“紅の豚”。宮崎駿のアニメ映画。彼としては初のオトナへ向けたアニメ。それ故に特に郷愁を誘う設定・内容になっている。人を殺すのがいやになり、自ら豚になる魔法をかけて軍隊を去った主人公。彼は命を取らない賞金稼ぎでもある。そんな彼に想いを寄せる二人の女性。オトナのマダム・ジーナと飛行機設計士、男勝りのフィオ。ボタン一つで、スクリーンの向こうで、数値の変動によって、勝敗が決する現代戦ではなく、騎士道、巴戦などという美意識があった時代の物語。
その映画を彩るのは名コンビ、久石譲の音楽。センチメンタルで懐かしい、そして粋な音楽。
「アドリア海の青い空」。パーカッションの音が海の音にも聞こえる雄大な曲。ピアノの旋律はロマンチックでストリングスがイイ感じに絡み、物語の幕開けを告げる。途中のペットによるメロがすがすがしい潮風を感じる。エンディングのきらきらした音がファンタジィの予感。
「時代の風~人が人でいられた時」。
コミカルなメロディラインが複数の楽器でユニゾンされ、ロンドされる。ハイスピードなグロッケンとストリングスのユニゾンは空中戦の様相だ。映画ではさらわれた修学旅行生を空賊マンマユート団から取り戻すくだりで使用。
「帰らざる日々」はピアノ、ちょっとホンキィトンク調で、おセンチでリリカルなプレイ。酒場の開く前、ピアニストが一人で弾いている風情だ。
「時には昔の話を」。お登紀さんこと加藤登紀子の深い歌声が気持ちよいバラード。戦い果てたあと疲れた男を癒す声だ。情感こめて朗々と歌ったかと思えば、ささやくようにつぶやく。声の緩急、音の強弱、ピアノとの息のあいかたがすばらしい。例によってコレクターが持っているのは初回特装盤だが、これには懐中時計が付いている。ゼンマイ式でまだ動くw人が人でいられた時代の、物語です。
【収録曲】
1. アドリア海の青い空
2. 時代の風~人が人でいられた時
3. ダボハゼ
4. 帰らざる日々
5. セリビア行進曲(マーチ)
6. 雲海のサボイア
7. Doom~雲の罠
8. Fio~セヴンティーン
9. ピッコロの女たち
10. 冒険飛行家の時代
11. アドリアーノの窓
12. 失われた魂~ロスト・スピリット
13. Porco e Bella~エンディング
14. 時には昔の話を
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購入金額
4,200円
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購入日
1992年頃
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購入場所
某支配人@名古屋定住@イベント行きたいさん
2012/02/18
以前、ポルコ=ロッソの中の人とお会いしたのですが、まだ見てないと言ったら
すっごくガッカリされてしまいました。
自分が同じ立場だったら、やっぱりガッカリすると思います。
その後、勤務先の近くのミニストップでハロハロを一緒に食べたのが思い出?です^^
TVで声を聴くたびに思うのですが、いまだに見れてない・・・・・・
こうやって、いいことが書いてあるのを見ると、より見たくなります。
cybercatさん
2012/02/18
>以前、ポルコ=ロッソの中の人とお会いしたのですが
そ~なんですか...ウラメシ..いや、うらやましい...
>こうやって、いいことが書いてあるのを見ると、より見たくなります。
オトナがみて楽しむ映画です。
ポルコが若い頃想いを寄せてかなわなかった、マダム・ジーナ。今度は彼女が憎からず思うが、若さで突進するフィオに譲るオトナの対応。このあたりの切なさがイイですね。
蒼-aoi-さん
2012/02/18
豚さんと飛行機のコラボが受けているようです。
私もこの映画は好きでよく一緒に見ますので、セリフをほとんど覚えてしまいました。
「いけないひと」の一言で、ジーナさんに惚れそうです。
cybercatさん
2012/02/18
>「いけないひと」の一言で、ジーナさんに惚れそうです。
くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、この台詞のイントネーションと画像のシンクロがいいですよね!
いまシーンが蘇ってきましたww
kazさん
2012/02/19
加藤登紀子が歌っている「時には昔の話を」も良い曲ですよねー。
ノスタルジックな雰囲気があって、聴くと切なくなってきます。
それがまた良いんですけどね。(^^)
cybercatさん
2012/02/20
>「飛ばねぇ豚はただの豚だ。」というポルコのセリフが忘れられません!
あの声がいいんですよねぇ。
>ノスタルジックな雰囲気があって、聴くと切なくなってきます。
さすがお登紀さん。
先日、近くで「ほろ酔いコンサート」(彼女のライフワーク的ライヴで、お酒が振る舞われる大人のコンサート)があったんですが、いきそびれた~orz
kazさん
2012/02/20
面白そう、行ってみたーい!(^^)
cybercatさん
2012/02/20
だいたい年末11~12月頃にあります。
2011年「加藤登紀子ほろ酔いコンサート」