所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。音楽との出逢いは一期一会。街のCDショップでは、よくサンプル版などを聴いて自分のフィールドを広げていますが、そんなときにプロレスラーに延髄切りされたほどの衝撃を与える盤に巡り会うことがあります。そんな破壊力抜群の音楽をご紹介します。
“PIANIZMIX”。あの超絶テクニックピアニスト塩谷哲の6枚目。それまでのセルフプロデュースから外部にプロデュースをゆだね、プレイヤーに徹したことが影響か、出身母体のオルケスタデラルスのラテン色が薄れてきたからか、プレイ、曲ともに、非常に尖った多彩な曲満載で大好きなアルバム。
そもそも1曲目の「Trans Cafe」。雑踏の中のようなノイズの中でポロポロと弾いているイントロ?から入るが、ここでボリュームあげすぎないこと!いきなり32分音符や12連符てんこ盛りの怒濤のピアノの大噴火で吹き飛ばされる。
つづく「Cab Talk」は、ラグタイムのようなピアノで、クラクションやタップのような音も塩谷一人で入れてる楽しい曲。展開部で、1フレーズだけ「Smoke on the water」が顔を覗かせるのはご愛敬(#^.^#)
4曲目の「GENOM」と7曲目の「Aero-Train」は同系統の曲で、打ち込みの多用されたリズムの骨格に塩谷のパーカッシヴな早いピアノが絡む。このひとのリズム感っていったいどうなってんの~。
ラテンからフュージョングループ、歌もの(Salt&Sugar)と幅広く活躍する彼のプレイはいろいろなところで聴けるけど、彼のピアノプレイの楽しさを味わうならコレ!!
分類不能なピアノの音の奔流を浴びろ!
【収録曲】
1. Trans Cafe
2. Cab Talk
3. Avenue 21
4. GENOM
5. Strolling Bob
6. Shadow of Light
7. Aero-Train
8. Cat Dance
9. Tender Eyes
10. Keep Smiling
塩谷哲公式HP
「Trans Cafe」
CDショップの試聴機でフルアルバム通しで聴いた
それほど衝撃を受けたンだ。
-
購入金額
2,900円
-
購入日
2001年頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。