日比野音療研究所とはメタルギアソリッドシリーズの作曲を手がけるサックスプレイヤー日比野則彦が立ち上げたカウンセリング／セラピーミュージックのレーベルである。彼はその思いを研究所のHPのトップページで語っている。
（以下引用）音楽は人を救えるのか？当初は「音楽で人を救いたい」と思っていたので、～末期がんの方といった医療的解決が見いだせないような現場をあえて選んで、改善の一助になればと思い、高周波再生が可能なシステムを用いて活動を行ってきました。 ところが、なかなか思うような成果が上がらず、末期がんの方も亡くなってしまい、「音楽では人は治せない」という現実を突きつけられる結果となってしまいました。 そんな時、ホスピスで一切の延命治療なくご主人を看取った奥様のブログを発見しました。～「人生をいかに生きるかということの価値観は十人十色だが、多様な価値観が認められる今日にあっても、人生の豊かさに不可欠な事は愛情であることを肝に銘じておく。」 私の、「音源療法」に対する考え方が一変しました。 そもそも、人を癒すのは神様の仕事である。人の命も、全て神様の手の内にある。私がすべきことは、人々が人生を豊かに生きられるような「愛情を感じられる音楽」を届けることである、と。 （引用終わり／一部削除）
通常人間が単体の音として聞き取れるのは最大でも20kHz程度程度と言われており、ここからCDのフォーマットはサンプリング周波数44.1kHzと決められた（原理的に22.05kHzまでの周波数の音をエンコードできる）。しかし、20kHzの音が含まれる音とそうでない音をヒトは「感じる」事ができるらしい、と最近の研究で判ってきた。そしてその部分に卑近な言葉で言ってしまえば「癒やしの成分」が含まれると。
一方、単体として聞き取れる音は年とともに上限が下がり、多くの人は17kHz前後までしか聞き取れない。しかし、デジタル化にはより聞こえやすい中低域と同じデータ量を消費してしまうため、mp3やwma、ACCといった圧縮音源では高域をカットする、あるいは間引くといった手法を使ってデータ量を圧縮する。
ここに疑問を投げかけているのが近年の高サンプリング周波数／非圧縮（または可逆圧縮）のフォーマットとそれを配信するサイトである。
本作品“眠りの為の処方箋”は現在株式会社クリプトンの高音質音源配信サイト、HQM STOREで入手できる96Khz/24bitのFLAC形式の音源。そうcybercatがご紹介している
の製造元のKRIPTON｡形式名にも「KS-1 HQM」とこのスピーカーが、HQM STOREの配信音源を再生するのにも対応できるDAC（96kHz/24bit対応）であることが表されている。初期ロット50台のうちの1機を所持するcybercatはその初回ロット限定特典としてこれのダウンロード権を得た。
このモノクロのイメージが安らぎますね
「Crescent Moon」。フルートとピアノ、ギターで静かにはじまり、天野千恵子のヴァイオリンが非常に近い音で主旋律を奏でる。弓が返る時の弦のこすれの音の違いまで聴ける近い録音だ。同じテーマを成川修士のギターがポツポツと繰り返した後、滝沢ミナコのフルートが入りアンサンプルでサビを迎える。後半の大貫祐一郎のロマンチックなピアノソロはとても安らぐ。
「Prayer For Asia」。山崎みのりのチェロの低い音と単調にリズムキープする大貫の低域のピアノから導入され、天野のヴァイオリンと滝沢のフルートが入って、そこにパーカッションの佐藤直子がハッとするような音を随所に入れてくる。純度が高い音で、録音した部屋の広さが判るようだ。ただあまりに純度が高く、「眠りの為の～」というより聞き入ってしまう。中間部のピアノのテーマも東洋的でエキゾチックだ。
「Peace In My Heart」はピアノとギターで入り、フルートが旋律を奏でる。唇とフルートの距離が判るほどリアルな録音だが、倍音豊かでつづくチェロの深い音との対比が美しい。
この「眠りの為の処方箋」はiPhoneアプリ「眠りの為の処方箋」としても提供され、25万ダウンロードを記録しているらしいが、ぜひ非圧縮高品位音源で聴いていただきたい音源です。
【収録曲】
1. Crescent Moon
2. 光
3. Prayer For Asia
4. Body Healing
5. Moon Light
6. まどろみ
7. 夕暮れ
8. Peace In My Heart
9. 静かな夜更け
10. JOY
11. Universe
日比野音療研究所
KRIPTON HQM STORE 該当ページ
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購入金額
0円
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購入日
2011年01月12日
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購入場所
HQM STORE
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