ダイソーのものが 100円らしからぬスーパーヘテロダインを力技でコストダウンしていたのに比べると、
こっちは、一時期のノベルティラジオによく使われたような、
・3端子ラジオIC + ダーリントンTrアンプ構成
・赤い周波数インジケーターは、ダイアル直結の樹脂パーツで回転角変化を水平移動に変換
というコストにあう作りです。
使っているIC ですが、小信号トランジスタの定番のTO-92パッケージなんですが、
1981年ぐらいに登場した定番 SANYO LA1050、そしてそのセカンドソース MITSUMI LMF501T あたりなのかと思いきや、聞いたことがないTA7642 。後でその件に触れます。
ネット上で考察されている方も結構多いのですが、次のような性能です。
・ストレート構成 (IC内のトランジスタ検波)で、強電界では選択性が低い
何処を回しても NHK とかってことも起きます。
・消費電流が15mA-25mA と多く、単4電池1本ではアルカリじゃないとかなり厳しい
アルカリなら1日以上つけっぱなしで持ちますが… 食いすぎですね。
ダイソーの初代100円と違って、バーアンテナも小さすぎて、IC以外部品取りするものがほとんどないです。
●余談 TA7642
調べると製造元が TruSemi ってとこらしいです。
ほぼ同機能で UNISONIC UTC7642Lがありますね。
TA7642のデータシートは2つあって、一つは radioonline.com で手に入るもの。
http://www.rapidonline.com/pdf/82-1027.pdf
もう一つがこちら。
http://www.produktinfo.conrad.com/datenblaetter/175000-19...
UTC7642L がこちら
http://www.utc-ic.com/spec/7642.pdf
TA7642の2個目とUTCは間違い探しでもしている感じですね。
ついでにミツミ LMF501Tのデータシート
http://mpl.jp/ivent/LMF501T.pdf
7642はピンアサインが違いますが、性能は似ているので、LA1050の亜種といっていいでしょうね。
追記
今調べたら、LA1050はセカンドソースで、LMF501Tはサードソース。
オリジナルは Ferranti ZN414 だそうです。なんと1972年リリース。
最初はTO-18 メタルカンパッケージ だったらしいですね。びっくり…
http://en.wikipedia.org/wiki/ZN414
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購入金額
105円
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購入日
不明
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購入場所
ちゃなさん
2011/12/10
なんとも今時凄まじいラジオですねぇ。条件が整えば音が良いとかいう事になるのかしら・・・・
半導体素子が3つついているから並三とかいうのかな(uso)
はにゃさん
2011/12/10
選択度をアンテナで稼げればストレートラジオはいい音で実用になりますが、
今外へ出て聞いてみたところ、
NHK R1, TBS, 文化放送, ニッポン放送が明瞭に聴こえますが、
どこに合わせてもNHK R1が入ってきます。
またバーアンテナの指向性が非常にシビアですね。