この本、というか、この著者との出会いが私に文学作品の良さを教えてくれた。
おかげで部屋にある小説は1000冊を優に超える。
著者は心は少年、精神はおじいさんの印象をうける方である。
しみじみとした語り口調はどことなく落ち着き、話も面白かった。
時に、あまりの心地よさに眠くなってしまう人々もいたが。
非常に純情な方で、日本公開前から冬のソナタを見て何度も涙したそうである。
その純情たるや『自負と偏見』のダーシーもかなわない気がする。
この方は、休み毎に読むと良い本リストを示してくださった。
思えばそれによって自分の読書傾向は決まってしまったようなものだ。
同じく影響を受けた知り合いに会えば、その後もお互い同じ系統の本を読んでいる。
最近では、森鴎外のように髭をはやし、その風貌は高等遊民そのものである。
久しぶりに50分間のお話を拝聴したいものである。
思い出語りはいいかげんにしろというやじが聞こえてくるので、(笑)
遅くなったが、レビューを。
本書は日本文学の中から中高生必読の作品を取り上げ、
それにくわしい解説をつけたものである。
文章は、それぞれの作品の魅力を存分に伝えるものになっている。
読書嫌いにこれを与えれば処方箋になるかもしれない。
(※これはあくまでも体験者の感想であって、いかなる効用も保証するものではありません)
ということで、そろそろ持ち物リストに文学作品紹介や哲学本をラインナップしていこうと思う。
思い出と自分に大きい影響があったことを鑑みて☆5つ
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購入金額
1,575円
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購入日
2002年04月頃
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購入場所
紀伊國屋書店
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