【環境】
・M/B:Gigabyte GA-B75M-D2V
・LAN:Realtek RTL8111/8168B (オンボード)
・CPU:Celeron G1610 (Ivy Bridge)
・RAM:2GB/8GB/16GBでのテスト
【FreeNAS と NAS4Free の違い】
FreeBSD系のFreeNASから派生したものがNAS4Freeで、本家ならではの安定性を望むならFreeNAS、新しいハードへの対応が必要であったり操作性を求めるならNAS4Freeという使い分けになるそうです。
CUI/GUIともに操作性はNAS4Freeの方がかなり良くFreeNASは使いにくいです。
どちらもGUIには日本語が表示出来ます。
その他にもLinuxベースで作られてるOpenfilerやOpenMediaVaultなどもあります。
[FreeNAS]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/shimizu/16890.html
[NAS4Free]
[Openfiler]
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0809/12/news053.html
[OpenMediaVault]
http://www.openmediavault.org/
https://sites.google.com/site/openmediavaultdoc/
【FreeNAS】
FreeNAS:9.1.1-RELEASE 2013-08-01
■推奨構成
・NIC:Intel推奨。Realtekはドライバが少ない様子
・RAM:最低8GB(ZFSを使用する場合)
・USBメモリ:最低2GB。大容量はNGの様子
・ストレージ:最低3GB
■ダウンロード
ここからダウンロード。
http://www.freenas.org/download-releases.html
トラブルの無いよう素直にISO版をCDに焼きます。
バージョンは[9.1.1-RELEASE 2013-08-01]。
・TrueOSからZFSの安定性向上に関するコードをバックポート
・UIに関する操作性の向上
・UIのトレースバックに関する問題の修正
・Samba3におけるAIO設定のデフォルト無効化
・プラグインJailにおけるIPv6のデフォルト無効化
履歴を見ると、9.1.0-RELEASEが2013-08-27、9.2.0-ALPHAが2013-09-16とあり、安定板と開発版が分かれており安定した運用に向いてそうだ。
■インストール
起動すると以下エラーメッセージが出た。
[v9.1.1] Mounting from ufs:/dev/ufs/FreeNASs1a failed with error 19.
[v8.3.2] Trying to mount root from ufs:/dev/ufs/FreeNASs1a
→USBメモリの交換でOKなので相性だった模様。
PC環境いじりまくった後で起動させると以下エラーメッセージが出た。
[v9.1.1] This is a FreeNAS data disk and can not boot system. System halted.
→BIOSからの起動順位が変わった模様。起動順位を変えてOK。
ブラウザにてIE10ではクリックしても反応が無いなどまともに使えない。
→Chromeで操作を行った。
IPアドレスがDHCPにより初期設定された。
→ブラウザに表示されているIPを指定して適切なネットワーク設定(IP/Netmask/Gateway/DNS)を行った。
デバイスは以下と認識された。
・da0 : USB2.0 メモリ
・da1 : USB3.0 HDD
・ada0 : SATA3 SSD
ブラウザに表示されているIPを指定して以下を設定。
・グループ:
・ユーザー:
・ストレージ:
・サービス:Windows(CIFS)
■テスト
Windows(CIFS)の場合、800MBのデータではRead/Write共に80~90MB/s。
環境はServer(Celeron G1610/8GB/SATA-SSD/Gigabit) - S/W HUB(Gigabit) - Client(Core i7-4770K/16GB/SATA-SSD/Windows8/Gigabit)
RAM2GBでは起動時間は遅かったが簡単な動作テストでは支障なかった。
Windows(CIFS)フォーマットの場合、RAM2GB/8GB/16GBでも1ファイルでは転送速度はあまり変化が無かったが、大量に行うと差が出るかもしれないがテストはしていない。
ネットで調べるとZFSでRAM2GB程度では大量データではkernel panicを起こす場合があるようでメモリ設定部分を変更する必要がある模様。
DLNAサーバなどはプラグインとなる為、インストール・設定してみた。
・DLNAサーバを設定すると、DLNAクライアントから認識したがファイルのテストは行っていない。
【NAS4Free】
NAS4Free:9.1.0.1(847) 2013-08-18
■ダウンロード
ここからダウンロード。
http://www.nas4free.org/downloads.html
トラブルの無いよう素直にISO版をCDに焼きます。
バージョンは[9.1.0.1(847) 2013-08-18]。
