実は、Eyefinityを使って3画面構成にするには、アクティブ型のアダプタが必要です。
そこら辺をきちんと確認せずに安物に飛びついてしまったため、結局使わずにお蔵入りしています。
■複数台のディスプレイ接続とクロックソースの関係
ビデオカードには、ディスプレイに信号を伝えるためにクロックソースが必要になります。
このクロックソースですが、DVIなどは1出力に対し1つのクロックソースが必要となりますが、DisplayPortにはそういった制約がありません。
Radeon 58xxは2つのクロックソースを持っているので、DVIの場合は最大2台までの構成が可能で、DisplayPortであれば2台以上の構成が可能となります。
2つのクロックソースしか持たないビデオカードでEyefinity機能を使って3台以上のモニターを繋ぐ場合、最低1台はDisplayPortで接続する必要があります。
モニター側がDisplayPortであればそのまま接続できますが(上記の通りクロックソースの制約がない)、モニターがDVIの場合はビデオカード側のDisplayPortからはクロックソースが出力されない(既に2つ分を消費してしまっている)ので、クロックソースを別途生成する必要があります。
■アクティブ型変換コネクタとパッシブ型変換コネクタ
ここで問題なのが、安いパッシブ型のアダプタは単なるコネクタを変換する機能だけしか持たないので、DVIに必要なクロックソースを生成する機能が備わっていません。
このため、パッシブ型のアダプタを使ってディスプレイを繋いでも、使用することが出来ません。
DVIで出力するためには、クロックソースを生成するチップが搭載されたアクティブ型の変換コネクタを使用する必要があるのはこのためとなります。
■紛らわしい変換アダプタ
上記の理由により、DisplayPort変換アダプタにはアクティブとパッシブの2種類が存在しますが、これが非常に紛らわしい。
そもそもアクティブ/パッシブと謳っている商品はほぼなく、購入する前に調べる必要があります。
※アクティブ型はほとんど見かけませんし、安価で販売されているアダプタはほぼパッシブ型です。
たいていの方は、安いDisplayPort-DVI変換コネクタを買えば使えると勘違いするんじゃないかなぁ…(私もそのクチですが)。
しかも、安価なアクティブ型の変換アダプタってなかなか売っていなかったりします。
最初からビデオカードが3系統のDVIに対応してくれればいいのですが、とはいえ3画面以上を接続するユーザーはかなりニッチのはずですので、そのようなユーザーのためにコストが増すチップをビデオカード側に実装するのもメリットはありませんから、やはりアクティブ型の変換アダプタを買うしかなさそうです。
※ガトーさんの持ち物への当方のコメントを流用させて頂きました。
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購入金額
2,080円
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購入日
2011年頃
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購入場所
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