レビューメディア「ジグソー」

1.3Vという低電圧で動作する超エコなDDR3メモリ

DDR3メモリは通常1.65Vや1.5Vで動作しています。
このメモリは1.3Vという低電圧での動作が可能なメモリ。
GREENシリーズ 1.3V駆動 永久保障
GREENシリーズ 1.3V駆動 永久保障



こちらの省電力サーバーで使用してみました。
GEIL 1.3V DDR-133
GEIL 1.3V DDR-133


■■ 省電力性能
実際にどれくらいの電力削減が可能かということに関しては、ASCIIさんの記事で詳しく紹介されているのですが、ここでの結果と同じように、上記の省電力サーバーでも2W程度の電力削減という結果となりました。

たかが2W?
と思われるかもしれませんが、今回組んだ省電力サーバーのアイドル消費電力は最小で16W。
2Wという数字は、割合で言うと、実に12.5%という非常に高い割合になります。
省電力化を突き詰めていく場合には、とても強い味方になるでしょう。


■■ 電圧の設定について
ちなみに、メモリのSPD情報に書き込まれている電圧を見ると1.5Vとなっていて、デフォルトの動作電圧は1.5Vになっています。
つまり、1.3Vで使うには、マザーボードのBIOSの電圧設定で、メモリの電圧を手動で下げる必要があります。
memtest
memtest


マザーボードの中には、メモリの電圧を調整できないというタイプのものもわずかながら存在しているので、購入に当たってはマザーボードの仕様を確認するほうがいいでしょう。
メーカーサイトのマニュアルをダウンロードしたら、たいていBIOSの設定項目もあると思いますので、そちらでBIOSの電圧設定の項目があるかどうかを確認できると思います。

今回使用したマザーボードは、初期状態のBIOSバージョンでは1.3Vで動作せず、メモリ電圧を少しでも下げるとマザーボードが起動しなくなるなり、電圧を弄るたびにCOMSクリアを何度もしなければならず苦労しました。
マザーボードのBIOS更新はあらかじめ行っておくべきでしょうね。

■■ オーバークロック
このメモリはチップにヒートスプレッダが装着されていないので、オーバークロックには向きませんが、無理やりメモリに風を当てて、少しオーバークロックしてみました。
電圧を上げずに1.3VのままでもDDR-1800でメモリテストをクリアして、Prime95による負荷にも耐えたので、オーバークロック耐性も結構高いようです。
DDR-2000以上を狙うのなら、通常電圧の1.5Vまで昇圧して、ヒートスプレッダを装着した上でゆるゆる風を当ててやればそれなりに回ると思います。

もうちょっと遊びたかったのですが、サーバーに組み込んですでに稼動させているので、ここまでということで。

ちなみに後になって気が付いたのですが、GEILのメーカーサイトで製品スペックを確認したところ、メモリタイミングは、CAS: 8-8-8、となっていました。
デフォルトの9-9-9というメモリタイミングよりも、もっと詰めることができるようです。
面倒くさいので試していませんが。
  • 購入金額

    5,980円

  • 購入日

    2011年05月06日

  • 購入場所

    DOS/V倶楽部

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