7/28 更新 新βBIOS9124について
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ClassifiedからASUS RAMPAGE III EXTREME(以下R3E)にマザーを変更しました。
これまで、X58のシステムでは、P6T、RAMPAGE II EXTREME RAMPAGE II GENEとEVGA Classified E760(以下E760)と使ってきました。今回は、E760との比較レビューをしてみたいと思います。
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※7/10レビューを全体的に書き直しました^^;
[ PC構成 ]
CPU:Core i7-980X Extreme Edition
CPU クーラー:MegaShadow ULTRA KAZE3000rpm&三洋電気 F-12PWM
M/B :ASUS RAMPAGE III EXTREME
メモリ:SMD-6G88NP-16F[HYPER]-T
ビデオカード:XFX GwForce 9800GT
SSD:Intel X25-M SSDSA2MH080G2R5
光学ドライブ:LG電子 BDドライブ CGW-H20
電源:Scythe ENERGIR 1000W
ケース:SilverStone RAVEN2
OS:Microsoft Windows 7 Pro 64bit
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[ 特徴 ]
・SATA6.0 に対応
SARA6.0対応のストレージシステムがあれば、最大6Gの転送速度をフルに活かしたシステムを 構築することができます。
起動用としても使えるので、Crucial RealSSDシリーズなどを搭載したい所です。
・USB3.0対応
USB3.0を使用できるのは、背面パネル部のコネクターの2本だけです。
USB コネクター部分の色が青くなっているのですぐにわかります。
・Bluetooth Module Accessory Card
ブルートゥースの制御用のカードが付属しています。
本製品では、ブルートゥースを使った外部オーバークロック機器をサポートしています。
普通のブルートゥースマウスなどをこのカードを使って同期させることも可能なようです。
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[ 所感 ]
・チップセット周りのヒートシンクのクリアランスについて
クリアランスは良好。
ただし、サイドフロー型のCPUクーラーはメモリーと干渉する場合がある
たいていのCPUクーラーは干渉なく取り付けできるのではないでしょうか。
ただし、サイドフロー式のクーラーにFANを取り付ける場合、メモリースロッ トのA2に覆いかぶさるようになるので、背の高いヒートシンクのついたメモリーは取り付けできません。
「Corsair Dominatorシリーズ」はこれに該当します。A2が使えなくなるとメモリの6枚刺しはできません。
・マザーボード上の内部USBコネクトについて
内部のUSBコネクトは今までのASUSのマザー、他社のマザーでも2つはついていると思います。
R3Eでは、この内部USBコ ネクトが1つしかないので、ケースの外部USBにつなげたら他のUSB内臓機器をつなげることができません。
僕の場合は、内臓SDカードリー ダーが使用できなくなってしまいました。
片方のUSBコネクターには外部からオーバークロックをサポートする機器「OC Station」が取り付けられるようになっています。
この「OC Station」用のコネクタをUSBと兼用できるような仕様にしてほしかったですね。
・VGA用の補助電源コネクターについて
VGA 用の補助電源コネクターがありえない所についています。
ちょうど一番上のPCI Expless x16カードの上、オーディオコネクター付近です。ケースに組み込んだ状態ではここに挿すことはできないので、バラック状態前提での配置だとは思います。
・付属のFAN付き チップセット用ヒートシンクについて
背が高いので僕の場合は MegaShadowと干渉してしまいました。
取り付ける向きによっては問題ありま せん。
・CPUソケットがFOXCONN製
悪評高いFOXCONN製のソケットを使用しています。FOXCONN製のソケット は、とめ具の遊びが大きくてかなりグラグラです。
取り付ける時も止め具が硬く、無理やりはめようとすると、マザーが曲がったり、CPUが壊れる んじゃないかという恐怖があります。
4万後半もするマザーなのだから、ここはEVGAのようにきちんとしたものを使ってほしいものです。
・ メモリソケットの片ラッチ仕様
