幼少期に読んで心に残っていた場面をyookano794さんにおしえてもらい購入。
『地下帝国ヨミ篇』サブタイトルは「地上より永遠に」が相応しいと思う。
とてもドラマチックで見せ場の多い読み応え抜群の作品。
作画も巨匠がノリに乗ったペンの冴えを見せてくれております。
世界各国に散ったサイボーグ戦士たちが再び招集され再会する冒頭シーンや、009に恋心をいだく003の乙女心などのキャラクター心理描写もストーリーに奥行きを持たせている。
冷徹で皮肉屋の004が結構イイ役どころをもらって活躍する。
「生まれてこのかた・・・・愛するものが殺されるのを見つづけてきた・・・・・・
みんな死んでしまった・・・・みんな
みんなといっしょにぼく自身も死んでしまった
ぼくはもうなん十回も死んだのだ
もうからっぽになってしまった・・・・・・もうなにものこっていないのだ!」
心に残る台詞は物語終盤アルベルト・ハインリヒこと004。
そして十数年ぶりに再読したクライマックス(ここが読みたかった)ではやはり目頭が熱くなりました。
yookano794さん、ありがとうございました!!
*この感動のラストシーンはレイ・ブラッドベリの短編「万華鏡」(『刺青の男』早川文庫収録)にインスパイアされて描かれたようです。こちらも是非読んでみようと思います。
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購入金額
0円
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購入日
2011年07月頃
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購入場所
yookano794さん
2011/07/28
楽しんでいただけて嬉しいです。
この話では台詞もよく練られていて、短くても心に残る台詞も多いです。また、感情の描写も少女漫画に近いものがあります。個人的に、ヨミ編のヒロインはビーナですね。(w
vingt-et-unさん
2011/07/28
この齢で再読できたことをとてもうれしく思います。
ビーナとハインリヒの悲恋・・・あのコロシアムのシーンはスターウォーズを彷彿させますねぇ。