レビューメディア「ジグソー」

全ての元凶の元凶 10年使ったノート

我が家で購入した最初のパソコン(一応その前にも古いパソコンをもらったりしていたんだが)。2001年の購入で廉価モデルとはいえ20万円以上のお値段。母親との共用とはいえ、自分用として使わせてもらえた最初のパソコンだった。
…というわけで実は同世代から見てもパソコンを触りだしたのは遅い部類。その後のインターネットの導入も友人内では遅い方だった。


その後母がVAIO J15を購入したので完全に私専用となる。
黒に近い紺色の筺体は未塗装で、ボタン類はパープル。天板に巨大なVAIOロゴが入る以外は直線基調でシンプルなデザインだ。14.1型液晶は上位モデルより小さくなるが、その代わり筺体が薄く軽量なタイプになる。私の現物は保護フィルムを貼り付けているのでグレア液晶っぽく見えるが、本来はノングレア。

搭載OSは萌えOSと名高いWindowsMe。搭載CPUはCeleron600MHz、更に64MBのメインメモリ、低容量な20GBHDDも相まって圧倒的体感スピードでフリーズした。エラーチェックは毎回のように起動し、デフラグを成功させるのが最早チャレンジ項目。悪い意味で鍛えられてしまい少々のフリーズでは動じなくなってしまった。
でぃーぷふりーず
でぃーぷふりーず

先述のJ15が同じMeであるにも関わらずそこまで不安定じゃなかった事を考えると、ハードウェア側もうまくおいついていなかったのだろう。

あまりの不安定さに販売店にもちこんでメモリを128+64まで増設してもらったところかなり安定度は増し、体感速度もアップ。おお、強化でこんなに代わるものなのかと目覚めてしまい、その後無謀にも80GBHDDを購入しての自力分解HDD交換、Windows2000へのアップグレード&メモリを256+128へ更に増設。順番が逆な気がするが、後々の自作PC製作の度胸がついてしまった。
特にHDDに関しては、容量アップしか目的になかったのにHDD自体の速度が上昇していた為OS起動時間等が大幅に短縮されたので驚いた。

Me~XPへの移行期のモデルなので、2000用・Me用・XP用のドライバが類似モデル用として入手できるのも幸いだった。
DVD&FDD搭載
DVD&FDD搭載

上位モデルとなるFX55/77とはCD-RWドライブを備えるのに対して此方はCD/DVD読み込みドライブを搭載。後々多くなってくるDVDメディアのソフトインストールや、DVDビデオの視聴ができたのでむしろFX11でよかった気がする。
データバックアップ用としてはUSB外付け機器に頼る事になるが、1回だけでいい写真等にはCDRWを、何度か書き換える場合はMOをそれぞれ使用していた。
但し本体のUSBポートは1.1が2つのみなので、USB2.0カードは必須。本体にLANポートを持たないので、物理干渉もありLANカードかUSBカードのどちらかを排他で使っていた。

2004年に自作PCを作った後もサブノートして使用を継続。持ち主と一緒に車にはねられた時も、自転車と本人とマウスがブッコワレタのにコイツだけはほぼ無傷で生き残ったりしている。
なのにクシャミをしたら唾液でキーボードがブッコワレタ。

その後、あまりに都合よく親戚が液晶の壊れたFX55V/BPをもっていて、そちらの基盤とキーボード、一部外装パーツを移植。基盤単位で考えればこの時点で既にFX55V/BPと言った方が正しいのだが。親戚の使用が粗く背面のUSB1.1ポートは2個とも破損していたものの、オンボードLANとCeleron900MHzと1.5倍になるCPUクロックのメリットを考えれば些細な事だった。
型番が2つ/右端のLANは本来11BPには無い
型番が2つ/右端のLANは本来11BPには無い

また、タイミングは違えど、11/BPも55V/BP双方メモリスロットが片方死ぬと言う現象が起きているので、この型の弱点と思われる。メモリは256MBが最大となってしまった。

その後更なる延命化としてIDEタイプのSSDを搭載、Windows2000のサポート終了後はXPへ変更と無理やり使い続け、一時期は仕事用としても使われ活躍した。
結局置き換えとなるノートを入手したのは2010年夏。さすがにその頃このノートを出先で出すと、私がパソコン好きなのを知っている人は「なんでこんな旧型を…」と驚いていた。


しかしその置き換えノートは物理的に重かったのでその後も出先でどうしても自分のパソコンを使わなければならない時に何度か使用(ちなみにLavieはこの後母親用になった)。


2011年頭にネットブックを購入するのと前後して「もう、ゴールしてもいいよね…?」と言わんばかりにOS起動不能(恐らくSSDの不調か?)に陥り、購入から10年、終にその役目を終えた。




…って勝手に殺すな。SSD内のXPが壊れただけでまだ本体は動くわ!
というわけでCF→IDE変換アダプタを使って当時のWindowsMeをインストール。IntelSSD 510レレビューレビューで空気の読めない起動の速さを記録していたのはコイツだ。
起動時間グラフ 下2つがこのノート
起動時間グラフ 下2つがこのノート

何気にBenQゲーミングモニタレビューでもデテルヨ。
どうも、Meです。
どうも、Meです。




この初自作PCが「全ての元凶」なら、このノートVAIOは「全ての元凶の元凶」。
確かに初期状態ではあまりに不安定だったが、アップグレードすればするほど期待に答えてくれ、安定化や起動速度上昇設定、そして弄りすぎた故に買い替えられずに2000→XPと無理やりの延命。
私の性格から言ってこのVAIOと出会ってなくてもパソコンマニアにはなっていただろうが…

例えば、安定性の高いWin2000orXP機だったら?
例えば、もっと性能に余裕のあるデスクトップだったら?
例えば、XP用ドライバが無く、アップグレードが難しかったら?
例えば、親戚がFX55を持っておらず部品が無かったら?
そして、大して気に入らず早々に買い換えていたら?

もうすこし「普通な」パソコンマニアになっていたのかもしれません。いや、変態は元から変態か。
  • 購入金額

    220,000円

  • 購入日

    2001年頃

  • 購入場所

    100満ボルト

コメント (13)

  • リーダーさん

    2012/02/29

    Meで逃げ出した人は多数みましたが
    そこからずぶずぶとハマった人は初めて見ましたw
  • sirus15さん

    2012/02/29

    私もMeでハマった口です。。。
    (色々お勉強させてもらいましたw)
  • kenさん

    2012/02/29

    何とも懐かしい、VAIOノートですね。

    此処から、PCにハマったのなら、
    思い出深いPCですね。

    しかし当時のスペックって、今見ると驚くほど低スペックですね。
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