しかし、音響機器というものは部屋のレイアウトを変更するだけで音の印象が変わるし、荷物をどっしりと置いたりしてもこれまた変わる。自分の立ち位置(座った場所)でも音が違う。こんなんじゃ基準にならないなとモニタースピーカーの代わりにヘッドホンを買うことにした。
そこで当時発売されたばかりのこのヘッドホンを買うべくいそいそと秋葉原の石丸へ行ってヘッドホンにしては高価な25000円というお金を払って買った。もちろん色々なヘッドホンを比較して(石丸には色々なヘッドホンがあって視聴できたので最高に恵まれていた。やっぱ東京は恵まれている。)
ゼンハイザーのオープンエア(めちゃ軽い)の柔らかい音に一瞬心を奪われたけど、値段を見て現実に戻り(w)、結局ダイレクト感をしっかり伝えてくれつつ、価格なりの性能を引き出しているこのモデルを買った。
かなり使い込んだので配線が切れた事も何度かある。もちろん秋葉原という何でも揃う場所が当時の電車通勤経路にあったので材料を買ってリペアした。当時買った材料は、余分に買っておいたのでまだストックがあるので修理も可能だ。
というわけでまだ使い続けている。
嬉しかったのは、もう軽く10年以上経過しているのに、audio-technicaに問い合わせたところ、ヘッドホンのパットの替えを在庫していて売ってくれた。ボロボロになってさすがにもう限界かと思っていたので超嬉しかった。どうせなので2つ余分に買ってストックしている。この音が私の耳の基準になっているので、まだまだ使うでー。頑張ってや。ヘッドホンの性能としてはハッキリ言って良いと思うが今時のヘッドホンに比べると透明感とかは落ちるだろうな。素材の開発力はすさまじい速度だからね。
だけどそんなのは関係ない。だってこれ私の基準だから。基準をそうそう変更したら意味ないからね。使えなくなるまで使う。
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購入金額
25,000円
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購入日
1990年頃
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購入場所
石丸
shinさん
2010/11/29