さて、まずは用意する材料と工具だ。
左から
・LANケーブル用のかしめ工具(秋葉原や通販であれば安価に手に入れられる。この品は1029円だ)
・カッター(必要に応じて)
・爪が折れて壊れた見本用のLANケーブルの端(B結線 ストレート)
・ニッパー(必要に応じて)
・LANケーブル(ここではカテゴリ5e、単線仕様)
・LANコネクタ(ここではLaneedのアーチバー式を使用)
である。
多くてもこれだけの材料があれば作成できるが、お好みによってコネクタカバーを追加したり、扱いやすい"より線"仕様のケーブルとコネクタを用意すると良いだろう。
それと細かいゴミが出るため、ゴミ袋などを用意して切り飛ばした配線を踏んだりして足に刺さらないようにしたい。
では作業に入ろう。
目的の長さのLANケーブルを切り出す。
かしめ工具に刃が付いている部分があると思うので、これで切ろう。
お気に入りのニッパーなどがあればそれでも良い。
作業がしやすいように余裕を持って外皮を剥こう。(大体3cm~くらいが良いだろう)
先ほど使った刃の隣に凹みがあるのでそこにケーブルをセットし・・・
工具を閉じて一周させると外皮に切れ込みが入る。
外皮を引っこ抜けば中の信号線が露出する。
まずは単色と白地に色線が入るペアに分けて・・・
ひねりを解き、まっすぐにのばす。
ひねりでクセが付いているので、何度かしごくようにすればクセが取れる。
あらかじめ用意しておいた爪が折れて壊れたケーブルと
LANコネクタに付いてきたマニュアルを参照して配線の色の並びを確認する。
※注意!
ストレート結線の方法にはA結線、B結線とあり、配線の並びが違う。
必ずケーブルの両端共に同じ配線の並びで作成すること!
さもなくば一本のクロスケーブルが出来上がってしまう。
ちなみに見本のケーブル、及びLaneedのマニュアルに記載されているのはB結線だ。
見本と見比べて配線を並べ替える。
・単色と白地に色線が交互
・暖色系が外側に、寒色系が中心
・緑の線だけ左右に分離
・端が茶色
この4点を覚えておけば見本は要らないだろうが、うっかりミスしてしまうのを防ぐためにも必ず見本やマニュアルは参照したい。
配線を並べられたらひとまずまっすぐに揃え・・・
先端を適当な角度で斜めにカットする。
※より線仕様はこの行程をスキップしてください。
単線仕様のコネクタにはこういったガイドが付属する。
※より線仕様には付属していません。
マニュアルでガイドに通す位置を確認し・・・
※より線仕様はこの行程をスキップしてください。
ガイドを通す。
ここで先ほどの斜めにカットした配線が生きる。
配線を斜めにカットすることにより、端から一本ずつ通せるのだ。
※より線仕様はこの行程をスキップしてください。
確認しづらいかもしれないが、手前側に白地に色線、奥側に単色線が通っている。
この時点でもう一度並びを確認する。
※より線仕様はこの行程をスキップしてください。
並びが合っていれば、いよいよコネクタへの挿入が待っている。
それにはまずコネクタに入る長さ分を残し、先をカット。
※より線仕様はガイド無しです。
長さはコネクタへ挿入してみて微調整すれば良い。
配線はコネクタの先端ギリギリまで来る。
外皮もなるべく奥に押し込んだ方が良い。(コネクタに外皮を押さえる出っ張りがあるため)
ガイドも奥まで挿入しよう。
大体画像のように収まればOKだ。
ここでもまた配線の並びを確認したい。
何度も確認するのは面倒かもしれないが、かしめてからでは修正は出来ない。
一カ所失敗するたびに60円と作業時間を無駄にしてしまうことになるのだ。(ビックカメラ価格 600円/10個)
適当に作業をして二度手間になるよりも、同じコストならばきちんと確認して無事に作業を終わらせてからガリガリ君でも食べたほうがよっぽど有意義なのではないだろうか。(今ガリガリ君って63円とか・・・?)
