所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。インディーズから輸入盤まで、良質な音楽を独断と偏見でセレクトしてご紹介します。
野獣王国を知っているか?ギター是万博邦、ベースに鳴瀬喜博、キーボードに難波弘之、ドラムス東原力哉という強面バンドだ(後にドラムスがプログレバンドKENSOの小森啓資にチェンジ)。もともと是方が時々やっていたセッションバンドが、メンツ固定されてきて自然発生したのが成り立ちらしい。
そんな彼ら。デビューアルバムがライヴアルバムだった。インディーズレーベルより2枚組で発売。
メンツ構成から言うと、ロック色が強いフュージョン?ってなカンジだが、ドど~ん、ドンガラガッシャーン、ヴァリヴァリ、ズゴゴゴコ..こんな感じ(←とても音楽を表現する擬音ではナイケド...)。
好き勝手にやっている。自分の主張はするだけする。でも、酸いも甘いも噛み分けた(?)おっさん達。ソリストを立てるときはきちんと立てる。..でもヘマやったらそん時は引きずり下ろすぞ~みたいな気迫をはらみつつ..絶妙なコンビネーション。
主張がぶつかり合うので勢い曲が長くなる。2枚組なのにたった12曲。だってカバー曲2曲(「鉄腕アトム」と「スパイ大作戦」)と、笑いを取るための(?)小作品「日本の心 春夏秋冬」以外のオリジナルは長い長い。おっさんたちの「もっとやりてぇ~」が止まらず。一番短い「ペンギンの初恋」ですら5分台、以下6分台1曲、7分台4曲、10分台1曲、14分台1曲、極めつけは彼らの初期代表曲でもある「PURPLE SAURUS」の20分55秒。...でもそのうち12分はドラムソロ。力哉叩きすぎ。聴いているこちらまで汗をかきそうな、白熱の、プレイ。
鳴瀬喜博と難波弘之の見せ場は、ラス前の「NOW OR NEVER」。ノイジーというより単なるノイズ一歩手前の歪みまくりのキーボードで是方とツインリード状態の難波と、ベースでの複数弦のコード弾きはもちろん、「そこはもう既に弦ではありません」というところまで弾いてナゾの音を出しているナルチョ。ベースのアーミングはまさに野獣(というより恐竜クラス?)の叫びだ~~。
後のオリジナルアルバム(こんときのメンツで2枚リリース)より、このライブの方がはるかにイイ。
音楽は音質ではありません。キ・ハ・クです。
【収録曲】
DISC-1
1. GOLD RUSH
2. Z-PARADISE
3. DIMENSION TRAVELER
4. TEARS OF MERMAID
5. ペンギンの初恋
6. PURPLE SAURUS
DISC-2
1. 哀愁のクジラ
2. 鉄腕アトム
3. スパイ大作戦
4. 日本の心 春夏秋冬
5. NOW OR NEVER
6. LAST BLUES
是方博邦のOfficial blog
「スパイ大作戦」
ライヴの気迫と勢いがビンビンに伝わる
このメンツだもンなぁ~...
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購入金額
3,990円
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購入日
1998年頃
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購入場所
北のラブリエさん
2020/11/15
cybercatさん
2020/11/15