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窓辺ななみノート(2号機)

【12/04/24 タッチパッド関連及びSSD化について追加】

とにかく天板が全てを物語っている「窓辺ななみ」ノートPC。ユニットコム扱いでClevoのOEMのようだ…ってこの書き出し、完璧に使い回しですね。


そうです、窓辺ななみノートまさかの2台目です。
64bit化テスト中
64bit化テスト中

ルーファスさんがお持ちだったコチラをご厚意で売っていただきました。ちっこくて非力なネトブに対してこちらはCore i7 720QMにRadeonHD4570、そしてWXGA++解像度を誇る15.6インチの光沢ワイド液晶を搭載している。付属品やクリアファイルまで一式セット!酷使してしまった私のネットブックと異なり、天板も傷無く綺麗そのもの。

おそらくネットブックと同様に厚手のクリアーを吹いているものの表面からの塗装…というかプリントと思われるので、扱いには気をつけたい。
見えぬ!
見えぬ!

さすがにそのテのノートを多く手がけるユニットコム&Clevoなだけに印刷品質は高く、わかば氏の描いた線の状態までクッキリわかる。同じ絵柄のポスターを持っているが、そちらと比べても遜色無い品質。

プリインストールされているWindows用テーマは、最初期に登場したDSP版特典ディスクのテーマと同様の音声のようで、壁紙が1種類になっている。ネットブックにインストールされているものと同じようだ。その代わりテーマとは別に何枚か壁紙が用意されている。後発のネットブックにはこちらに入っていた壁紙全て+新規壁紙の追加となるのだが、ネットブック解像度に縮小されている。こちらは枚数こそ少ないものの高解像度なので他のPCにも使えるサイズだ。

もちろんネットブック同様、付属のOSディスクには特典データは含まれず、HDDに入っているのが唯一のデータとなるのでバックアップは必須。ルーファスさんのほうでOSを再セットアップしてくれたようだが、しっかりHDDに入れておいてくれた。


さて、一応と言っては酷いがPC本体についてもざっと触れておこう。
モニターは15.4インチの光沢液晶。バックライトの輝度は結構高いので、とりあえず下げておいた。キーボードはテンキー付のアイソレーションタイプ。
タッチパネルも離れているので誤って触ることも少ない
タッチパネルも離れているので誤って触ることも少ない

Clevoの旧型機ではFnキーが左端に位置していたのだが、ネットブックとこちらはCtrlキーが左端に来るタイプ。Fnキーなしのキーボードになれているとついつい左端イコールCtrlの癖がついているので個人的には今回のような配置のがありがたい。
さすがにノートPC幅にテンキーまでを詰め込んでいるので、テンキー周囲は若干特殊配置。ただかなキー側は一般的なレイアウトなので通常使用では特に違和感は出ない。
キータッチは一般的なアイソレーションタイプのソレ。可も無く不可もなくといったところ。


タッチパッドはSynaptics製のもので、Clevoのサイト以外にもSynapticsのサイトから最新版ドライバを入手する事が可能だ。付属ディスクのドライバは当然発売時の古いものになるので、アップデートしておくといい。
タッチパッド設定画面
タッチパッド設定画面

さすが多くのノートPCに供給されるタッチパッドメーカーなだけあり多機能で、ソフトウェア上でのタッチパッド有効/無効はもちろん、2本指や3本指によるジェスチャー、細かい認識感度調整、カドのホットキー化等多彩な設定が可能だ。
特にParmCheck(タイピング時の誤動作防止機能)はうまく調整してやると使用感がアップする。



ホワイトとシルバーの組み合わせの本体(天板以外)は癖の無いシンプルなデザイン。キーボード側がブラックに統一されていたネットブックとは異なり明るい雰囲気だ。
本体はこのテの大型ノートとしてはかなり薄型の部類で、チルトスタンドも無い。

左側面:エクスプレスカード・カードリーダー・USB*2・eSATA・HDMI・D-Sub・LAN
左側面:エクスプレスカード・カードリーダー・USB*2・eSATA・HDMI・D-Sub・LAN

また、USBポートは3つのみという、なんとネットブックと同じ少なさ。eSATAも備えているとはいえ、これはエクスプレスカードスロットにUSB3.0カードでもくっつけたほうが幸せになれそうだ。
筐体自体はClevoらしいコスト重視な設計。その分大きさの割りに軽く感じるが、そもそもこのサイズのノートは持ち歩くモノではないか。
右側面:DVD・USB*1・オーディオ系 端にモデム用パターン
右側面:DVD・USB*1・オーディオ系 端にモデム用パターン

また何故か側面には(塞がれているものの)モデムポート用の穴パターンがある等、他にも純粋な国内向けノートとは異なる部分が見受けられる。カスタマイズBTO向けのモデルなだけに、HDDやメモリ、CPUへのアクセスが底面から簡易なのは(人によっては)メリットだろう。


ノート用低電圧モデルながら4コア8スレッドを実現したCore i7 720QMにグラフィックチップRadeon HD 4570を搭載。Radeonは独自にグラフィックメモリを実装しているので、メインメモリをシェアしないですむのだ。メモリは純正だとDDR3 2GB*1だが2GB*2にカスタマイズされており、TEAM製モジュールを搭載。
えくすぺ
えくすぺ

