原作はカードゲーム=トランプの構図を初めて破った、国内カードゲームだったような気がします。
ボードゲーム的なくくりでのカードゲームでした。
全作品は持っていませんが、好きで集めようとしていました。
当時は、販路とお小遣いが敵。今は、プレミア付くほどの品薄が敵。
1と、2と、4、学園編、修学旅行編は持っているはず…。
電源系ゲーム化されたものも、GB版2本、FC版1本、SFC2本、闇の竜騎士、キラーダイス(このゲーム)と持っています。PC98版は、本体が高かったので持っていませんでしたが、実は欲しかった…。
話が逸れました。
モンスターメーカーは、指輪物語や、古代神話などを題材にして、作られた幻想世界を舞台にした物語をゲーム化したものです。
九月姫さんの可愛いデフォルメキャラが特徴で、陰惨だったり、重かったりする世界観を中和して、ほのぼのとした良さがあります。
タイトルのナンバリングの4は、RPGシリーズとしてのGB版、GB版2、SFC版の後に続く作品としての数字で、世界観が同じであるものの、GB版とSFC版の間、そして、このGBA版の個々のお話のつながりは、全くありません。
なので、このゲームから始めても大丈夫…、と言いたい所ですが。
残念ながら、このゲームからモンスターメーカーに入る事はおススメ出来ません。
まず、世界観の説明が殆ど無いです。
モンスターメーカーの世界なので、色々なものがカード化してます。とさらりと言われます。
NPCとして、仲間になるキャラも説明とかありません。突然、迷宮で出現し、PT(手札)に入ってきます。
原作を知っている人は、名前と姿でにやにや出来たり、技を見て、なるほどと頷けたりするわけですが、知らない人は置いてけぼりですね。
元がカードゲームだから、迷宮の探索もカードをめくって、そのカードごとにイベントがある。というタイプです。
GB版は、そのドキドキを活かして、通常戦闘はドラクエなどと同じシステムにすることで成功しています。
SFCは、一切すっぱり諦めて、通常のRPGとして世界を再現しています。
この二つは、キチンと素材を料理できているので、とても面白いです。
しかし、当作品は、何というか、カードゲームであった頃に原点回帰する事だけを追求した結果、ゲーム性だとか、バランスが置き去りになっていると私は感じます。
そして、残念なことに、カードゲームだった頃の、デッキのシャッフルが上手くいかなくて事故る感じ、これが、再現されているのです。
つまり、普通に順番を追ってクエストをこなしているのに、運が悪いというだけで、クリアできないクエストに当たる訳です。
準備が悪いとか、無理してレベルに見合わないクエスト選んだとか、そういう時のクリア出来ない、というのは、こちらが悪いのですが。現時点で出来る最高の準備をしているのに、迷宮内のカード配置運が悪くて、詰み。という事がかなりの確率で起きます。
作り込みが甘かっただけではなくて、構成する要素の選択、すなわち、モンスターメーカーのゲームとして何を遊んでもらいたかったのか、という基本路線が間違っていたと、私は考えます。
キラーダイス、フラッシュカードという二種類発売で交換要素が、とか、世間で流行った流れに乗ろうとして、更に傷口を広げていたなあ。
このゲームを最後にして、モンスターメーカーはひっそりとファンの人達の中でしか生きないゲームになってしまいました。
とても、良い原作があるのに、すごく、残念です。
九月姫さんのキャラは、ドット絵でも十分に可愛く素敵なので、その部分では不満は無いのですけれどもねぇ…。
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購入金額
1,980円
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購入日
不明
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購入場所
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