7980円と他の店より安く売っているお店があった事、が決め手で購入しました。
最初に驚いたのは、何と言っても箱が大きい事でした。
勿論、クーラー自体も大きいんですが。
メーカーサイトへ
☆☆ 付属品に関して ☆☆
付属品は最近のCPUクーラーの例に漏れず、Intel&AMDの両方に対応するリテンション
キットが付属します。
ファンはThermalright製の14cmファンが二つ。
このファンは穴位置が12cmファンの穴と互換性があります。
つまり、もっと風量のあるファンも使えると言う事ですね。
ここも、このクーラーに決めた理由の一つでした。
他には、ファンを固定するクリップが4つ、グリス、防振用のゴム?のシール、簡単な
説明書といった内容です。
説明書は図解がメインで、分かり易いとは感じませんでした。
Themalのクーラーを使った事のある方なら、それ程悩まずに済むとは思います。
☆☆ 取り付け方法 ☆☆
先ず、IntelのCPUでしか検証出来ない事をお断りさせて頂きます。
①バックプレートのスタッドボルトの位置を、各ソケットの指定の位置に合わせます。
四角の黒いパーツはLGA775用だそうです。
M/Bとの間にシリコンワッシャーも4つ挟みます。
②M/B表側から手回しボルトでバックプレートを固定します。
③更に上から、もう一枚のプレートを被せ、手回しネジで固定します。
この部分の画像を撮りわすれてしまいました。
この時点で、M/Bとバックプレートの圧着は完了となります。
8本のネジが全て手回し式なので、ちゃんとトルク掛かってるのか?と不安を感じる
部分でした。
④CPUとの接触面の表側にある丸い窪みに合わせて、③で完成したリテンションにクーラーを固定するステーを載せます。
因みに、CPUとの接触面はThermalrightでとかく指摘される凸は感じませんでした。
長いドライバーで均等にトルクが掛かる様に注意しながら、クーラーを固定します。
⑤付属の特殊なレンチを用いて、真ん中のボルトで更に圧着します。
⑥付属のクリップでファンを固定します。
といった感じの流れですね。
決して簡単な取り付け方法とは感じませんでした。
☆☆ 注意点 ☆☆
先ずクーラーを固定する前に、必ずファン固定用のクリップをヒートシンクの穴に
差し込んでおく必要があります。
クーラーを固定した後では、クリップを差し込めないケースがほとんどだと思われます。
背の高いメモリも、ほとんどアウトかと思います。
自分の構成では、付属の14cmファンを目いっぱい上に取り付けした状態で、やっと
何とか干渉しないで済むかな?という感じでした。
固定する際も、注意しないとクーラー本体が動いてしまうので、グリスのムラや
エアを噛む可能性も否定出来ません。
クーラーの取り付けに神経質な方は、細心の注意が必要かと。
☆☆ 冷却性に関して ☆☆
冷却性に関しては、少し期待し過ぎな面があったので、少し物足りなさを感じます。
ただ、この製品の前に使ってたCorsair CAFA70が優秀だったので、余計そう感じる
んだとも思います。
今の処、直ぐにはケースに組み込む予定は無いので、まな板状態での温度検証になります。
2600Kを5.0GHzにOCしてのCINEBENCH 11.5でのMax温度です。
OCの設定は
CPU 5.0GHz
Memory 2133MHz(7-10-10-24-1T)
vCore 1.515v
Mem V 1.64v
と言った感じです。
付属の14cmPWMファンでの温度。
PWMのファンでもベンチ中はほとんど回転数が変化してない感じでした。
付属のファンは70CFM程しかないので、もっと風量のあるファンを常時Maxで廻したら?
と考え、KAZE JUNIの1900rpm 110CFMのファンに交換して見ました。
Max温度は1℃しか変わりませんでしたが、ベンチ終了後にCore温度が下がるのが圧倒的に風量のあるファンの時の方が速かったです。
これは、ある程度は予想してました。
全部のCoreに100%の負荷が掛かってる時は、風量を上げてもさほどの効果は無い模様ですね。
因みに室温は25℃で、グリスはMX-4を使用しての検証です。
完全定格でのアイドル温度は
それなりに冷えてると感じます。
☆☆ 総評 ☆☆
取り付けのし難さや、固定する際のクーラーがズレて(動いて)しまう、クリップを
後から差し込めない等、若干の扱い難さを感じます。
冷却性能に関しても、期待した程では無かったってのが本音でした。
ただ、それまで使ってたクーラーが冷えてたので、そう感じる部分は確実にあると
思います。
Thermalrightらしい造りの良さがもたらす存在感は相変わらずで、Thermal好きな
人にはお勧めなクーラーだと思います。
☆ 5/10追記です ☆
冷却性を求めて、付属の14cmファンを2つ共、KAZE JYUNI 1900rpmに交換して使用してました。
http://www.scythe.co.jp/products/casefan/kaze-jyuni.html
JYUNIの中でも、最もシンプルで価格も安いモデルです。
このタイプは110CFM以上ありますから、Silver Arrowの様にファンを2個付ける
サイドフロー式のCPUクーラーには効果がありそう、と考えたからです。
しかし、思った程の効果は得られず(Max負荷時で1℃しか変わらない)、ただの
爆音マシンとなってしまいました。
ベンチ中なら気になりませんが、アイドル時でもかなり五月蝿いので、付属のファンに
戻して運用しています。
音の方は劇的に静かになり、まな板に載せて耳のすぐ傍で稼動してても、ファンの音は
ほとんど気にならなくなりました。
風量を求め、静音性もある程度は要求するなら、KAZE JYUNIの中でもPWMタイプが
適してるのかもなぁ…と感じました。
☆ 5/10追記その② ☆
付属の14cmファンを使用する場合、ヒートシンク付の背の高いメモリを使ってると
メモリ側のファンをギリギリまで上に上げる必要があります。
画像では分かり難いんですが、メモリ側のファンを固定するクリップは、後ろ側の
ファンのクリップに比べて、ヒートシンクからかなり出てますね。
クリップを挿す穴に、ほんの少しだけ入ってるという状態です。
一応、ちゃんと固定は出来てるので問題はないとは思いますが。
今までのクリップに比べて、差し込み部分がかなり長くなってるのも、こういう
ケースが想定されるって事を、メーカー側が予想してたのでは?と感じます。
12cmファンを使えば、メモリとの干渉問題は一気に解決しますが、静音性は犠牲に
なる可能性が高くなります(使う12cmファンによりますが)。
また、プラットフォームが何であれ、ほぼメモリクーラーが使えないのも悩ましい
処だと感じます。
-
購入金額
7,980円
-
購入日
2011年05月07日
-
購入場所
FreeT
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。