USB2.0に繋いでもUSB2.0用の外付けケースとして使用できますので、お勧めです。
放熱性は良いとはいえないのが最大の欠点です。
というか、かなり熱が籠もります…
この手のケースはすべてそうなのですが、HDDを密封してしまうためエアフローが無く、結果としてHDDはかなりの熱を持ってしまいます。
使用するHDDにもよりますが、40℃を優に超えるレベルになりますので、あまり心理的にはよろしくありません。
Caviar Greenシリーズなどの低発熱HDDと組み合わせて使いたい感じです。
対策として、HDDの熱を少しでもフレームに逃がせるように、熱伝導のシリコンシートをHDDの基板とHDDケースのフレームの間に挟み込んでいます。
これにより、HDDの基板周辺の熱がフレームに伝わり、外部へと放熱されます。
が、それでも密閉構造には違いはなく、それほどの差にはなりません。
ケース側のUSB3.0コネクタはBコネクタではなく、Standard-Aコネクタを採用しています。
このため、接続ケーブルも両端ともAコネクタとなっています。
他の製品でも良く見るのですが、Bコネクタを使わないのにはなにか理由があるのでしょうか。
Standard-Aコネクタの方が単価が安いとか、あるいはそこまでUSB3.0デバイスが普及している訳ではないので、とりあえず両端をStandard-Aコネクタにしているとか…?
USB3.0でどれくらいの速度が出るのか、下記環境でベンチマークを測定してみました。
ストレージ側のボトルネックを避けるため、SSDを繋げてテストしています。
使用した機材は下記の通りです。
ASRock P55 Deluxe3(μPD720200)
intel X25-M G2 160GB
ICH10R:SeqRead 258.6 / SeqWrite 113.7 / 512kRead 202.7 / 512kWrite 112.8 / 4kRead 20.56 / 4kWrite 53.97
SATA3:SeqRead 251.9 / SeqWrite 104.4 / 512kRead 200.2 / 512kWrite 103.5 / 4kRead 20.05 / 4kWrite 42.64
USB3.0:SeqRead 184.8 / SeqWrite 95.33 / 512kRead 113.8 / 512kWrite 94.23 / 4kRead 14.11 / 4kWrite 27.39
USB2.0:SeqRead 32.19 / SeqWrite 29.38 / 512kRead 31.25 / 512kWrite 27.91 / 4kRead 6.285 / 4kWrite 6.157
項目によってSATAとかなりの乖離があるものと、それほど変わらないものがあります。
特にシーケンシャルと512kランダムライトはかなりの値をたたき出しています。
項目によってはかなりの速度低下が見られるところもありますが、それでもUSB2.0と比べるとその差歴然です。
一度USB3.0の外付けケースを使ってしまうと、USB2.0には戻れません。
最近ではUSB3.0をオンボードで載せているマザーボードも急激にラインナップが増えていますので、外付けのストレージを使うのであれば、USB3.0対応品を選ぶことをお勧めします。
製品の作りは価格相当、といった感じですが、2,000円で買える外付けUSBケースとしては良い方かと思います。
できればケースの上下にスリットを作って、トンネル効果とかで放熱できる仕組みにしてほしいところです。
注意点ですが、私の環境では、使用するのにHDDのフォーマットが必要となる場合がありました。
他のUSB HDDケースの場合、そのまま使えるものばかりでしたので、この点は注意が必要です。
USB2.0のケースで使っていたHDDをDHC-35U3BKに組み込む場合、一度別のHDDにデータを移動し、組み込んでからフォーマットする必要があります。
移動自体はUSB3.0接続で高速ですが、容量が多いとそれなりに時間がかかりますので注意が必要です。
X-25Mを接続した時はそのままデータの読み書きができましたが、WD5000AAKSを使用したところ、フォーマットしないとパーティションを認識できませんでした。
ASRockのUSB3.0カードのドライバのせいか、HDDの問題なのか、あるいはHDDのフォーマットの問題なのかは不明ですが…
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購入金額
1,980円
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購入日
2010年06月頃
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購入場所
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