1990年にビクター音楽産業から発売されたファミコン用のアクションRPG(移植作)。
『イースⅡ』は、元々は1988年に日本ファルコムが開発したPCゲームであり、同社を代表する人気シリーズの第2作。本作はそのファミコン版になりますが、他にも様々な機種への移植版やリメイク版もありますので、何らかの機会にプレイされた方も多いことでしょう。
プレイヤーはシリーズの主人公・アドルとなり、天空に浮かぶ古代王国イースの謎を解き明かすため、冒険へと旅立ちます。前作『イース(Ⅰ)』と同じく、攻撃方法は至ってシンプルで、敵キャラに(自キャラを半分ずらして)体当たりするだけ。また、『Ⅱ』では魔法が加わり、敵への攻撃や謎解きに活用していくことになります。
移植の出来については、アレンジの多かった前作に比べると、PC版に忠実と言ってよいのではないでしょうか。但し、テキストが少し読みづらいように感じます(例えば、一度に表示する文字の量が多かったり、改行が不自然だったりします)。また、前作では(アクションが苦手なせいで)一部のボス敵に苦しめられましたが、本作では適切なレベルにあれば倒すことは難しくありません。
テキストが少し読みづらい
ご存知のように、『Ⅰ』と『Ⅱ』は2作品が揃ってはじめて物語が完結する訳ですが、ファミコン版『Ⅰ』では『Ⅱ』への伏線となるイベントが削られていたり、そのせいでエンディングに矛盾を抱えたりしたので、『Ⅱ』における幾つかの演出が台無しになっています。本作自体はPC版に沿った内容であるだけに、この点はとても残念に思います。
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購入金額
7,500円
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購入日
1990年05月25日
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購入場所
まーくんZさん
2014/02/05
PC8801版は高校生の時に購入してやり尽くしました。
当時、レベル上げ込みで、8時間でクリア出来るところまでいきましたから。
千里一歩さん
2014/02/05
PCエンジン版の『イースⅠ・Ⅱ』(1989年12月)が発売された後ですから、わざわざファミコン版『Ⅱ』(1990年5月)をプレイする方は物好きだったと思いますよ?w
Schrödingers Katzeさん
2014/02/05
妙にマップが違うところはあったような気もしますが、オープニングもかなり頑張ってました。
大きな容量が使えるようになってるのが大きいかとは思います。
まぁ、ソフトのために本体を買うか?って問題もあるので、ファミコンを持っていて、YsIIに興味があれば、遊んだ人も要るんじゃないでしょうか。
…当時のCD-ROM高かったですし。
もしかすると、容量的にIIなんて無理だろ…って、ことで完結するように書き換えたのかもしれませんが、時代の流れは、ちゃんと移植できる状況を作ってしまったり。
IIIもでてるんですよね。頑張るなぁ中の人。
千里一歩さん
2014/02/05
末期にもなると、移植作ではマップなどの変更も慣れっこでしたw また、PCエンジン版とは比べものになりませんが、確かにオープニングもファミコン版なりに努力していたように思います。
仰るとおり、PCエンジン版で遊べないユーザーを狙ったところはありますよね。とは言え、グラフィック面に目を瞑れば、ゲームとしては十分に楽しめるレベルです。
ファミコン版『Ⅰ』の改変理由は定かではありませんが、発売日はPC版『Ⅱ』(1988年4月)の後になる同年8月でした。という訳で、発売前にエンディングの矛盾などには気づいていたはず……^^;
ファミコン版『Ⅲ』は、意外にもスーファミ版『Ⅲ』より評価する声もあるんですよね(発売元は違いますが)。
Schrödingers Katzeさん
2014/02/06
オープニング。
PCはまだ高かったですし、CD-ROMベースのゲーム機も高いですから、ソフト代だけで済んで興味があるなら、悪くない選択って言える程度には忠実な移植だと思います。
