所持する音楽データに対する私利私欲．．．イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。インディーズレーベルから出た企画盤など歴史に忘れられそうな盤からも良質なプレイをご紹介していきます。

J-BRASS!。トランペット：高澤綾、トロンボーン：東條あづさ、サックス：横山知子・中澤まどか、キーボード：野口茜、ドラムス：ジョーンズ満寿美、ベース：江川綾、パーカッション：関戸礼美などといった名うての女性ミュージシャンが、J-POPをインストで演奏するという企画（多分バンドではなく）。

以前ご紹介したParadise Lunch

とはサックス隊が重複しているし、女性ジャズ系ミュージシャンを集めたブラスバンド、東京ブラススタイルからも複数人が参加している。

安定した演奏で、サスガという感じ。ジャケットからはブラスバンド風のイメージを受けるが、そこまで「大規模吹奏楽」ではなく、野口茜が編曲も手がけているがジャズと言うほど崩れたアレンジでもなく、順当なアレンジで原曲を比較的忠実になぞっている「インストアルバム」。ただ、管モノに適した楽曲を選曲しているので、イイ感じに仕上がっている。

プレイもBGMで終わらせるには惜しい演奏で、出色は「青いイナズマ」。3種のラッパのいいとこ取りで、Aメロがトランペット→同繰り返しトロンボーン→Bメロがサックスとそれぞれのいい味を上手く出したラインでサビになだれ込む～、みたいな感じ。

ちっょと曲が少なくて物足りないけど（その分安いケド）。

曲が良くても男がSMAP買うのはね、と思っている人がいればこっちの方がカッコよいかな。

ジャケットの印象ほど、「ブラバン」ではありません

【収録曲】（）内オリジナルアーティスト
1. チャンピオーネ（ORANGE RANGE）
2. リンダリンダ（THE BLUE HEARTS）
3. 浪漫飛行（米米CLUB）
4. 青いイナズマ（林田健司（有名なのはSMAP））
5. 風になりたい（THE BOOM）
6. 恋しくて（BEGIN）