PSVitaの私見レビューをば。
写真がうまく取れずピンぼけ。
大きさは写真からだいたい察してください。一回りでかい&重いです。
そのくせボタンは先代より小さくなってます。指の大きい人はやりにくいかも。
まずマルチタッチありき、な環境のように感じました。
体験版も○ボタン押せばいいようなところを敢えてタッチしないと進めないようにしてたり。
CPU,GPUともに4コアで、かつ有機EL液晶なのでバッテリーの持ちは悪いです。
多分PSPより悪化してるんじゃないかと。
まだ製品版ゲームやったこと無い&金が無いのでゲームにどう影響するかはわかりかねますが。
某所でCPUがSamsung製だのパネルもSamsungだの、と叩かれてますが、ゲーム機としてコストの兼ね合いも考えると仕方ないと思います。
…ただでさえ3万円近くもする金のかかるオモチャですから。
全部日本製にすると多分誰も買えません。
別に半導体なんてきちんと仕様通りに動ければどこで製造してもいいでしょうに…
Cortex-A9を標準で作ると45nmだそうな。うちのPhenomよりプロセスルール細かい。
ただOELパネルはサムスンに技術供与でもしたのかな、とか思ったりはします。
2011年2月のトラ技にSONY試作品のOELパネル(折り曲げられるほど薄いやつ)の記事があったので。
たった10ヶ月でサムスンがソニーに追いつくほどのものを作れるとは思えないと邪推。
で、本題、OELパネルは素子自体が発光するため、まさしく漆黒の黒が再現できます。コレはGood!
ただ、トラ技に書いていたように、「各発光素子のドライブトランジスタの製造むらが画質に直結する」というのは本当で、製造技術が未熟か、あるいは見切り発車的なものでVitaも発売日までに間に合わせたのか…どうかはわかりませんが、画面右端になるとちょっと筋状の色シマが出ています(うちの機体では)
サポセンに問い合わせたら「仕様です」でした。
・・・そうでしょうね、そうしないと結構な数のPSVが交換対象になってしまいます。
シマ報告はネットでちらほら散見されるので、ハズレの機種を当ててしまった人は相当ひどい色ムラが出ているようです。
画面はかなり綺麗です。写真上のPSPは最高輝度にしてありますが、PSV(写真下)は画面輝度1/3程度でPSPより明るいです。
問題はパネルの寿命ですかね…LCDはバックライトで寿命ですが、OELは素子自体の発光量と稼働時間で寿命が決まる素子なのでコレばかりはどうしようもないかと。一応画面は暗めに設定してあります。
今回SONYはハッキング対策にかなり気合入れて作ってるようで、当分CFWやらの問題は出ないように思われます。(ただセーブデータのExproitでPSPモードに入れた、というハックニュースはあります)
あと、メモリーカードが専用仕様になりました。ハッキング対策に独自規格を採用したと思うんだけれどコレはイタイ。私は金がなかったので最小容量の4GBを買いました。2200円。高すぎ。これで16GBのmicroSD買える…
ちなみにメモリーカード自体はちょっと厚みがあって多少の扱いでは壊れないだろうな、って感じの厚さです。具体的に言うとコイン1枚分くらいの厚みがあります。ここは一応評価したい感じです。
グラフィックは3DSのように飛び出しはしないものの、十分綺麗です。でもどこかで見たようなグラフィックです。さすがにこの解像度になってくるとタブレット端末、特にiPadと似たり寄ったりな感じのグラフィックで、意識してしまうと「遊ぶと言うより遊ばれる」様な感じの巫山戯たグラフィックになります。
まあ使ってるGPUコアが同じだからしょうがないのですが。
表面+背面はマルチタッチパッドになっていて、体験版のソフトでもかなり楽しめます。サワリマクールなんか結構いい感じです。
カメラはVGAサイズなので大したことないだろうと思ったら、追従が速くて意外と結構いけます。コレを利用したARアプリなんかも結構面白いです。AR技術も進化したなぁ、と思いました。マーカーシートがなくても被写体がARマーカーになるソフト(コナミの体験版)は驚き。ただ所詮VGAサイズなので本格的な写真撮影には向いていないと思われ。
左右のスティックもPSPや3DSのような「似非アナログパッド(スライドするタイプ)」ではなく、きちんと細かいアナログパッド(傾くタイプ)でした。しかしスティックは小さいし、壊れそうです。携帯ポーチ必須、って具合です。ちなみにDUALSHOCKのように押すことはできません!残念。
背面タッチパッドがあるので、バッテリー交換はできません。故に昔のようにパンドラバッテリーなんてものも無いです。作ったとしてもどうせ昔のように内部EEPROMからサービスモード…なんてことはできないと思われ。
