1990年にアスミックから発売されたファミコン用のアクションゲーム(移植作)。
『獣王記』は、1988年にセガが開発したアーケードゲームで、本作はそのファミコン版です。プレイヤーは、主神ゼウスの命を受けた獣人族の戦士を操り、女神アテナを救出することが目的。戦士は3段階まで強くなることができ、2段階目まではマッスル化が進むだけですが、3段階目では獣人へと変身して「獣の力」を発揮できるようになります。
左が初期状態、中央が1段階目、右が2段階目(マッスル化)
移植作として本作をみた場合、新しく3ステージが追加されたことや、変身できる獣人の種類(獅子、鮫、不死鳥)が増えたことは、プラス材料として評価できるかも知れません。しかし、全体的には劣化が酷すぎます。例えば、キャラは小さくなって迫力を失っていますし、背景の描きこみも十分なレベルとは言えません。また、獣人に変身する時のカットインを再現しなかったことは、ゲームの魅力を失わせたように感じます。
【比較画像】メガドライブ版
そもそも本作は、次世代機であるメガドライブ版やPCエンジン版に遅れての移植であり、しかも、約4か月後にはスーパーファミコンが発売される時期でした。そういう訳で、無理してファミコンに移植しなくても良かったように思います。
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購入金額
5,900円
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購入日
1990年07月20日
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購入場所
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