所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。技術の進化は誰でもをクリエイターに、誰でもをアーティストにする可能性を確立した。そんなセンセーショナルな盤をご紹介します。
テクノロジーが生んだクリエイター、Tripshots。彼は自分では歌わない。本業は映像系の仕事をしているらしい。音楽は趣味。そんな彼の産んだ作品が全世界を流れている。歌うのはYAMAHAの合成音声エンジン「VOCALOID2」を搭載したソフト“初音ミク”。
このエンジン、音楽系の趣味を持つcybercatは「VOCALOID(いわゆる1)」の時聴いて「こりゃまだ使えん」と思ったソフトだった。最近宅配便の自動応答システムでの発音など、合成音声が日常にも浸透しているが、それはサンプリングした人の声を順番につなぎ合わせたもので、厳密には合成・生成ではない、単なるコラージュだ。これが「歌」になるか、というと、それはならない。昔の映画に出てくるロボットのように切れ切れの単語を羅列するだけになるだろう。実際「VOCALOID」はまだその域を出ているとは言いがたかった。
それが「VOCALOID2」にエンジンが進化することで、真の歌声合成ソフトとなった。たしかにまだ、不自然な部分もある。でもきちんと「曲」になっている。
また映像がそれに輪をかける。3DCGを駆使し、「VOCALOID2」の(1作目の)キャラクターとして設定された緑髪の少女“初音ミク”をリアルに動かし、またリアルではできない動きをさせる。
これには魅入られた。早速DVDを購入して、見た。細かいところまで作り込んである。端々まで目が行き届いた創作だ。キャラクターの目線の変化、眉の小さな動きと音楽が完全にシンクロしている。それもそのはず、タイトル曲NebulaではTripshotsはギター以外のすべての楽器、作詞・作曲、映像を一人で作り上げたのだ。そしてそれを自由に全世界に公開できるプラットフォーム=インターネット...
爆発的なページビュー数を記録したこのアルバムで彼は時代の寵児となっていくが、その後はダウンロード販売に主軸が移り、DVDはこれ一枚。しかも廃盤。続く動画・音楽もたまってきたので、次がソロソロ欲しいんですけど。そ~れ~は~コレクタ~だから~♪
【収録曲】
1. Nebula
2. anger PV EDIT
「Nebula」
YouTube Tripshots channel
藤田咲(元音声を提供した声優)のソフト制作秘話インタビュー
2009年の作として、VOCALOID史上避けて通れない
驚くべき完成度。調教が素晴らしい。
フルCGの美しさとミクへの愛が光る
のちに「Nebula HD」と進化するが、元映像でも十分美しい
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購入金額
2,400円
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購入日
2009年04月10日
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購入場所
とらのあな
退会したユーザーさん
2011/10/15
cybercatさん
2011/10/15
>とらのあなはレスラーを養成しなくなったんでつね(w
とらのあなはどうやらマニア養成所になったらしい...
一度入ると死ぬまで抜けられないという..(^^ゞ