ここ数年、メディアプレイヤー代わりにTVに小型PCを接続しています。
ここ最近の構成は、Core i3-2100+Mini-ITXマザーボードのPortwell WADE-8012という組み合わせでした。ところが、ここ数日やけに描画が引っかかると思っている内に、映像が一切出力されなくなってしまいました。
映像は出ていないものの、起動時のビープ音から起動プロセス自体は正常に進んでいるように見える状況でした。そうなると原因の切り分けがちょっと面倒です。
幸いマザーボードは同型をもう1枚買い置きしていましたので、それをそのまま使えば良いのですが、CPUはSandyBridgeとなると、ミニPCには少々荷が重いCore i7-2600しか余っていません。そこでもう1つくらい手頃なCPUがあっても良いかと思い、急遽少し省電力(TDP 65W)のCore i5-2400Sを調達することにしたわけです。ちなみに無印のCore i5-2400との差はTDP(65Wと95W)と、定格動作周波数(2.5GHzと3.1GHz)、ターボブースト最大周波数(3.3GHzと3.4GHz)という程度の差です。特に性能を追求する使い方では無いので、Core i5-2400Sの性能でも困ることは無いだろうと判断しました。
中古かつバルク品なので、この状態で小箱に入れられた形で届きました。かつてのCPUとは違い、ピンが底面に生えている形では無いので、これで問題は無いのでしょう。
実は同じLGA1155のCPUでも、IvyBridgeのCore i5-3570Kなどは余っていたのですが、Portwell WADE-8012はBIOSの更新しない限りはSandyBridgeのみの対応だったようです。Portwellのマザーボードは産業用なので、更新ツールやBIOSは個別対応による提供だったようで、一般公開は無いので諦めるしかありません。
かなり安くなったが、まだ何とか使える性能
取り敢えず、マザーボードはそのままでCPUを載せ替えてみました。
当然、写真撮影後にサーマルグリスは塗布しています。
面倒なのでマザーボードの入れ替えは避けたかったのですが、残念ながらCPUを入れ替えても症状に変化はありませんでした。IvyBridgeを装着したときとは異なり、ビープ音は正常に進んで画面表示が一切無い状態となります。
仕方なく、買い置きしてあったもう一枚のWADE-8012へと入れ替え作業を行いました。
このマザーボードの特徴として、BIOSがデフォルトの状態だとオンボードサウンドが無効になっているという罠を忘れていて、最初音声出力が無いことに焦りましたが、気付いて設定を変更したところ無事動作してくれました。
結果的に2コア4スレッドのCore i3-2100から4コア4スレッドのCore i5-2400Sへと更新したことで、動画の表示も引っかかりが減り、快適さがいくらか向上しました。
単純に千円少々で出来るグレードアップとして悪くは無かったかな、と無理矢理納得しておくことにします。
なお、10年も前のCPUですし、元々性能を要求する用途でも無いことから、性能測定などは今回は省略しています。
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購入金額
1,280円
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購入日
2020年06月09日
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購入場所
じゃんぱら
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