レビューメディア「ジグソー」

RAID NASです。

自分で使用しているPCが自作デスクトップ1台、ノートPC2台(1台は入院中)、ネットブック1台と4台になってしまった。

こうなると、必要なファイル(設定用のメモから、各種のユーティリティなどのフリーソフトやドライバ類が)が各PCにコピーされていく。
さらに、ネットからダウンロードしたファイルなども、各PCに点在しており、当然ながら重複しているものもあれば、特定のPCにしか無いものもある。時には、必要なファイルがどこにあったかわからず、各PCを捜すことも・・・

やっぱりファイルサーバーが必要と、常々思っていたもののなかなか踏ん切りつかず、zigsowでのNASのレビュアーやmini-ITXマザーで作るWindows Home Serverにも期待したもののレビュアーに当選できないまま今日まで来ましたが、この度やっと購入に踏み切りました。

なかなか購入できなかった理由の一つは信頼性。
共有ファイルとして一元管理をすることで効率や利便性は上がりますが、一ヶ所に置くことによるリスクはハードウェアの故障。
SOHOや企業向けのNASでは、4本程度のHDDを使用したRAID構成により冗長化を図っているものも多く見かけますが10万を越える価格は手を出す気になれません。一方のコンシューマ向けNASはほとんどがHDD1本のみであり、冗長化とは縁の無い構成になっています。

ところが今回NASの情報収集をしていると、2万円を切る価格でRAID1で運用可能なNASがあるじゃないですか。大容量HDDの低価格化によってリーズナブルでありながら冗長性の確保できるものが提供されるようになっていたんです。

購入した LS-WX1.0TL/R1には500GBのSATA HDDを2本搭載しており、出荷時はRAID0になっていますが、RAID1に変更可能です。
(2TBモデルや4TBモデルもありますが、HDD交換が簡単にできるため、いずれ容量アップします。)

RAIDについて簡単に説明すると、

RAID0 ストライピング
動作としては、複数のHDDに並行してデータを書き込みます。1つのファイルも複数のHDDに分散して同時に書き込みますから、速い。読み出すときも同様に、複数のHDDに分散しているデータを同時に読み出して1つのファイルとするため速い。
構成するHDDの合計容量(今回の500GB2本の場合は1TB)が使用可能ですが、構成するHDDの内1本でも壊れてしまった場合は、データの読み出しはできません。つまり、冗長性はありません。

RAID1 ミラーリング
2本のHDDに同じデータを書き込みます。そのため、今回のように500GBのHDDを2本搭載しても、利用可能なのは1本分の容量500GBとなります。
ところが、2本のHDDに同じデータが存在するため、万が一片方のHDDが壊れても残ったHDDのみでデータは読み書き可能です。冗長性があるということです。
また、壊れたHDDを交換し再構築(リビルド)することで正常な冗長性の確保された状態に戻すことができます。

RAIDには、これら以外にRAID5や、ストライピングとミラーリングを組み合わせたRAID01や10もあります。さらには、メーカー独自の方式を使いRAID6等を謳う製品もあります。

ではセットアップします。
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取り出してみます。
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少し幅が広いですが、コンパクトな筐体です。
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電源SWは、上からAUTO(NAS NavigatorインストールPCとの連動)、ON、OFFです。
電源をONすると、正面の青色LEDが点滅を始めます。
点滅は、起動時および、終了時のようです。
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同梱のLANケーブルはきしめんケーブルでした。

起動完了までは5分程度かかります。
正面のLEDが点灯に変わったのを確認し、同梱のCDをセットします。
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「スタート」をクリックします。
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ネットワーク上の LS-WX1.0TL/R1を見つけると、セットアップが開始されます。
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続いてネットワークドライブの割り当てが行われます。
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何もすることなく終わってしまいました。

この状態で、マイコンピュターには、 LS-WX1.0TL/R1のデフォルト共有フォルダ「share」が"L"ドライブとして割り当てられていました。Link StationだからLなんでしょうか・・・

とりあえずは、この状態で利用可能です。

デスクトップに作成された「BUFFALO NAS Navigator2」アイコンをダブルクリックして起動します。
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ネットワーク上のLink Stationが検出されます。
設定されたIPアドレスやディスク容量などの情報も表示されています。
すでに、LAN環境に合わせた設定がされていることがわかります。

表示されたLink Stationを右クリックし、Web設定を開くをクリックすると、ブラウザが立ち上がります。
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デフォルトでは、admin、passwordとなっていますから、変更したほうがいいでしょう。
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各種設定ができますので、必要に応じてパスワードの変更、ユーザー作成、共有フォルダごとのアクセス権などを設定します。

NASとしての性能は?
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やっぱり、ネットワーク経由では速いとは言えないですね。

では、100BASEから1000BASEに変更するとどのくらい速くなるのか・・・
同時に購入したGigabitハブに交換します。
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思った以上に速度アップしました。商品紹介に最大40MB/秒とありますが、約35MB/秒で読取りが出来ているということは、NASの性能を十分に引き出せていると言えるのではないでしょうか。
ハブも合わせて交換した効果はありました。


電源の連動ですが、NAS NavigatorがインストールされたPCが立ち上がるとLink Stationが起動を開始します。前述したように起動には約5~6分かかるため、Windows起動から6分ほど立たないとNASにアクセスすることができません。
さらに不便だと感じたのは、PCを再起動するとNASも一緒にシャットダウンしてしまうため、再起動後もしばらくNASへのアクセスはできなくなります。

結局、Web設定でタイマーを設定し、平日、土日で定時刻でのON/OFFで運用することとしました。

価格コムでは静音性についての評価が高かったのですが、後側に搭載された冷却ファンはそれなりの音で回っており、気になります。さらに悪いことには、共振することもあります。
静音性評価が高いことに期待して常時稼動も考えていたのですが、結局、前述のタイマーを使用したON/OFFで運用せざるを得ないと思いました。(これが評価-1の大きな要因です。)

まずは、標準の状態で使用を開始しますが、今回のLS-WX1.0TL/R1は、HDD交換が工具不要で簡単にできます。
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本体左側面を押さえながら前面パネルを取り外すだけでHDDにアクセスでき、HDD下部のロックレバーを下げて上部のツマミを引くHDDが取り出せます。(HDDをつまみ出したほうがスムーズに出てきました。)
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搭載されていたHDDは、Western Digital の WD5000AAKSで、自作デスクトップに搭載しているHDDと同一のものでした。


SATAのHDDであれば異なる容量への変更も可能なようです。HDDの価格は日々下がっていますので、2TB2本に交換してRAID1にする予定でいます。今回の購入価格と2TB HDDの実売価格(6,500~7,000円程度)を考えると非常に安価に安全な環境を作れそうです。
  • 購入金額

    17,800円

  • 購入日

    2011年02月26日

  • 購入場所

    ヤマダ電機 テックランド静岡店

25人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (3)

  • ねおさん

    2011/05/21

    RAID1での速度どんなものか測ってみました。

    ディスクが新しい分、NASにしてはいい速度出てますね。
  • 愛生さん

    2011/07/13

    メーカー製NASが、お手軽で良いですよね。

    自由度が高いのは、サーバーですが(^^;

    最近、お手頃なNASが多いので、普及してるんでしょうね。
  • ねおさん

    2011/07/13

    愛生さん、コメントありがとうございます。

    >メーカー製NASが、お手軽で良いですよね。

    そうなんですよね~

    WHSを持っているので、作る予定でいたのですが、こいつが安くなってたので購入しました。
    ファイルサーバー用途がメインのため、これで十分です。

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