電源は CR 2032 コイン電池を2枚使用します。といっても並列接続で使っているようで、電池交換時は片方ずつ交換するように指定されています。本機はプログラム電卓であり、その内容を保持するためです。

どういう訳か、連鎖代数モードがデフォルトになっています。それだけならいいのですが、入力中に電源が切れるという致命的なバグがあります。RPNモードではこの問題が確認されていません。1台しか買っていないので個体差の可能性がありますが、HP の電卓は逆ポーランド入力がメインで代数入力はオマケとはいえ唖然としました。どうせなら、代数入力モード・連鎖代数モードを省略して10ドルほど安くしてもらいたかったものです。

ボタンはHP 35s のような独特なものではなく、他社にも見られる普通のものです。HP 30s なら違うようですが触ったことがないのでわかりません。

表示は液晶で、上にドットマトリクス、下に仮数部12桁、指数部3桁の7セグメント表示があります。

この電卓は、WP 34s というオープンソースのファームウェアに書き換えて遊ぶことができます。むしろ、私はそれ目的で購入しました。

前述のWP 34s への書き換えがなかなかうまくいかず、文鎮化しています。書き換えがなかなかうまくいかない個体もあるようですが、何かの拍子に成功するようです。ただ、専用ケーブルではなく一時的に半田付けして行っているため、逆刺しなどで本当に破損してしまった可能性が否定できません……

ファームウェアの書き換えに成功しました。WP 34s としては「持っている」事になりますが、HP 20b としては「失われた」事になりますので「持っていた」扱いとしています。