つまり日本製。
仕様的には35mmのマニュアルフォーカスのレンジファインダー方式フイルムカメラです。
本体の設計はHasselblad、レンズ設計と製造は富士フイルムという今の言葉で言うコラボ商品?
因みに日本では富士フイルムがTX-1としてボディカラーがシルバーのモデルを販売していました。
海外ではHasselbladが販売をしていた様です。
かくいう私もTX-1は知っていたのですが、旅行先でふと入ったカメラ店の店頭で、バッジに負け
てしまいました。
ユーロ移行前のマルクで購入したので、実際の価格は???です。
当時のカードの請求書がカメラ本体分だけで18万程度だったと覚えています。
最初は45mmのみを購入し、帰国してから富士の90mmを買い足そうと思っていたのですが、
ボディカラーが違う事に気付き、2回目の出張で90mmをGet。
当時の自分には30mmは高すぎて手が出ませんでした。(無理してでも買っとけば良かったなぁ)
プレミアムコンパクトカメラの集大成とも言うべき商品で、専用レンズ(30,45,90mmの3種のみ発売)
を使い、とても良く出来たカメラです。
35mm一眼を軽々と上回る画質で、プリントを見た多くの友人が「LEICA?」と言う程でした。
当時流行のパノラマを高画質にコマ毎に切り替え可能(フイルムの送り量をステップモーターで
可変)とした画期的な機構を搭載し、全国の現像所を敵にしたりしました。(笑)
当時のパノラマは35mmサイズの横幅をフルに使い、画角の中に上下の帯を設けてパノラマを
表現していましたが、本機の場合は縦方向を目一杯に使い、横方向は35mm枠からはみ出させ
る画期的な方法をとっていました。
パノラマ=引き延ばしプリント=低画質と言う当時の常識を良い意味で裏切った製品でした。
この長手方向のはみ出しが現像所の悩みの種だったようです。
当然、自動機は使えずに手焼きとなり、受付後の為に追加料金を取れない(実際、取られた事が
ありません)面倒なカメラという事で、特に格安プリント業界からは多くの不評を買いました。
ポジもロールのままの返却が多かったようですが、当時のイマジカは手製のマウントに入れて
納品してくれた事があります。(これにはビックリ)
当然、プロジェクタには掛かりませんでしたが・・・
本家Hasselbladに認められただけ有るレンズの描写力はさすがに専用設計ならこその性能です。
カラーバランス、コントラスト、何を取っても素晴らしい。
プレミアムと言っても10万円以下のAF一眼全盛の時代に16万円(TX-1国内価格)の定価の為、
ビジネス的には成功せず、このレンズを使用したシリーズは両社共にII型を持って生産完了、
デジタル化もされませんでした。
最近、富士フイルムがX100なるデジタルを出しましたが、この流れをくんでくれていると嬉しい
ですね。
このカメラも手にすると「撮りたい」衝動に駆られるカメラです。
しかし、最近フイルムで撮ってないなぁ・・・
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購入金額
180,000円
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購入日
2001年06月10日
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購入場所
出張中のドイツにて購入
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