------ ここまでのマトメ ------
★これらの機能を使いこなして「没入できる」ゲームを作れるかどうかで「ちゃんとしたゲーム機」になるか、或いは「タブレットの延長」になるか、が決まるような予感がします。タブレット端末にある機能がひと通りあるが故に、ある意味ゲーム開発会社には厳しいハードです。
スクリーンショットはStart+PSボタンで撮れます。このへんiPhoneに似てる。
Wi-Fi+3Gモデルを購入したのですが、3G通信はデータ通信のみです。通話はできません。まあこんな大きな筐体で通話する酔狂な人もいないと思いますが…
前回の反省からかどうかは知りませんが、光学ドライブ無しです。SDカードみたいなVitaカードでソフトは提供されます。
#かつてのPassMeのようなハードウェアを作る猛者が現れたら状況も変わるかもしれません。
UIはまだまだ改良の余地があると感じました。具体的に言うとタブレット端末のそれに近い。アプリ終了はページがめくれているところをティアオフする感じで終了できます。引き剥がすときのページのメタファーがiPadのそれに似ています。
内蔵ソフトについて、ムービーのアスペクト比が調整できません、早送りができません。PSPに入れてたのと同じ動画で検証したのですが、アス比が妙なことになる動画や再生が途中で尻切れトンボになることがあります。ココらへんはファームUPで改善に期待。
# FW updateで徐々に改善されてきています
ミュージックはウォークマンのUIを踏襲したような感じです。Vitaは音楽を聴きながら色々できるようになりました。music.prxなんか入れなくていいです、はい。
コンテンツ管理は専用のアプリを使わないといけません。物凄くめんどくさいです。早くカードリーダーでないかな。
今回から「知的財産権の表記」が加わりました。かなり長いです。書かれている文言は英文がいろいろ。読めないわけじゃありません、iPhoneみたいにGPLライセンスだの、アレ系の表記が大半です。表記の中に「FreeBSD」なんて項目があってちょっとシラケます。
ここまで来ると次はタブレット端末との競争が懸念されるように感じます。でもVitaはゲーム機として作っているので当分は大丈夫かと。
以上、駆け足でしたがインプレでした。これから買うかもしれない人の参考になれば幸いです。
結論:どっちがコケても鞍替えできるように、PSVと3DS両方あったほうがいい。
3D機能こそないものの、これからのソフトラインナップに期待できるハードだと思います。
問題は半年たっても結構噂の初期不良やらバグやらのフィックスがまだまだ完璧でないことと、ソフトの魅力のなさ、値段の高さ、これに尽きます。
新ミクdivaくらいしか琴線に触れるものがありません。
どうせ買うのなら3Gモデルをおすすめします(3Gモデル所有者)。
GPSの精度が上がりますし。
まあWi-Fiモデルとの差別点はそんくらいしかないんですけど。
私はWi-Fiの電波がしょっちゅう飛び交っていない状況の土地
(人はそれを田舎と呼ぶ)
に住んでいるので3G契約期間中はデータ通信も役に立ちました。
旅先のホテルで使ったり。
グラフィックはPowerVRベースです。懐かしいですね。
なんとなく画作りがスマホやiPadの3Dに似ています。
同じチップなんだから当然なんでしょうけど。
# tips: 3Gモデルは初回起動時にSIM抜かないと勝手に回線契約されます。
# SIM抜いてから諸々の初期設定をすると自分の好きなときにプリペイドプランを設定できます。
# それまでSIMは温存しておいたほうがいいですね。
自分は3Gデータ通信(64kbps)82Hr、データ通信(17Mbps)2:10も残してしまいました。
期限切れ時に無料通信分を払い戻して欲しかった…そうしたら「初回限定版100万台(だったっけ…)」の意味ももっと贅沢になったのになーとか考えさせられました。
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購入金額
29,980円
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購入日
2011年12月17日
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購入場所
アプライド高知店
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