レビューメディア「ジグソー」

■型ベアボーンレビュー使用部材⑦

現在キューブ型ベアボーン「SZ77R5」のレビューに向けてデータ蓄積中だが、その使用部材。

こいつは本来このレビューで使う予定ではなかった。もともとOCコンテスト

末期に、描画に関わるCPUの負担を減らし、全力を演算能力に振り分けて欲しく導入も、あまりに末期だったので設定が詰め切れず、スコア的にはたいした上昇が得られなかったというアイテムで、そのまま次期メイン機構築プロジェクト?に組み込まれていたモノ。搭載GPUは現メインPCのビデオカードのGPU、AMD(当時ATiか) Radeon HD 5850に比べて一世代斜め上wのクラス、AMD Radeon HD 6950。当時同じMSIからTwin Frozrシリーズとして、宿敵nVIDIA GeForce GTX560 Tiを搭載する“MSI N560GTX-Ti Twin Frozr II OC”とともに30k弱位の量販価格帯でリリースされていたもの。cybercatがつかうCPUはここのところメイン機のPhenomⅡX6 1090T BE

以降、2400S2500T2600KとIntelばかりだが(全てzigがらみで購入、もしくはご提供戴いたものというのがスゴイがww)、本来AMDびいき?のcybercatとしてはビデオくらいはAMD(といっても元はATiだけどね)で行きたく、こちらを選択。その後、両ビデオカード陣営世代交代後も“MSI N560GTX-Ti Twin Frozr II OC”はV2となって販売され続けているが、HD6XXX系は下位のHD68XX系しか残っておらず、HD6950搭載の本品はレアものとなりレア物好きとしては満足??w
特徴的なツインファンの“Twin Frozr II ”搭載
特徴的なツインファンの“Twin Frozr II ”搭載
そもそもRadeonシリーズでは“Northern Islands世代”、つまりHD6XXX系は、前世代HD5XXX系(Evergreen世代)小改良品のHD67XX(HD6790除く)と主力たるHD68XX、そして上位のHD69XXの3ランクがメイングレードだったが、実は中核・量販グレードたるHD68XXとHD69XXは内部的には前者がコードネーム“Barts”系、後者が“Cayman”系と呼ばれる別物だった。本品に使われたHD6950は“Cayman PRO”と呼ばれたGPUで、定格コアクロック800MHz、定格メモリクロック1250MHz、シェーダユニット数1408、テクスチャユニット数88と前世代同じ立ち位置だったHD5850(Cypress PRO)の定格コアクロック725MHz、定格メモリクロック1000MHz、シェーダユニット数1440、テクスチャユニット数72と比べてほとんどの項目が強化されているもの。さらに本品はOC版なのでコアクロックが810MHzにちょい強化されている。
付属品はドライバDVDの他にCrossFireXブリッジ、電源ケーブルと映像出力の変換ケーブル
付属品はドライバDVDの他にCrossFireXブリッジ、電源ケーブルと映像出力の変換ケーブル
本品は次世代であるHD7XXX系(Southern Islands 世代)の発売が始まっていた2012年初頭に購入。プロセスルールが微細化されていない前世代のため、消費電力的には不利だろうけど、HD5850とならんで、その世代の上から3番目(つか頂点はいつもデュアルGPUなのでシングルGPUとしては2番目)というミドルアッパーというか、ハイクラススタンダードというかのこのクラスは価格的にこなれると美味しい。特に末期なので約20kで購入できたし。

それはそれとして今回の「SZ77R5」のレビューでは、2年前のAMDプラットフォームでのハイクラスPC(板やビデオがハイ「エンド」とはいいがたいので)である現メインPCとの対決をするので、本来なら条件を合わせるべくそのHD5850搭載カード

を転用するつもりだったが諸事情があり、結局こちらを。

なぜかというと.......
物理的に入らなかったんですぅorz

もともと「玄人志向 RH5850-E1GHW/HD/DP/SP」は大きさが“(W)260×(H)135×(D)39mm”というもの。長さも結構キツイがそれより幅!(W)255×(H)110×(D)38mmという本品と比べると、長さは5mm長いだけだが、幅は2.5cmも広い!
これはヒートパイプが一つしか無いファンを取り囲むようにうねってるから。
左側のRH5850はヒートパイプが横に張り出してる!
左側のRH5850はヒートパイプが横に張り出してる!
このパイプがドライブベイマウント下端にあたり入らなかった。ドライブベイとビデオカードの干渉というと通常長さだが、M/Bがドライブと並行配置になるベアボーン独特の問題だった。

