レビューメディア「ジグソー」

こちらはインテル入ってない


Vossさんのi5 3570Kレビュー…というかインテル入ってる改造PS2に便乗登録。というか実は改造元に使われているSCPH-37000L「OceanBlue」は元々我が家で使っていた個体だったり。
青(SCPH-37000L)と黒(SCPH-15000)
青(SCPH-37000L)と黒(SCPH-15000)

そしてこちらのSCPH-15000も私のPS2。PS3購入で稼動率は低くなっているものの、今でもすぐ出せる場所にある「現役」ゲーム機だ。こっちの黒があるから、トレーイジェクト不良になっていたクリアブルーを、Vossさんから話をふられた時にすぐ押し付けて後戻りできなくさせてしまったのだが(オイ

PS2自体、今更特にレビューする事も無いのでほぼ思い出話になってしまう事はご了承頂きたい。


このSCPH-15000、2000年3月に発売された最初期型SCPH-10000の小改良品と言う形で、2000年6月に販売開始。同12月にはSCPH-18000が登場するのでその間に購入されたものなのは間違いない。
SCPH-10000に対してファームウェア等の対策が行われているものの、ハードウェアとしてみるとほぼ最初期型と言ってかまわない老兵だ。
じゃあ何故この15000が生きていたのにクリアブルーの37000Lを追加購入したのか?実は父もゲームをするので親子でPS2本体の奪い合いとなり、追加でもう1台購入されたというオチ。




話をこちらの15000に戻すと、初期型というだけあって当時の販売価格は39800円。割引があったとしても37000円程度はしていた記憶がある。

付属品として純正メモリーカードが付属しており、18000以降では本体内蔵となったDVD再生ソフトウェアがメモリーカード内蔵となっている。つまりDVDを見るにはメモリーカードが必須だった。
このソフトウェアデータがなくなるとDVD再生ができなくなるのだが、付属のユーティリティディスクから再インストール可能だ。

またハードウェアとして面白いのがSCPH-10000系にのみ装備されていたPCカードスロット。これはSCPH-30000以降は専用のエクスパンションベイとして置き換えられており、ブロードバンドユニット等の拡張に利用されたが、PCカードスロットを使う機器は知る限り存在しない。


排気ファンも長年動き続けている。実は当初このファンと筐体の間にメッシュがあり、筐体内側にホコリが詰る状態だったのだが、メーカー修理時に取り外される。何故排気側にメッシュをつけたのかは謎だ。


もちろん真・三国無双の大量の敵兵、グランツーリスモ3の綺麗な画面、当時は衝撃的だったグラフィックも今みると荒さが目立つ。

しかしこの縦置きデザインは当時の衝撃を未だに残している。デザインというのは個々人の好みがあるのであくまで私個人の感想なのだが。

それまでゲーム機といえばグレーの横置きが主流。そんな中登場したこの黒く、薄く、複数のラインを持った黒い筐体のインパクトは大きかった。
横置き縦置きにあわせてロゴが回転するというそこまでするかな拘り、小さな角型スイッチに内蔵されたLED。おもちゃコーナーで売るより家電コーナーで売るほうが似合うんじゃないかというこの雰囲気。

それまでのゲーム機といえば、ファミコンから続くカセット方式はもちろん、ディスク方式のものでも横置き&上面入れ替えが基本。はっきいって場所を食ってしまい、使わない時は邪魔だ。

しかしPS2はたとえ横置きにしても、AVラックの1段に収めて使用可能だし、縦置きなら他機器の隙間にも納められる。
今まで部屋にゲーム機を置く時は「使わない時は見えない場所に隠す」のがお決まりだったのに、これは他のVHSビデオデッキやテレビと並べても違和感が無く、我が家ではじめて「定位置」を得たゲーム機だった。

また、ゲーム機としては比較的大柄なイメージのあるPS2(初期型)だが、実はATXマザーの外箱にも入ってしまうサイズ(ある程度厚みのある箱でないとフタは閉まらないが)。

