メンブレンのラバードーム感はありますが、それをうまく生かした名作だと、個人的には思っています。
そんなFMV-KB311ですが、富士通向けのもの以外にも、DECや日立などのOEM製品がいくつかあります。
このSiliconGraphics向けのキーボードもそのうちの一つで、本体のプラスチックがSiliconGraphicsの大理石調になっているのが特徴的ですが、キーなどのパーツはFMV-KB311そのものです。
1995年前後のキーボードですので、時代的にはおそらくOnyxやIndigo2などについてきたキーボードかと思います。
古い時代のキーボードだけにほんの少しだけ焼けはあるものの、ほぼ気にならないレベルであり、なおかつ使った痕跡がほとんど無いという、非常にコンディションの良いものを入手できました。
SiliconGraphicsロゴのFMV-KB311は新品での入手は絶望的ですし、程度の良い個体もほぼ皆無ですのでコンディションの良いものはなかなか見つからないのですが、タイミング良く購入できてとてもラッキーでした。
これで、FMV-KB311シリーズは
・薄グレーの富士通ロゴモデル(FMV-KB311刻印)
・SiliconGraphics OEMモデル
・色の濃い富士通ロゴモデル(FKB8520刻印)
・メーカーロゴ無し、ATコネクタ仕様モデル(FKB8520刻印)
の4つが揃いました。
って、FMV-KB311買いすぎですね。
ちなみに、FMV-KB311にはキー入力時に引っかかりというか、スライダーがガイドのプラスチックとこすれる抵抗感が若干残るのですが、KUREのドライファストルブを塗布することで非常にスムーズなストロークを得ることが可能です。
ここまでやるとまさに「シルキー」です。
方法は簡単ですが、面倒です。
裏のツメをすべて外し、キーを全部取り外します。
キーボードを分解し、キーボード裏側にとめられている鉄板を外して分解します。
スライダーが固定されている黒いパーツの筒になった内側に、KUREのドライファストルブを上下左右からまんべんなく塗布します。
あとは組み立てて完了。
作業前とはうってかわって、とてもスムーズで気持ちの良いストロークが得られます。
FMV-KB311をお使いの方は是非お試しを。
FMV-KB311についてのレビューは下記をご覧ください。
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購入金額
0円
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購入日
2011年02月02日
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購入場所
aoidiskさん
2011/02/02
今度試してみたくなります。
参考になりました。有り難うございます。
ちょもさん
2011/02/06
ドライファストルブ、速乾性の潤滑剤なので、シリコーンスプレーと違って埃を巻き込まないのでキーボードなどの潤滑剤としてはとても便利です。
作業は簡単なのですが、キーをすべてはめ直さないといけないのが面倒です。
ちなみに、前回分解掃除した際に無変換キーとひらがなキーを逆に付けていたのに気づかず、半年くらい使っていました…
R-O-G-Eさん
2013/01/17
うらやましいです・・・。
ドライファストルブですか・・・うむむむ、清掃の為にも覚えておきます。
ちょもさん
2013/01/17
このキーボード、そろそろ18年とか経つのでオークションでもなかなか見かけませんし、なによりもコンディションがいいものは入手がかなり厳しくなっています。
さらにSGIの大理石調版は数が少ないため、ほぼ新品の品に出会えたのは奇跡的でした。
端正な佇まいのキーボードで、見た目も、触った感じもとても上品な感じがします。
富士通のなかでも一段とシルキーさが感じられる、いいキーボードだと思います。
Daisyさん
2022/07/31