一方逆にRH5850に対してこのR6950の方がキツかったのが、電源の供給だ。ともに6P二つの補助電源で違いは無いのだが、違いは位置!RH5850はディスプレイなどのコネクタの逆の短辺にあるのに対して、R6950は側面。ここでこのベアボーン

独特の問題が...ベアボーンなので各部材の位置関係は独特。補助電源用の電源線はビデオカードの挿さる拡張スロットからみて各種ドライブがセットされているベイマウントを挟んで逆側にある電源から供給されるがベイマウントの下から通されるので、側面給電で上側にコネクタが来ると長さが厳しいのだ。
この向きの差が影響するのは小型ケースならでは...
この向きの差が影響するのは小型ケースならでは...
マァ、何とか押し込んだもののあと1cm電源線が短かったり、中央寄りにコネクタがあったりしたらアウトだった。

まぁ性能的には問題なかったんだけれど、ベアボーンレビューではイーブンな条件で比べられていないので、現メイン機に積んだ時のスコアを示しておこう(黄色の部分はCPU性能なので変化無くて当然)。まずDirectX9.0、シェーダーモデル3.0準拠の3DMark 06は

確かに早いけど大差じゃないな...
確かに早いけど大差じゃないな...
次はIvy Bridge前は定番、DirectX10及びシェーダーモデル4.0対応の3DMark Vantage

2倍以上スコアの差がつく項目が現れてきた!
2倍以上スコアの差がつく項目が現れてきた!
最後に最新のDirectX11専用の3DMark 11

ほとんどすべての項目が2倍以上の大差!!
ほとんどすべての項目が2倍以上の大差!!
DirectXの世代が進むほど新しいビデオカードの方が優秀と言うことに。

新しいゲームを楽しみたいなら新しいカード、ですな。
<検証環境>
 ・CPU:AMD PhenomⅡX6 1090T BlackEdition
 ・M/B:ASRock 890FX Deluxe3
 ・メモリ:PQI DD31333-4G2D 4GB×2
 ・VGA:玄人志向 RH5850-E1GHW/HD/DP/SP or MSI R6950 Twin Frozr II OC(本品)
 ・システムドライブ:WD Caviar Black WD1002FAEX
 ・データドライブ:WD Caviar Green 2TB WD20EARS
 ・光学ドライブ:パイオニア BDR-S05J-BK
 ・電源:AcBeL R9-1100W Gold

...と、描画性能は一世代前(2012年8月現在)とは言え、当時上から3番目のグレード、バリバリ3Dゲームやるわけでもないので(←そんならなぜ買った!?ww)、十分すぎるほど満足だけど、問題はファンの爆音!結構な音でびゅんびゅんまわる。RH5850が静か...というほどでもないのだが十分そう感じられるほど。OCコンテストの時に壊したか?(^^ゞ
この点はMSI独自のユーティリティツール「Afterburner」を使っておいおい追い込んでいきたいと思います。

...つか、いまのままじゃうるさくてかなわんorz
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2016/12/21 Twin Frozrのファンのうち一基が回転固着⇒熱暴走
2017/01/14 保守パーツ「PLD08010S12HH」を購入、ファン入れ替え

2017/02/11 オンボードグラボの娘PCに移植

【諸元】
GPU プロセッサ:AMD Radeon HD 6950
   Streamプロセッサ数:1408ユニット
   コアクロック:810MHz
メモリ メモリ規格:GDDR5 SDRAM
    メモリ容量:2048MB
    メモリクロック:5000MHz
    メモリバス幅:256bit
出力系統:Dual link DVI-I ×1、Single link DVI-D ×1、HDMI×1、mini Display Port×2
バス:PCI Express x16(Gen.2.0)
対応API:DirectX11 / OpenGL 4.0
最大消費電力:225W
補助電源コネクタ:PCI Express 6ピン×2
CrossFireX対応
外形寸法:(W)255×(H)110×(D)38mm
  • 購入金額

    20,800円

  • 購入日

    2012年01月31日

  • 購入場所

    ツクモパソコン本店

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