デスクトップPCとしてはかなり小さい部類のDELL OPTIPLEX GX280と比べても二周り以上小さく、電源も内蔵で室内での取り回しはし易かった。



私の友人の中では2番目の早さ(ちなみに最速で購入した友人のSCPH-10000も数年前まで現役)で購入しただけあって、見た目とあわせて自慢の一品。学校帰りには友人の溜り場となった。
最初に買ったソフトは真・三国無双だっただろうか。その後もPS1互換を備えているのもありアーマードコアシリーズ、グランツーリスモシリーズ、A列車で行こうシリーズ、チョロQシリーズ、首都高バトルシリーズ、パネキット、等々など。
アーマードコアに関しては知人3人を交えた4人リーグ(最下位はすっげえマズイのど飴を舐める罰ゲーム付き)なんてのをやるわ三国無双は全キャラカンストまでキャラクター育てるわ、A列車は街を発展させるために何日もつけっぱなしにするわと稼働時間は恐ろしいものがある。

なのに1回メーカー修理に出しただけで12年経った今でも生きているのは奇跡的か。ウチに来るソニー製品はソニータイマーからぶっ壊れるというジンクス(?)がコイツにも継承されている。



ついでなので2台目にして今回Voss氏によりPC化改造を受けたSCPH-37000Lについても書いておこう。既に「Vossさんのもちもの」として登録済みだ。


こっちが2台目
こっちが2台目

海外と仕様が共通化されたSCPH-30000世代となり、背面に大きな開口部「エクスパンションベイ」が備えられている。コレの有無のおかげで初期型に関しては専用のHDDユニット等がリリースされる事になる。

また外装の細かい相違点として、意味が不明だった排気ファンのメッシュの廃止、前面吸気口面積の拡大等がある。もちろん内部も設計が効率化していて消費電力も下がっているようだが、まあその辺は専門サイトを見たほうが判りやすい。

そしてSCPH-37000L最大の特徴となる専用のクリアカラー「オーシャンブルー」は後に登場するクリアモデルより透明度が高く、内部の構造が良く見える(一時期タバコヤニで曇ってしまっていたが)。
まあそのクリアカラー筐体が、PC化改造の難易度を上げる要因になってしまったようだが。

ちなみにクリア筐体だと側面にLEDが見える
ちなみにクリア筐体だと側面にLEDが見える

送付前に通電をチェックしたときのLED。おそらくPS2として通電したのはこれがラストだろう。

先述の通りこちらはSCPH-15000より先にリタイアする事になってしまったのだが、おそらくその理由は使用環境。父はヘビースモーカーで、当然この37000Lも常時煙にさらされる事になる。
社外製の吸気口フィルターを装着したりと努力はしたものの、ドライブトレー動作不良に陥り、無理やりな分解で閉じ込められたゲームディスクを回収の上、捨てるに捨てられずに放置となったわけだ。
とはいえこの時父のPS2買い替え品としてSCPH-90000SSを購入しているので記憶は曖昧だが07年くらいまでは37000Lも動いていた事になる。

セット品として同色のコントローラと縦置きスタンドが同梱されていたのだが、コントローラは長年の使用で見るに耐えない状態になり、縦置きスタンドは何処にしまったのか行方不明で、Voss氏に譲ったのは本体のみとなった。その後どうなったかは(2度目のリンクだが)ごらんの通りだ。





初代PSにPS3、更に任天堂やセガ等他社ハードも所有しているのだが、一番使用時間の長いゲーム機は(初代PSソフトの使用もあり)間違いなくこのSCPH-15000&SCPH-37000Lの2台だろう。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2000年頃

  • 購入場所

    マジカル

30人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • 下小川さん

    2012/09/05

    さすがに黒い方を改造しちゃうと父の薄型PS2の奪い合いになるのでw
    しかもあのVossさんの苦労を見ると私はとてもじゃないがPS2改造できません…

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