レビューメディア「ジグソー」

AMD 790FX+SB600搭載のディスクリートハイエンドマザーボード。

JETWAYのPA77GTA-VTのBIOSをすっ飛ばしてしまい、BIOS書き込み済みBIOS ROMを手に入れて交換して見るもうんともすんとも言わないのでついカッとなって購入。

その後しばらくして1万円程度で投げ売りされている様を見て涙を飲んだのはここでは伏せておく。


★外観
VRMからノースブリッジ、サウスブリッジまで走るヒートパイプが特徴的だ。
黒い基板にカラフルなバス、スロットが並ぶ様は統一感に欠けるが機能での色分けがされているのでコレはコレでわかりやすい。
メモリスロットはチャンネルごとに色分けされていたり(他社では違う色で一組だったりもするが・・・)、PCI-Exスロットも濃いブルーがx16動作が可能なスロット、薄いブルーがx8動作が可能なスロットとわかれている。(動作モードはx16、x0、x16、x0か、全てx8かの2モード)

このころのリテンションはまだバックプレートが樹脂なのでゆがみが気になる。
やはりこういった金属製リテンションが欲しいところだ。



SATAコネクタは横出しではなく垂直出しである。
VGA4枚挿しではL字コネクタのSATAケーブルが必要になりそうだが。真ん中の列二つ分のSATAコネクタは利用しづらそうである。
P-ATAコネクタは横出しなのでエアフローの阻害にはなりにくいだろう。

基板サイズは30.4cm×24.5cmとATXサイズいっぱいである。
ケースの作業スペースが狭い場合には取り扱いに注意が必要であろう。


★性能
Radeonなら4枚挿しのCFXが組めるのがこのボードの最大の特徴であろう。
今ならEyefinity6x4枚で24画面も可能なのではないだろうか?
一般的な用途であれはローエンドクラスのVGAを挿してデジタル接続8画面程度までが現実的だろうか。

ヒートシンクが効いているのか、触ると暖かい程度なので温度は45℃程度には収まっているようだ。


★組みやすさ
前述のサイズから、スペースの狭いケースでは組みにくいだろう。
ヒートシンクを曲げてしまいやすいのでCPUクーラー装着時は注意が必要だ。
また、VGAの下をヒートパイプがくぐる形になっているので念のために干渉のチェックをしておきたい。


★互換性
未だに息の長いAM2+ソケットを採用し、BIOS更新で現行の4コアまでのCPUであれば対応する。
6コア対応は今のところ発表されていないが、MSIのやる気次第で対応するのではないかと思われる。

メモリはDDR2メモリを搭載出来、DDR1066まで対応だが最大容量が8GBまでなので注意したい。


★総評
6コアを使いたいのであればまだ選択肢には入らないが、4コアまでのCPUを使うのであれば問題ない。
また、ハイエンドマザーらしく丈夫に出来ているので特殊な用途に向くかもしれない。
多チャンネル同時録画マシンなどは面白いのではないだろうか。


★満足度
ヒートパイプ付きのマザーでは安く手に入ったし、性能にも満足しているので満点の5点を付けたい。


追記
先日もう一枚ゲット。

  • 購入金額

    15,000円

  • 購入日

    2008年頃

  • 購入場所

    T・ZONE

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