レビューメディア「ジグソー」

進化した風マスター レギュレータの温度を測ってみた

4chファン制御、4ch温度計のファンコン。
これで3000円切ってるというのはすごい。
開封した状態
開封した状態
梱包材はかなり薄いですね。
すっかすかっていう感じです。
本体はほぼプラスティック。
基板上の部品にしか金属部分はありません。
徹底的にコストダウンした企業努力の跡が見受けられます。
正面から
正面から

フロントパネルの開閉スイッチ
フロントパネルの開閉スイッチ

押すとこのように開く
押すとこのように開く

裏から見た基盤
裏から見た基盤

かなり余裕を持って配置しています。
レギュレーターと液晶パネルがこれだけ離れていれば、余熱の影響はほぼないでしょう。
3端子レギュレーターには放熱用のアルミヒートシンクが取り付けられています。
アルミヒートシンク
アルミヒートシンク

ファンの回転数を絞ると、絞った分の余分な電力は熱としてこのレギュレーターが放出します。
(説明としてはあながち間違っていないと思います。)
そのときに熱くなりすぎないようにするために、ヒートシンクで冷却しています。
風マスターの各種スイッチ
風マスターの各種スイッチ

左がブザーのON/OFF。
今はONの状態です。
ジャンパーをはずすとOFFになります。
左から2番目の赤いスイッチは、温度センサーによる警告温度の設定スイッチ。
組み合わせによって、55度~90度まで設定できます。
組み合わせ表は説明書に記載されています。
左から3番目のスイッチは摂氏/華氏の切り替えスイッチ。
日本では摂氏温度表示しか馴染みがないのでこのままです。
ファン接続端子
ファン接続端子

4ピンのファンもつなげられるようになっていますが、PWM制御ではなく電圧によるファンコントロールになります。
コード類を接続した様子
コード類を接続した様子

右からファン1,2,3,4、電源、温度センサー。
配線だらけになるので、裏配線ができるケースのほうが見た目はすっきりしますね。
フロントパネルでマスクして電源を入れてみた
フロントパネルでマスクして電源を入れてみた

このように、ぼんやりと透けて見えます。
視野角は120度くらいでしょうか。
けっこうみえます。
フロントパネルを開いた状態
フロントパネルを開いた状態

パネルを開くと、このように非常に明るくはっきり見えます。
温度調整や各種ボタンはパネルを開いた状態で押します。
液晶表示のON/OFFボタン
液晶表示のON/OFFボタン

OFFにすると、稼働中も液晶表示が全部消えます。
温度調整するときだけモニターできればいいという人向け。
もしくは、フロントパネルに扉が付いている静穏ケースなどでは、液晶表示には意味がないので、OFFにしておくことができます。
そもそも、この風マスターフラットはそういうケース向けのファンコントローラーです。
ブザーのミュートボタン
ブザーのミュートボタン

ミュートボタンがついています。
押すことで一時的に消音状態にできるそうですが、多分再起動するとミュートがリセットされると思うので、永続的にミュートにするには裏のジャンパーで操作します。
+と-がファンの回転数を調整するボタン
+と-がファンの回転数を調整するボタン

先ほど試した1500rpmのファンでは、1回押すごとに30rpm程度の回転数の調整ができるようです。
パネルの表示に回転数が反映されるまで2秒ほどかかるので、最初は多めに押してある程度下げてから微調整したほうがいいですね。
このあたりはボタンよりトルグスイッチのほうが便利ですが、「フラット」ではなくなるために仕方ないところです。
レギュレーター温度
レギュレーター温度

ファンの回転数を半分に絞った場合のレギュレータの温度は26度でした。
室温も26度でしたので、全く発熱していないことになります。
さすがに0.2Aのファン1個程度なら全く問題がないということになります。
ヒートシンクの効果もあると思います。
今度はファンを4つ繋げてみる
今度はファンを4つ繋げてみる

この4つのファンを1chに全部つなげてレギュレータの温度がどうなるか調べてみます。
0.2Aのファン
0.2Aのファン

この0.2Aのファンが3つ。
0.08Aのファン
0.08Aのファン

この0.08Aのファンが1つ
0.2*3+0.08=0.68A
風マスターの仕様では、1chあたりの限界が1Aですので、一応仕様の枠内に収まっています。
分岐ケーブルを使用して繋げる
分岐ケーブルを使用して繋げる

1chに4個のファンを接続した
1chに4個のファンを接続した

まずは回転数100%で温度を測ってみる
まずは回転数100%で温度を測ってみる

ほぼ室温の27.0度で発熱はほとんどしていない
ほぼ室温の27.0度で発熱はほとんどしていない

回転数を半分に絞ってみる
回転数を半分に絞ってみる

45.2度になった
45.2度になった

この程度の温度なら全く問題がありません。
さすが、ヒートシンク付きなだけあります。
さらに限界ぎりぎりまで絞ってみる
さらに限界ぎりぎりまで絞ってみる

これ以上絞ると電圧が足りなくなってファンが停止してしまうためこれ以上は絞れません。
温度はどうなるでしょうか。
48.8度で収まっている
48.8度で収まっている

0.68Aで4V前後まで絞った場合、室温26度であれば、レギュレータの温度は48.8度になることが分かりました。
これであれば全く問題はないですね。


■ 総評 初代風マスターから比べるとかなり工夫の跡が ■

初代は熱い熱いといわれましたが、これならば発熱に関しては全く問題はないですね。
ヒートシンクの効果と、ある程度広い空間を確保していることで他のパーツとの距離が伸び、空気も流れやすく、熱の影響を受けにくくなっていています。
ボタン式なので、トルグ式に比べると直感的なファンの回転数の調整はしにくくなってしまいましたが、その分、静穏ケースなどのフロントパネルに扉が付いているようなケースでも対応できるようになっています。
あと、販売店が頑張っているのもありますが、ユーザーフレンドリーな値段には好感が持てますね・・・。

温度センサーは一応絶縁してあるので好きなところに絶縁テープでぺたぺた張ればいいと思います。
ですが、はがすときにこの温度センサーは壊れやすいので、いつも気をつけています。

最近はマザーボードのファンコントロール機能が非常に優秀になってきてるので、マザボのファンコネクタが足りないときにしかファンコンの出番はなくなってしまいました。

なんだかすっかりファンコンの新作が出なくなくなりましたよね。
いずれは必要なくなる機器かもしれません。
  • 購入金額

    2,850円

  • 購入日

    2012年頃

  • 購入場所

    楽天ソフマップ

9人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (0)

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから