レビューメディア「ジグソー」

待望の32nm版4コアCPU

32nmプロセスで製造されているSandy Bridgeこと新型Core i7シリーズの最上位モデルCore i7-2600kです。地方在住のため購入できるか不安でしたが何とか地元で購入できました。

Intelの新プラットフォームLGA1155専用となるためマザーボードの購入が必要なのは痛いですが、OC耐性も良好とのことで秋葉原などでは完売するお店が続出と人気となっているようです。

オーバークロックに非対応のH67チップセットマザーでテストしてみましたので紹介したいと思います。


<PCパーツ構成一覧>
・CPU:Core i7-2600K 3.4GHz (SandyBridge,LGA1155,L3-8MB)
・クーラー:Thermalright TRue Black 120 (SCYTHE SY1225SL12SH,12cm,MAX1900rpm)
・マザー:GIGABYTE GA-H67MA-UD2H (LGA1155,H67,BIOS F6)
・メモリ:DDR3-1333 4GB / 2GBx2 (667MHz,9.0-9-9-24)
・VGA:Intel HD 3000 / IGP
・サウンド:オンボード
・HDD:Intel X25-M G2 SSD 80GB
・DVD:BUFFALO DVSM-7245/V-BK
・ケース:-
・電源:SCHWARZBERG RPSB-600P (600W)
・OS:Windows 7 HomePremium 64bit


●Intel Core i7-2600K
Intelのメインストリームの新プラットフォームLGA1155向けの32nmプロセスで製造された4コアCPUです。32nmプロセスの5コアCPUは一部のXeon 5600シリーズ向けに販売に留まっていたので、一般向けとしては新型Core i7シリーズがはじめてとなります。

Core i7-2600Kは基本性能はCore i7-2600と同等ですが、P67マザーボードを利用することでCPU倍率(性格にはTB倍率)を変更してオーバークロック可能な特別モデルです。

空冷で5.0GHzを越えてOS起動が可能で、常用レベルでは空冷で4.5GHzも楽にクリアできるとの噂で発売から人気となっています。現在は品薄ですが限定販売ではありませんので時間が解決してくれるはずです。


●パッケージについて
サイドフロー形状のファンが付属すると言うことで980Xのような大きいパッケージと予想していたのですが、小型化されたCore i7-870などと同じサイズの小さい箱でした。

”このサイズでサイドフロークーラーが入っているのか!?”と思うほどです。

どんな小さいサイドフローのファンが付いているのかとパッケージを開封してみたところ・・・付属のリテールファンは従来のトップフロータイプでしたw

あれ・・・サイドフローのファン付いてくるはずでは((((゜Д゜;))))
まあ、リテール使わないのでどうでも良いですけど少し損した気分です。


●CPU-Z 1.56
CPU-Z 1.56を起動してみました。(写真3)

コアクロックは正常に拾えているようですが、コア電圧は1.068Vのまま停止しています。SandyBridgeに対応した新しいバージョンのリリースに期待しましょう。


●ベンチマークテスト
H67チップセットの仕様でCPUのOCはできませんので定格動作となりますが、負荷率の低めなベンチマークテスト4種類でスコアを計測してみました。

GPUはCPU内蔵のIGPを使用。VGAドライバーはマザーボード付属のものです。

<ベンチマークスコア一覧>
・FF11ベンチ HI:5102
・MHベンチ V1.1:3371
・MHベンチ 絆:2293
・3DMark06 Score:5050
・3DMark06 CPU:6622.0
・FF14ベンチ Low:N/A

今までの内臓GPUと比べると大幅にスコアが上昇。日本製の人気のオンラインゲームのモンスターハンター・フロンティアやファイナルファンタジーXIをプレイ可能なレベルのGPU性能を有していることがわかりました。Intel製の内臓GPUとは思えないスコアです。ミドルレンジクラスには劣りますが処理の軽い3Dゲームは十分プレイ可能なレベルです。

余談ですが、ファイナルファンタジーXIVベンチは動作しませんでした(^-^;


●消費電力
サンワサプライ ワットチェッカーplus (TAP-TST7)にて負荷率の違う4パターンで消費電力を計測してみました。

<Intel Core i7-2600K>
・アイドル:46W
・3Dベンチ系:103W
・FF11ベンチ:85W
・Prime95:123W

IGPを利用した状態でアイドル時に46WというのはCore i3シリーズよりも低い値です。かなりインパクトあります。高負荷の3Dベンチで103W、軽めの負荷の3DベンチのFF11ベンチ3で85Wとかなりのワットパフォーマンスです。

SandyBridgeは4コアCPUながらも改良と32nm化のおかげで45nmのLynnfieldコアから大幅に消費電力が少なくなっているようです。


●気になる点について
現状で分かっている注意点をまとめてみました。

<OCについて>
通常モデルやKシリーズをOCするにはP67チップセットと組み合わせる必要があります。
P67はOCに対応するかわりにIGPは利用できません。

それとP67チップセットはSLIなどのマルチGPU環境を構築する際にPCI-Ex16のレーンを2分割することになるのですが、nForce200などを追加した場合でもPCI-Ex16で動作させることが出来ない(動作するが不安定になる可能性がある)とのことです。

<IPGや内蔵エンコーダの利用について>
CPUに内蔵されているグラフィックコアやエンコーダを利用するにはH67チップセットと組み合わせる必要があります。H67はIGPとエンコーダを利用可能ですが、バリデーションの関係でCPUをOCすることはできません。


●感想
H67マザーでIGP利用時のベンチマーク結果と消費電力を追記しました。時間の都合でまとまりの無いレビューになっていてすいませんm(_ _)m

近いうちにP67マザーを購入してみようかと検討中ですのでOCのレビューについては後日追記したいと思います。


<2011/01/13>
・ベンチマークと消費電力を追記しました。

<2011/01/19>
・レビュー本文を手直ししました。
  • 購入金額

    29,970円

  • 購入日

    2011年01月09日

  • 購入場所

    PCデポ

コメント (32)

  • operaさん

    2011/01/09

    さすがですね!

    もう早速入手されたんですね!
  • Sheltieさん

    2011/01/09

    ●opera さんへ
    去年のリーク情報から期待していた製品でしたので、どうしても初日にゲットしたいということで朝9時からPCデポに並んで購入してきました(>_<)
  • 泉さん

    2011/01/09

    おぁ入手早いですね。
    まだ謎な部分が多そうなのでいじりがいがありそうですねww