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ZALMAN VGAクーラー VF770を使ってみた。

まず、今回、検証に利用したパーツ構成は、下記のとおりです。

M/B:GIGABYTE GA-P55A-UD6
CPU:Intel Core i7 860
CPUクーラー:Corsair CWCH50-1
CPUファン:サイズ ULTRA KAZE 3000RPM + KAZE JYUNI 1900RPM
VGAカード:ASUS HD5850及びBIOSTAR HD4850
MEM:GEIL PC3-12800 2GBX2
PSU:Corsair CMPSU-750TXJP
CASE:GIGABYTE SUMO 5115
ストレージ類は省略。
検証時の室温は、25~26℃です。
(ここのところ、どうも蒸し暑いです。)

まず、HD5850の騒音の改善ができるかな?と思って応募させていただいたのですが、
結果的に、このクーラーで、HD5850の発熱は、抑えることができませんでした。

また、今回の検証では、電力消費と時間を有効に使う為、
ベンチマークツールは使わず、グリッドコンピューティングから、BOINCを使用しました。
ATIのカードを利用しているので、GPGPUでの演算にMilkyWay@Homeを使用し、
GPUに負荷を掛けて、温度関係のチェックを行いました。

まず、動画で投稿しておりますが、HD5850はリファレンスモデルを使用しているので、
高負荷時の発熱は、そこそこ高く、カード自体がかなり熱くなります。

熱を抑える為には、ファンスピードを上げればいいのですが、ファンスピードを上げると、
けたたましい爆音を発するのが、リファレンスのVGAクーラーです。

ただ、今回利用した、HD5850のリファレンスのクーラーは、思いの外、性能が良いようで、
耳に付かない範囲でのファン速度上昇でも、70℃未満に抑えることができましたが、
今回の、ZALMAN VF770では、HD5850の発熱は抑えることはできないようです。

ついでに、ThermaltakeのDuOrbでも、抑えることはできませんでした。


HD5850の高負荷テストでの結果としては、

リファレンスクーラーAUTO設定(30%以下):MAX 72℃
VF770                  :80℃超えたので中断。
DuOrb                  :80℃超えたので中断。


ついでに、リファレンスクーラーのファン速度を少しあげて、35%程度で70℃以下に抑えられ、この辺では、騒音も気にならないレベルです。

動画にHD5850の騒音を投稿していますので、そちらを確認していただければ、幸いです。
(ただ、CPUファン等、他のファンの騒音も大きめなので、40%程度までは、
VGAクーラーの音を聞き分けるのは無理だと思いますが。)

今回の製品、VF770では、HD5850の静穏化は断念し、HD4850の方で、再テストしました。

これも同じく、MilkyWay@Homeを利用し、高負荷時の最高温度を記録してみました。

今回のHD4850のVGAカードですが、BIOSTAR製でArctic CoolingのVGAクーラーが搭載された製品で、静穏性、冷却性に優れた製品となっており、なかなかの強敵です。
こちらの製品です。
http://www.biostar.com.tw/app/en/vga/introduction.php?S_I...

ということで、検証してみました。

オリジナルファン、VF770、DuOrb共にファン制御無しで、騒音も気にならない製品ですので、高負荷時の最高温度を確認することにします。

付属オリジナルクーラー:MAX 66℃

ZALMAN VF770    :MAX 70℃

Thermaltake DuOrb :MAX 61℃

ついでに、VF770には、静穏性重視の為、+5V変換アダプタが同梱されていたので、
こちらも付けてみました。

ZALMAN VF770 +5V駆動:MAX79℃

1スロットタイプのリファレンスデザインのHD4850であれば、VF770でも、
かなり良くなった印象があると思いますが、今回利用した、
HD4850に搭載されている、Arctic CoolingのVGAファンは、
最近のミドルレンジ製品にも幅広く利用されてきている為、
下位のクラスであっても、冷却性能では、VF770では歯が立たないのではないのかな?
と思います。

下位に位置するHD5670やHD4670等にも、Arctic CoolingのVGAクーラーが使われている現状では、なかなか、立ち位置の難しいクーラだと思います。

ミドルレンジ以下のHD4670やGF9600GT、GT240等のVGAクーラーの故障時の交換用クーラーと考えるなら、需要はあるのかな?と思います。

ただ、デザインは、流石ZALMANといったところで、洗練されたデザインで、格好がいいので、最近のミドルレンジ以下製品の性能向上が小さいので、見た目を変えて、同じ製品を使い続けるって使い方もありではないか?と思います。

Fermiはまだ分かりませんが、nvidiaの出世魚しかり、HD4600シリーズからHD5600シリーズの性能向上も、微々たる物で、完全にハイエンドへの買い替え以外、体感できる性能向上がない為、クーラーを変えて、遊んでみるのも、また、一興かと思います。

そんな方にお奨めしたいのが、このZALMAN VF770ですね。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2010年04月頃

  • 購入場所

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