肝心のPLCのレビューなのに寄り道で時間食っちゃうので手っ取り早く済ませよう。
コイツはハッキリ言ってもう時代遅れもいいところ。一応IE用にActiveX(専用のアプリ必要)、ネットスケープ用にJava（JRE必要）モードの二種類対応でブラウザによって動画監視出来る。Firefoxでも問題なくJavaモードで監視出来た。
設定がやや面倒だ。工場出荷設定で固定IP（192.168.0.20/24）になっているので、ウチのLANの様に192.168.0.0/24以外のネットワークアドレスを使用している場合は、設定用のPCを用意（もちろん既存PCのIPを変更しても良いが）して、固定IPでネットワークアドレスを合わせて、クロスケーブル、もしくはHUB経由で接続してやらなくてはならない。
久しぶりに引っ張り出したせいで当時施したネットワーク設定が全く分からなくなっており工場出荷時に戻すしか無かった。ところが戻らない・・結局何度かRESETスイッチ長押しでチャレンジ＆ACアダプタ抜き差しの手順を数パターン試したところ、どれかが効いたらしく工場出荷設定に戻った。そういえばコイツはかなりクセが有るって当時思ってそのまま押入に放り込んだのを思い出した。
付属の管理アプリはWindowsXPではファイヤウォールに引っかかるので例外設定してやらなくてはネットワークカメラを見つける事すら出来ず機能しない。こういうのも落とし穴の一つだ。今時のアプリならあり得ないが当時はこれで苦戦する人は結構居ただろうな。（私は当時はWindows 2000を使っていたので全くこれは想定外。マニュアルにもXP使用時の注意点は書かれていないからもしかするとSP1以前の発売だったのかも知れない）
ともかく、今となってはショボいネットワークカメラだが、発売時期が時期だけに、きょうびの機器の様に接続してすぐOKってなお気軽な感覚では設定することすら出来ない可能性は高い。ネットワーク設定にIEを使うにも専用のアプリをインストールしないと機能しない様だ。当時でもそれなりの知識は要求された記憶がなんとなく残っている。
スペック的には
（フレームレート）
160x120 MAX25フレーム/秒
320x240 MAX15フレーム/秒
640x480 MAX3 フレーム/秒
（プロトコル）
HTTP、FTP、TCP/IP、UDP、ARP、RARP、PING、BOOTP、DHCP、PPPoE
（カメラ）
1/3型CMOS、6.0mm/F1.8
0.2m～無限大
JPEG（5レベル）
（インターフェース）
RJ45（100/10BASE-T）
トリガー用端子2系統
色々試したがFTP機能がどういうものなのか分からない。買った当時色々しらべた記憶がうっすら残っているがFTP機能も使い物にならなかったハズだ。今回マニュアルを読んでもFTPについては明記されておらず、FTPクライアントでログインしてみても弾かれる（てことはFTPサーバは動いているっぽいが・・）。
カメラ本体の上面と底面にカメラマウントネジがあるので、取り付けアームの自由度はつり下げタイプにも、下から持ち上げるタイプにも使える。L型アームも付属しており設置の自由度は比較的高い。もちろん給電方法はPoE非対応でACアダプタにしか対応していないので電源コンセントが必要だ。つまり無縁LANタイプではないこの機種は、LANケーブルもひかなくてはならないし電源コンセントも必要という事になる。
今はもっと安くて高機能な監視カメラがあるので、ずっと寝かせっぱなしだった事に、やや後悔気味だが久しぶりに引っ張り出して設定するのにあれこれ手順が必要な当時のネットワーク設定の煩わしさに触れると、昨今は便利になったもんだなと本当に実感する。当時はこれ結構な値段していたのでこんなのでも売れたんだなって・・
さて、こいつをレビュー中のPLCで動かしてみる。思っていたよりも速度が出ないのでそれ位しか用途が思いつかないのだ。それにしてもコンセントを最低2個塞ぐのはナンセンスだと感じる。PLCに親亀、子亀構造のコンセントプラグが備わっていれば塞ぐコンセントが1個で済むのにね。
我が家の場合PLC経由だとスループットはひいき目に見ても30Mbps以下なのだが、このカメラのフレームレートから想像する通り全く問題なく監視カメラとして使用出来る。PLCのメリットはコンセントさえあれば（カメラの電源も必要なのでごちゃごちゃするが）設置出来ちゃうこと。こういう用途にはPLCは向いていると感じる。
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購入金額
20,000円
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購入日
2003年頃
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購入場所
ヤフオク
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