使い捨てカイロの12倍という熱量を誇り、氷点下でも作動する。
頑丈かつ動作が確実で、最大24時間熱量が維持出来るなど、極限環境下における信頼性が高いことから、冬山登山家などに愛用者が多い。
戦前から販売されているが、基本原理は一切変わっていない。
点火の際に火が必要(実際に火を付ける訳では無く、酸化作用を引き出す際に180度ちょい必要なため、最初に火口を火で軽く炙る)なこと、気化させるベンジンの給油が必要なこと等、ちょっとした手間が必要ではあるものの、使い捨てより遙かに暖かく、またゴミが出ない。
ランニングコストについては、専用ベンジン(ジッポオイルでも可だが、熱量は下がる)の価格も500mlで六百円前後(一回の注油で12.5ml使う。24時間動作させる場合は二回注油が必要)と、まとめ買いの使い捨てとほぼ同等。動作時間を考えると、むしろ安い。
欠点は、やはりベンジンの気化を利用しているため、臭いが出ること。
それと、酸化する際に水蒸気が発生するため、曇ると困るような製品の保温には使えないこと。
臭いについては、人によっては気分が悪くなる場合もあるので、部屋の中での利用や人前での利用は、ある程度自重したほうが良いです。
ここで、一応の注意事項。
注油の際は、必ずこの計量カップを用いて、注油の量を量る必要がある。
足りない場合は単に動作時間が短いだけで済むが、入れすぎると発火や火口の損傷原因になるので、絶対に量って使う。
入れすぎた場合は、本体をひっくり返して腹を押すと、入れすぎた燃料が出てくるが、燃料のベンジンは非常に発火しやすいので、確実に処分する必要がある。
注油が終わったら、火口を元通りに取り付けて、懐炉を斜め横(必ず水平より上に傾ける)にして、火口にライターなどの火を近付け、3秒ほど炙る。
実際に触媒そのものに火を付ける必要はなく、むしろ火が付くと火口が壊れる。
点火したかどうかは、火口に蓋を近付けるとわかる。
ちゃんと点火していれば、蓋が水蒸気で曇る。
あとは、蓋をつけて巾着に入れるだけ。
一度点火したあとは、ひっくり返しても油が漏れたり火が付く事は無い(ベンジンを入れすぎた場合は別だが)ので、多少乱暴に扱っても平気。
外でもかなり暖かいので、外仕事する人には最適。
入手はハンズか通販、またはご近所の薬局へどうぞ。
ホームセンターだと、取り扱っていない事が多いです。
-
購入金額
2,240円
-
購入日
2012年02月19日
-
購入場所
aoidiskさん
2012/02/19
本当、暖かく、長持ち 手間はありますが、よいですよね。
tepiaiさん
2012/02/19
安定して暖かくて、便利ですよね!
愛生さん
2012/02/19
Vossさん
2012/02/19
この一手間が、何となくレトロで良い感じですね。
最近欧州で人気が再燃したそうですが、この手間が好評なんだとか。
ただ、臭いが出ることについては、まだ慣れないです・・・・・
>tepiaiどの
化学反応を利用するということで、動作安定性については少し不安があったのですが、流石に百年近く売られているだけあって、そういう問題は殆ど殺されてるみたいですね。
暖かさについては、使い捨ては比較にならんかも・・・・
>愛生どの
上手いと言われると、顔から火が出ます(笑)>AUTOで撮影しただけ。カメラも10年物です。
メッキボディが良い味出してくれてます。
戦前から殆どデザインに変化が無い製品なのだそうですが、現在でも立派にかっこいいですよね。
ちょもさん
2012/02/19
かなり熱くなりますよね。
ほんのりベンジン臭が漂うのがなんとも良い感じです。
※ダメな人はダメそうですが。
Vossさん
2012/02/19
首の後ろ、第七頸椎あたりがベストということなので、いまそこに貼り付けてますが、非常に効いてます。本気で血流改善レベル。首こり、肩こりの人にもいいかもです。