサイズが出たらたぶん買うと思う。
たぶん。
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購入金額
1,260円
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購入日
2012年08月11日
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購入場所
三省堂書店
tomoさん
2012/09/01
いろいろ楽しめる夢のある雑誌いっぱいあったのになぁ。
かずさん
2012/09/01
ウチにあった車の図鑑にも「未来の交通」を紹介するページがあって、自動運転とか、エアカーとか載ってました。
今ですと、技術そのものはSF映画やアニメにたくさん出てくるのですが、警鐘を鳴らすようなものばかりで、生活が豊かになるといった視点で描かれているものは少ない気がします。
tomoさん
2012/09/01
子供たちもざんねんだろうなぁ。
かずさん
2012/09/01
それがかえって良かったんだと思います。
tomoさん
2012/09/01
いろいろ想像するのたのしかったよなぁ~w