履歴を見ると、(804)が2013-07-24、(798)が2013-07-23と割と頻繁にリリースしている事からも安定性の面では不安だが機能面は面白そうだ。
■インストール
IPアドレスが192.168.1.250で初期設定された。
→CUIにて適切なネットワーク設定(IP/Netmask/Gateway/DNS)を行った。
ブラウザの初期ユーザー・パスワードが分からない。
→admin/nas4free
デバイスは以下と認識された。
・da0 : USB3.0 HDD
・da1 : USB2.0 メモリ
■テスト
Windows(CIFS)の場合、200MBのデータではRead25MB/s、Write13.5MB/s。
環境はServer(Celeron G1610/2GB/USB-HDD/Gigabit) - S/W HUB(Gigabit) - Client(Pentium G2020/8GB/SATA-SSD/Windows8/Gigabit)
NTFSでフォーマット済の既存HDDを追加してみた。
しかし何度か起動すると認識しなかったり「ディスク-マネージメント」でNTFSと出たりとなかなか挙動が安定しない。
・「ディスク-マネージメント」にてディスクを認識させる。ファァイルシステムでは不明又は未フォーマットと表示される
・「ディスク-マウントポイント」にてパーティションを認識させる。パーティションタイプ:MBR、パーティション番号:1、ファイルシステム:NTFSを指定
・「サービス-CIFS/SMB」の共有にてパスに作成したパーティションを指定する
DLNAサーバなど標準でインストールされている為に設定してみた。
・WEBサーバを設定すると、正常に動作した。
・DLNA/iTunesを設定すると、正常に動作した。しかしインデックスが自動更新しないので面倒そう。.confやcron弄らないと出来ないのかな?
【Open Media Vault】
■ダウンロード
ここからダウンロード。
http://www.openmediavault.org/
https://sites.google.com/site/openmediavaultdoc/
■インストール
ディスクを繋げたままインストールすると最後にエラーが出た →
USB(sdb)にいれるつもりがHDD(sda)に入れ替わってしまっている為。
sda : HDD -> GRUBを/dev/sdaにインストールできません
sdb : USB -> ここにインストール -> パーティション / (ext4) を作成
===============================================
ハードディスクへのGRUBブートローダのインストール
GRUBを/dev/sdaにインストールできません
'grub-install /dev/sda'の実行に失敗しました。
これは致命的なエラーです。
===============================================
インストールステップが失敗しました。メニューから失敗した項目を再度実行するか、
スキップするか、別のものを選択するかできます。
失敗したステップは次の項目です:
ハードディスクへのGRUBブートローダのインストール
===============================================
-
購入金額
0円
-
購入日
2013年頃
-
購入場所
Schrödingers Katzeさん
2013/09/23
あんまり豪勢なハードウェアが必要だと、Windowsベースでいいかとかそんな風になってしまいますね。
以前は、もっと小回り効いた印象があるんですけど。
とはいえ、おおくの設定が、しやすくなっているって言うのは、自分でBSDなり、Linuxなりいれて、あれこれ設定起こすよりも楽で、頑張ってるなぁとおもいます。
ぱずるさん
2013/09/28
方向性がMediaって事で肥大化していきそうですが
たしかにRAM8GB必要なシステムでNTFSやDLNAするならUSBではなくSSD32GBにしてWndows8入れればいいやってなってしまいます
ルーターの簡易NASのようなポン付けセキュリティ無しの即共有ってのがあれば便利なんだけど・・・
Schrödingers Katzeさん
2013/09/28
メディア向きであっても、肥大化するのはなんか違うような。
要求環境が厳しくなるのはどうもストレージ周りのサポートとかパフォーマンスのためのようにも思えますし。
実は試してみるとそこまでは普通の環境では必要ないようにも思います。
民生品のNASが、DLNAや、DTCP-IPや、sambaなんかをサポートしてもARMの1GHzと256MBのメモリだったりしますし。
それだって、家庭用としてはそれなりのパフォーマンスは出ます。
推奨とされている環境は、もうちょっと台数が多かったり、パフォーマンスがほしかったりって環境かもしれませんね。
企業のそれは別ですけど、家庭用のだと、それなりの待機電力、消費電力、発熱、騒音で、それなりに(動画がカクついたりしない程度に)スループットが出るくらいの条件を満たせば十分だったりすると思いますし。
ルータの簡易NAS辺りは、製品によってはルータとしてのお仕事を忘れてほかの仕事にかまけてしまうのもあるので、あんまり何でもやらせるのは安定性というめんでは微妙なことが多そうな気がします。