レビューメディア「ジグソー」

1985年8月12日18時56分

4/524
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これは悲劇的な事故の記録である。

1985年8月12日18時12分 羽田空港 晴れ

日本航空123便は羽田空港15L滑走路を離陸

機長:高濱 雅己
副操縦士:佐々木 祐
航空機関士:福田 博



同日18時24分 伊豆半島南部東岸上空24,000ft 晴れ

爆音と共に操縦不能に陥り、スコーク77を発信



同日、18時56分 群馬県多野郡上野村高天原山 晴れ

日本航空123便、レーダから消失

乗員乗客524名のうち生きて帰ったのは4名であった。

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これを、先日ひょんなことから、本写真集のカメラマンである小平尚典本人から頂いた。
色々と考えさせられる写真集である。

事件直後のものであり生々しい映像が多数収録されている。
この写真を見て何を感じられるか……。
それは個々人の素養による所が大きいと感ずる。

しかし、これは実際に見てみないとなんとも表現ができないものである。

写っているものは確かに「死」である。
しかし、それは本当に「死」そのものなのか?
むしろ、4/524が題名になっていることも鑑みれば、
助かった「生」にその視線は向けられているのではなかろうか。
2011年3月11日に日本国民が感じたであろう、ある種の生への意思。
それがやはり、これからも感じられるのではなかろうか。

それも、人災で

より、破壊的で

より、絶望的で

より、残酷で

より、近くで

もっと強烈な生を感じることができると思う。万人におすすめできるものではない。
しかし、メッセージ性は非常に強い報道写真集である。
定価は10,000円、それだけの重みはある。

日本航空123便墜落事故がまた繰り返されぬことを願って。


※小平 尚典さんは
1999年、英BBCによって“世界の20世紀を代表する写真家”
として紹介されました。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2011年12月07日

  • 購入場所

    写真家ご本人から直接

32人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • Vossさん

    2011/12/26

    フライトレコーダーの音声に連動したフラッシュがありましたが、パイロットが必死に耐えて耐えて、最後の最後で呟いた「これは、だめかもわからんね」という言葉が印象的でした。
    今じゃ2chのコピペですが・・・・

    これ事故当時にパイロットの人がめっちゃ叩かれましたよね・・・・・あれだけ努力してたのを知ったのは、30超えてからだったなぁ。
  • TakOnuさん

    2011/12/26

    Vossさん
    コメントありがとうございます。
    あれは、本当に悲惨ですよね……。
    事件というのはたいていそういうものですよね。死人に口なし。
    JR福知山線脱線事故の時もそうでしたが、当事者ばかりが責められて、
    事件の真相の部分というのはなかなか解りづらいものですからね。
  • hyoueさん

    2012/05/21

    この便に友人が乗るはずでした、いや-わからないものですね運命なんて。
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