置き場所の高さに収まり、デザインも気に入ったコイツを発見、中身を見てびっくり。高さ的にM-ATXケースかと思いきやATXケースだったのだ。既にM-ATXマザーを購入済みだったのだが、価格の安さと好みのデザインにつられて購入してしまった。
実測で奥行48cm/幅18.5cmとこの辺りはATXケース準拠なのだが、全高を36cmに抑えている。
現在は小型のM-ATXマザーを搭載しているので本末転倒だが、スロット数などの余白を見ていただければ、ATXマザーの高さ+α程度に作られているのが判るかと。
廉価ケースながら内部の折り返し処理等はしっかりされており、組み立て中に怪我をする心配も少ない。
ATXマザーを収めながら全高が低いケースというと、CPUクーラーの真横に電源が来る旧型ケースを思い起こすのだが、コイツはなんと「前方下方配置」。最近のトレンドとも言える下方配置を08年にやっていたのだ。明らかに理由は別だろうが。
つまり一般的なATXケースのシャドー3.5インチベイをぶっつぶし、そこに電源を横方向に置いている。横方向というのがまた面白いもので「筺体前方左側面から排気」されるのだ。ちなみに電源ケーブルは専用のL字ケーブルを解し背面拡張スロット下に延長される。
その分一部配線(マザー補助電源等)は長さがシビアになるので注意。また横置き=ケース幅が電源ユニットの奥行きとなるので、140mm以下の電源でないと搭載できない。またプラグイン方式は不可能だ。
電源ユニットの分3.5シャドー*2/オープン1/5インチオープン3とベイの数は少なくなっているが、必要十分だろう。また、電源の風量があるものならHDD周りに熱が滞留しないという何気に効率的な配置だ。CPU周12cm排気ファンを備えているので、恐らく簡易水冷の搭載も可能だ。
更にサイドパネルには12cmor8cmファンを2個装着可能。ファンレスグラボ等を側面から直接冷却できる。
電源を横置きするために仕方なくなのだろうが全体的な幅も広くなっており、内部容積は十分広いので、よほど巨大なクーラーでもない限り搭載可能だ。但しマザーの真上が天板になるのでサイドフロー方式の場合は後方排気にすること。
スサノヲ装着テストで何気に収まってたりする。側面の開口部が使えるので実は我が家でまともにスサノヲを運用できる唯一のケースなのだ。
外観についてはかなり傷だらけ&くたびれている。価格帯から推察できる通り、ケース自体のパネル厚は大したことがないのも原因だが、それ以上に軽くて程よいサイズなので移動&構成変更しまくっていたののがくたびれた原因だ。
都合上上にPCを乗っけたり幅がギリギリのところに押し込んだりと色々申し訳ない使い方だ。ちなみに写真だとベイ最上段が歪み&色違いが出ているように見えるが、それは安物の引き出しを搭載しているせいで、このケースのベゼルではない。
フロントの巨大な電源ボタンがチャームポイントで、中央のマークは大きく青に光る。但し大きすぎるせいか最近はちょっと詰まるようになってきた。
またフロントパネルにはバネで開閉される扉がついており、その中にフロントオーディオポートやUSBポート、そして3.5インチオープンベイが収まる。
しかしそのカバーオープンボタンがリセットスイッチとデザインが同じ&すぐ上にあるという罠仕様。家に来た知人にUSBメモリさしてくれといったらリセット押された事もある。
危なっかしいのでリセットスイッチの配線をはずしていた時期もあった。
という訳でスイッチ周りに若干隙があるものの、デザインとサイズはお気に入り。排熱性能が高い一方電源ユニットの制限が多く大容量電源で搭載できるものが少ないという矛盾も抱えてしまっているが、最近は500W級でも140mmに収まる電源があるし、省エネながら排熱を重視したいIvyBridgeもあるので「全高を抑えつつATXマザーを使用したハイスペックマシン」を作るのも不可能ではない。
もちろんこの開口部の量と薄手の筺体パネルなので静音PCには向かない。ファンの回転数を抑える等すればある程度は静音化できるが、同じ構成を他ケースでしたほうがいいだろう。
Core2Duoを使ったゲーム用PCに使っていたのだが、先述の通りM-ATXマザーを搭載しての使用。
後にATXケースが不足したのでCore2Dupマシンのケースを窒息系のM-ATXに買い換えて、玉突きでこちらを捻出。ATXマザーを収められる利点を生かして余ったマザーを使ったサブPC用として使用することに。PentiumIIIからPentiumDまであらゆる構成を収めまくっていった。
現在は何の因果か再びM-ATXマザーを収められてしまっているが…
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購入金額
4,000円
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購入日
2008年04月08日
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購入場所
TWO TOP
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