Q720は低電圧版とはいえ処理能力は「i7」の名に相応しく、特にマルチスレッド動作では今まで使っていた非力なノートのイメージを変えてくれる。そしてRadeonもパンヤ等カジュアルネットゲームなら十分プレイできる上に一部の重量級ゲームも設定を下げればプレイ可能。この際バッテリー動作時間については目を瞑ろう(6セルバッテリーなので1時間くらいはいけるが)。


しかし問題になってくるのが排熱。何せこの薄型筐体だ。CPUこそヒートパイプ経由で即外部へ放熱する構造になっているので長時間の高負荷もある程度耐える(但しウルサイ)のだが、グラフィクチップ側の温度は心配になるほど上がってしまう。配置を見た感じこれでも冷却はされているようだが、CPU側の温度が上がらずGPUにのみ負荷がかかる場面だと排気を兼ねたCPUファンの回転数が上がらず、結果的にGPUのみ温度が上がってしまうようだ。
またチルトスタンドを持たない為に筐体下部の吸気口を塞ぎやすいのも問題だ。あわせて冷却台を譲ってもらったのでそちらを使用しているが、熱に関しては気を使う。
例のアルミスノコ
例のアルミスノコ



幸いRadeon側は電源プランで省エネモードにする事でコアクロックを半分の状態に固定することができるので、大して3D性能を要求しないのならいっそ常にそちらのモードにしてしまうのもあり。消費電力はもちろん発熱がかなり下がるのだ。
このクロック半分モードでも動画再生支援やライト3Dゲームなら十二分にこなせるし、CPUはフル稼働させれば十分リカバリーできる。

ワットモニター読みの消費電力はモニターの輝度によっても変化するが私が使用する状態でアイドル25W程度(電力プラン通常&バッテリー無)。Prime95をぶん回しても84Wだ。Radeon側に負荷がかかっても極端な増加はないだろう。

ACアダプタはその分大きめで、ミッキータイプの太いケーブルを持つが固定使用が前提なら大した問題ではない。

OSはWindows7 Ultimate 32bitで、320GBのWD製HDDにインストールされている。体感速度の面ではこちらがボトルネックとなってしまっており、SSD化したN470ななみネットブックに一部水をあけられる場面さえある。また32bit版なのでメモリは3GB+α程度までしか使用しない。

とりあえず実験として別HDDにWindows7 64bit版をインストールし、OEM元のClevoから相当モデルと思われるドライバ類をダウンロードしたところ問題なく動作(但し無線LANのみRealteckサイトの最新ドライバを入れないと不安定)したので、メモリの更なる増設とSSD化を行えば体感速度に関して更に化ける可能性はある…というか化けた。


メインPCのSSD乗せ換えで余剰になった上記SSDを搭載したところ体感速度はとんでもないことに。起動時間は30秒チョイまで短縮された。さすが低電圧とはいえ物理クアッドコアは伊達じゃない。SSD化にあわせてOSは64bitに再インストールしたので、メモリをDDR3 1333の4GB*2辺りにすれば更に高性能になるだろう。
先述の通りストレージやメモリへのアクセスは非常に簡単な部類(HDD交換ならネジ4本でOK)なのでチャレンジもしやすい。


今までは高性能ノートというのはあまり触っていなかったのだが、ライトユーザーなら十分「メインマシン」として扱える性能だ。確かにこれなら「ノートだけで十分」という知人が居たのも頷ける。
一方シビアな排熱と、少ない情報(ユニットコム系のPCは完売するとサイトから公式情報が消える事が多い)、妙に少ないUSBとBTOノートならではの面倒な点もある。OEM元のClevoがガンガンドライバをDLさせてくれるのが救いだが。
ネットブック側はテキトウ保護カバーのせいで変な線見えてますが。
ネットブック側はテキトウ保護カバーのせいで変な線見えてますが。


まあ細かいことはおいといて、ネットブックの約2倍という面積で綺麗な窓辺ななみさんが楽しめるのだからもうそれだけでいいんだよ!発売当時手が出せなかった上位モデルだけにもう感謝しきれませぬ。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2012年01月頃

  • 購入場所

コメント (11)

  • りっちさん

    2012/02/11

    キレイだわさぁ
    スペックも高すぺっくいいっすねぇー
  • リーダーさん

    2012/02/11

    これ見てたおばちゃんが「こんなの売れるわけないわ」と
    ユニットコムの担当者にドヤ顔で言ってたのをふと思い出しましたよ・・・
    こんなに買ってる人いるのにwww
  • 下小川さん

    2012/02/11

    ステッカーではなくプリントなのがいいですね~発色も綺麗です。

    さすがに低クロックといえど4コア8スレッドはダテじゃないですね。第一世代i7でこれなのだから現行型は更にどうなることやら…


    いやまあぶっちゃけ「一部の人」にしか売れないノートであるのは間違いないですけど!ただネットブックはじめ、他の版権キャラの痛ノート展開しているところを見ると何だかんだで売れてそうですね。
    1台目のななみネットブック青も一時期品切れだったのにわざわざ再生産して販売してますから。
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