レビューメディア「ジグソー」

ハブを交換して節電になるのか割と真面目に試してみた

私の部屋には8ポートのLANハブがある。
1Fのルーターから20mのLANでひっぱり、自室の7機器と隣の部屋の1機器に分配。常に使うわけではないが全部埋まっている。
突っ込みどころ満載 要はハブからPC4台&PS3&NAS&USBデバイスサーバー
突っ込みどころ満載 要はハブからPC4台&PS3&NAS&USBデバイスサーバー

ご覧の通り我が家の中ではかなり重要な位置づけ。
ルーターが台所にある関係上その周囲にはあまり機器を置けないのでこうなってしまう。
簡易NASアダプタは知人から試しに借りてるものなので具体的な機種名は伏せました。

しかしこの業務用8ポートハブ「BUFFALO LSM10/100-8W」は結構な使用年数が経っており恐らく2003年製。元々事務所で酷使されていたものを入手したのだが、その後もほぼ電源入れっぱなし。その間にモデムとルーターが1回づつ故障し変更されているが、コイツは問題なし。多数PCの同時接続でも安定していたのはこのハブのおかげな気がする。

しかし最大の問題は規格が100Mまでということ。Windows7PC2台の共有でも(上の図だと変態→ゲーム用PC)実測10Mまでしか出ない。悲しいかなこれだけ機器がありながら1000M接続なのは母親用VAIOと蜘蛛だけである。
あまりファイル共有やバックアップをネットワークで行っていなかったのと、WAN側が鈍足なADSLなのでずっとこのまま使っていたのだが、最近ネットワーク経由の用途が多くなってきたのでついに更新することに。



というわけで表題のCorega小規模オフィス向けモデル「CO-BSW08GTX」が登場。
購入価格は6000円弱で、もっと廉価な8ポートハブはいくらでもあるのだが、現在使っているCoregaのルーターが気に入っているのでなんとなく。比較的新しい製品(今年1月発売)だったので省エネ性も期待できそうだ。実際公式サイトの紹介ではグラフと具体的なワット数まで出して省エネを謳っている。
24時間付けっぱなしにする事が殆どな機器だけに、もし省電力化されれば影響は少なくない。

通販で届いた箱は写真2枚目の通り質素。公式サイトの派手ップリと、以前購入したルーターのド派手パッケージのイメージが強かったので、一瞬間違えて玄人志●のグラボでも届いたのかと思った。オフィス向けだから派手なパッケージなんて不要ですか。
付属品もシンプル
付属品もシンプル

固定用ゴム脚&磁石、壁掛け用ネジセットに未使用ポート用フタ。そしてミッキー型コネクタの電源ケーブル。

親子ハブちゃん
親子ハブちゃん

しかし大きさの差は歴然。元のハブが大型なのもあるが、ここまでコンパクトになったか。今まで熱の篭りやすいPC裏においていたが、これなら別の位置に変更もできそうだ。

設置はLANをつなぎかえるだけだし、PC側の設定も確認するだけで済んだのほんの数分で設置完了。むしろ写真撮影の方が時間かかったぞ。


まずはPC間の共有速度を見てみる。例によって変態PCからゲーム用PCへの移動である。Windows7でファイルをコピーした時に詳細表示で出る速度だ。OSはどちらもWin7 64bit。使用するファイルはフォトショップドキュメントをZIP圧縮した120MB程のファイル。
交換前は12MB毎秒で頭打ちだったので10秒ほどかかっていたのだが…ほんの1秒で終わってしまった。詳細表示開くヒマもなかったのでもっとでかいファイルで試したところ144MB毎秒でているらしい。

簡易NASの速度も(元々遅いのだが)10M→20M毎秒程度にアップ。またその数値以上にフォルダ切り替え等の体感速度がアップした。
一方ルーターに接続したUSBメモリと外部インターネット速度は誤差の範囲の変化。どちらもボトルネックはそれ自体だったということだろう。



まあやっと1000BASE対応機器を無駄にしないですむようになったわけだが、もう一つの目的である省電力化がホンモノかどうか。元々業務用の大型ハブとはいえ、ワットモニター読みで最大7.6W程度に収まっている。そんなに変化ないんじゃないのと思っていたのだが…

1ポート使用…5.7W→1.6W
(ルーターのみ 下記機器はケーブルを繋いだ状態で電源オフ)

4ポート使用…6.1W→2.3W
(ルーター/デバイスサーバー/NAS/PC1台電源オン 残りの機器は電源オフ)

8ポート使用…7.6W→3.4W
(ルーター/デバイスサーバー/NAS/PC4台/PS3すべて電源オン)

なんとすべて半分以下である。一番その状態の時間が長いであろう4ポート状態で1/3近くまで下がっているとは恐るべし。1ポート状態にする時はハブ自体の電源を落としてしまうからあまり関係ないが。

実際公式サイトで書かれている数値より全体的に少なく収まっているのは、ルーターから来ている20MのLAN以外はすべて3m以下の長さの為だろうか(本来15mケーブルを使う隣の部屋のPCを弄るのが面倒だったので計測中は代わりに2mケーブルでノートパソコンを接続していた)。

パソコンと違い24時間付けっぱなしの家が多い機器だけに、僅か数Wの差でも1ヶ月・1年単位でみたら結構大きな差になる。1000BASE化もすんだし、後は暫くつかって不安定さがない事を祈るのみ。まあオフィス向けと書いてあるくらいだから安定性は期待しておこう。

現状唯一の問題点は…
お手製
お手製

なんとなく作ってハブにくっつけていたお手製マグネットステッカーが、本体ちいさすぎてはみ出そうという点くらいだ!(オイ

面白みのない追記12/03/21
面白みのない追記12/03/21

使用開始から半年経過しましたが速度・安定性全く問題ありません。
特に驚いたのがその発熱の少なさ。残暑厳しい9月には30度を越える室温でしたが、しっかり安定、冬場では触ると冷たいくらい。
ネタのマグネットステッカーを付けっぱなしにしても大丈夫な程度の発熱は安心ですね(つけんな)。

USBデバイスサーバーや簡易NAS、PC間のバックアップ等結構酷使していますが、安定性は十分。ただ他のメーカーの同等品と比べると割高なので、あえてコレを選ぶ意味があるかは判りません。
  • 購入金額

    5,800円

  • 購入日

    2011年09月10日

  • 購入場所

    NTT-X

25人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (6)

  • harmankardonさん

    2011/09/10

    いいですね.

    しかも省エネ.

    文句のつけようがありません.
  • 下小川さん

    2011/09/10

    もう少し価格帯の低いバッファローやLogitec製でも同じように省エネ化を言っている(むしろCoregaの同等品より低い数値を出してるものも)あるので、このハブに限らず新しいものってのはやっぱり進化してるみたいですね。

    今まで使っていたBUFFALO LSM10/100-8Wがしっかりしていて気に入っていたので、1000BASE対応だけじゃ買い換えなかったし、省エネ化だけでも買い換えなかったと思います。

    マグネットステッカーは以前仕事で使ったマグネット用紙が1枚余ったので素材集のななみさんプリントアウトしただけのものです。前のハブになんとなくくっつけて遊んでましたが、さすがにコーティングとか一切無しなんで色あせてきましたw
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