少し話が脱線したが、次は緊張のかしめ作業だ。
配線がコネクタから抜けてしまわないように慎重にかしめ工具へセットしよう。
きちんと突き当たるまで工具の側面から挿入する。
ガイドもきちんと奥まで入っているかここでも確認しよう。
かしめる前にコネクタの端子に工具の凸部がきちんと当たっているかを確認する。
もしここで斜めに当たっていたりずれている場合は凸部の位置を調節しなければならない。
調整の際は余っているコネクタを利用し、作業中の物は一旦おいておこう。
ちなみに私は凸部の位置調整ネジを緩めてある。
かしめ作業のたびに目視と手で凸部を合わせてかしめている。
手間はかかるが、失敗しにくいためにこの方法をとっている。(もちろんかしめ具合が不足することはない)
いよいよかしめの本番だ。
先ほどの行程で凸部の当たり位置を確認したら工具を開かずにそのまま握り込もう。
中途半端に握らずに、工具が閉まりきるまできちんと握り込むことがコツだ。
かしめられたことを知らせるパキパキッという音と共にかしめが完了するはずだ。
もしパキパキ音がしなかったらもう一度握り込んでみよう。
また、工具の凸部の位置調整がうまくいかないままにかしめてしまい、端子とコネクタのボディの間に凸部が潜ってしまった場合は残念ながら失敗だ。素直に諦めてもう一度最初からやり直そう。
かしめられたらそっと工具を握る手の力を緩め、コネクタ先端の様子を見てみよう。
端子部がコネクタのボディよりも沈んでいるのがわかるだろうか。
もしコネクタの高さが不揃いであればもう一度かしめてみよう。
工具から外したコネクタ部。
端子の足が配線へ食い込み、被服を突き破っているのが確認できるだろうか?
こうなっていればかしめ作業は高確率で成功していると見て良いだろう。
そして最後に配線の並びの最終確認をしよう。
抜け止めの爪が邪魔で見にくいが、しっかり確認したい。
ここで誤配線に気づいたときの落胆具合は計り知れない。
もう一方も同じくコネクタをかしめよう。
お互いに配線を確認しながら作業をし、誤配線のないようにしたい。
最後に機器に接続をし、通信が出来るかを確認して問題がなければ作業は終了だ。
ケーブルテスタがあれば尚良いが、無くても問題はないだろう。
★より線と単線の違い
LANケーブルにはより線仕様、単線仕様があり、内部の導線の違いがある。
画像は両方とも青線の被服を剥いてあるので比較してみてほしい。
より線仕様
一般的な電線のように、細い線を多数よりあわせてある。
柔軟性に富み、繰り返しの屈曲にも比較的強いので抜き差しの多いノートPCに接続するようなばあいに使用すると良いだろう。
単線仕様
1本の配線に対し1本の導線が使用されている。
ノイズに強く、伝送損失が少ないが、柔軟性に欠ける点や繰り返しの屈曲に弱いためにデスクトップPC等の据え置き機器への接続や、長い距離間を接続する用途に向いている。
どちらも一長一短なので、用途によって使い分けると良いだろう。
※この記事は私infychanが使用する工具等の環境に置ける記事であるため、この記事の内容が当てはまらない場合がありますことをご了承ください。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
自力!
しょぼさん
2010/06/13
おいらも短いLANケーブル好きなので自分で圧着したりしていましたw
今では短いケーブルも手に入りやすくなりましたが、昔はやらざる終えませんでしたねw
しょぼさん
2010/06/13
flammulinaさん
2010/06/13
LANケーブルカワユスw
COOL!
退会したユーザーさん
2010/06/13
かずや。さん
2010/06/13
しゅ~みぃ~さん
2010/06/14
Agenaさん
2010/06/14
infychanさん
2010/08/02
コメントお返しするの忘れてました・・・
>しょぼたんさん
ありがとうございます♪
今は出来合いのを買ってきても良いんですが、材料が手元にあるので長さを現物合わせで作ってしまった方が楽ですねw
コネクタが足りなくなったときの落胆具合と言ったら無いですがw
>ナメタケアワビさん
ケーブルタンもがんばって電気伝えてるんだよぅ!
ぱけっとぱけっと~!w
カワユス一票はいりました~w
>皆様
COOL!!ありがとうございます~!!