まぁ、時期として、「2出すの?ディスク4枚?無理だろー。」って、なったような気がしなくもありません。ROMは1Mbitでも、128KB程度ですが、フロッピーは、一枚普通に使っても2Dで320KBあります。という辺りしか、繋がる部分を変更する理由は考えにくいんですよね。いくら解像度が低くても、結構な無茶振りです。
YsIIIはスーパーファミコン版がいろんな意味でポンコツだっただけではないかと。
ファミコン版は、「無理せず遊べるように間引いて」作られていたので、ゲームとしては、MSX2版の方がポンコツです。
そのアクションゲームとしての質に、評価が高かったんじゃないかと思います。
千里一歩さん
2014/02/06
オープニングは、PC版のツボを押さえている点(リリアのシーン)が評価できますw
CD-ROM2も、一式揃えるとなると大変でした^^; ファミコン版であれば、すでに本体を所有している家庭が普通でしたし、仮に新しく本体とセットでソフトを購入したとしても、プレゼントで許される範囲内だったと思います(新しいゲーム機をお願いしたほうがお得でしたがw)
『Ⅰ』から『Ⅱ』への繋がりですが、ちょっとファミコン版『Ⅰ』のネタばれになります。ファミコン版では、せっかく伏線で「ハーモニカ」イベントを仕込んでいたのに省略するとか、ダームの塔で「メガネをもらう」イベントが削られていたりとか、ラスボスを倒した後に一旦地上に戻って最後の本をジェバに読んでもらうか、これらを容量の問題で片付けられてしまうと……^^;
そもそも、スーパーファミコン版『Ⅲ』がトンキンハウス(東京書籍)から発売されたことに納得できません!w
Schrödingers Katzeさん
2014/02/06
原作も続きがなくても大丈夫ってつくりになってるので、素直にそのまま作ればいいんですけどね。
まぁ、いくらでもやりようはあっただろうとは思いますけども。
変な要素増えてますしw
千里一歩さん
2014/02/06
ファミコン版『Ⅰ』では、「廃坑に入るまで」にも変なイベントが追加されていますからね。『Ⅱ』のことは深く考えずに、改変を判断したのかも知れません。マークⅢ版のように、『Ⅰ』だけで打ち切られるのも消化不良を起こしますから、矛盾を承知で『Ⅱ』を移植してくれたことは結果的にはありがたかったと思います。
Schrödingers Katzeさん
2014/02/06
この世にIIが無ければ、ダルクファクト倒してメデタシ。って作品だと認識されたのだと思います。
っていうぼんやりとした作りになってる(あれ?でもYsがファミコン版丸見えだったような…。)から、マークIIIもあれはあれで、「移植」なんですからいいんです。
あるのを知っちゃったら、続きほしい気もしますけども。
千里一歩さん
2014/02/06
ファミコン版にしろ、マークⅢ版にしろ、移植作ですからね。PC版で『Ⅱ』が発売されていることを知っていれば、どうしても期待します。まあ、タイトル的には『Ⅰ』のナンバリングはありませんから、(続編など)知らぬ存ぜぬで通すことも出来たでしょうけどw
Schrödingers Katzeさん
2014/02/06
X68000とか、Townsなんかも、「Falcomと縁が無い」系譜だったりしますけど、そのハードウェアを知ってる人が社内に居ない割りに売れるか読めない(X68Kについては、Ys3の売り上げがそうでもなかったんでしょう。)からでしょうし。
あー、でもTownsにダイナソアはありますねぇ。ファミコンはもう、普及してる数が物言ってるから、「作ってみよう」って話になったのかもしれませんね。
千里一歩さん
2014/02/06
次世代機への移行でタイミング的に悪かったとは言え、物語を完結させる点でも、『Ⅱ』だけはメガドライブ初期に発売して欲しかったと思います(そもそも『Ⅰ』をメガドライブから出しておけばw)。
X68000はアクションやシューティングに強かったんですよね。FM TOWNSはCD-ROMの印象が残っています。いずれも雑誌記事をかじった程度ですが、これらの機種でぜひ遊んでみたいというソフトは無かったような……。
何だかんだで、やっぱりファミコンは凄いと思います。大ヒットすればミリオンを狙えましたし、ソフトの流通面でもゲームショップで気軽に購入できましたからw