メモリソケットはRAMPAGE II GENEと同じ片ラッチ仕様です。
正直、この片ラッチ仕様、好きじゃありません。
メモリークーラーの取り付けはできないし、抜けるんじゃないかというリスクが付きまといます。
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[ E760との比較 ]
常用オーバークロック時の比較となります。
※LLC:Loadline Calibrationの略です。
【4.0GHz】
「E760」
電圧:BIOS 1.24V - CPUZ 1.25(Without VDroop Contorol) +0.01V
「R3E」
電圧:BIOS 1.24 - CPUZ 1.27(LLC最大)+0.03V
【4.2GHz】
「E760」
電圧:BIOS 1.27V - CPUZ 1.28(Without VDroop Contorol) +0.01V
「R3E」
電圧:BIOS 1.28 - CPUZ 1.32(LLC最大)+0.04V
・オーバークロックについて(BIOS 0802)
ASUS ROGシリーズ共通ですが、非常に安定しています。
電圧セッティングについては、E760で学習していたのでそれほどはずすことなく、電圧ポイントを定めることができましたが、かなり適当にオーバークロックしてもするっと立ち上がってくるのはさすがです。
一度セッティングが決まれば、常用オーバークロック範囲内であればまず落ちたりすることはありません。
メモリーのオーバークロックも非常に安定しています。
・オーバークロック時の電圧について
E760と比較して+0.03~0.04Vも自動昇圧してしまいます。
また、VCoreだけでなく、他の電圧項目も勝手に昇圧しているため消費電力は通常の板よりもかなり高いと予想できます。
E760は、オート設定時にはほとんど電圧を自動昇圧しないので、Vcore、QPI Vだけだと安定しない場合があります。
その為、オーバーク ロック時はすべて手探りで昇圧して、具合を確かめる必要があります。
ASUS板は、電圧設定AutoだとIOH、VTTなんかも自動昇圧するので、Autoだとかなり楽にオーバークロックできます。
そのため、かなり適当な設定でも、簡単に起動してしまうため、Vcore以外の電圧については、起動時のデフォルト状態の各電圧をメモしておいて、どこが上昇しているのかを確かめながらオーバーク ロックすることをお勧めします。
・Loadline Calibration(以下LLC)について
R3Eは、Loadline Calibrationの設定を「0%/50%/Full」の3段階で調整できるようになっています。
LLC50%の場合、電圧がFullよりも低く盛られます。
ただし、この設定を試してみたところ、あまり有効に働いているようには感じませんでした。
E760 ではBIOS設定で1.24VでPrimeを完走している980Xでテストしてみた結果、1.24Vで+0.02Vほど昇圧されるにもかかわらず、 Primeよりも負荷の低いエンコードテストで落ちてしまいます。
1.25Vで設定しても同様です。
LLC Fullにした場合は、0.03-0.04Vも盛られます。
ですが、この設定でBIOS1.24Vで設定した所、問題なく安定するようになりました。CPUZ読みでは1.27まで昇圧されています。
どうもLLCの挙動については、Full じゃないと使い物になりませんね。
昇圧のしすぎを抑えるためにあえて50%としているのだと思うのですが、あまり意味はないようです。
・BIOS Extreme Tweakerの新項目について
「digi+ PWR Mode」
digi+ PWR Modeについてですが、X-Powerにするとフルに電圧を開放するとあるので、5G~6GくらいのオーバークロックでVGAもSLIやCFXなどで オーバークロックをする場合でなければ、T-Balancedで問題ないのではないでしょうか。
「CPU PWM Frequency」
CPU PWM FrequencyはE760にも同様の項目があります。
これは電源の安定性が向上する効果があります。
E760の時は主に4.7GB以 上かメモリを2000Mhzにする場合に効果がありました。この板でも1000KHzにするとメモリーオーバークロック時の安定性が上昇しました。
ただし、ここの設定を大きくすると、コイルなどの温度がものすごく上昇しますので、安定してCPU周辺の冷却ができている状態でないと上げるのは危険です。
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[ ベンチテスト ]
「スーパーπ」
・4.0GHz 1600CL6 10.188s
・4.0GHz 2000CL7 10.125s
パイ焼きの速度についてですが、遅いかなぁ・・・と思います。
E760なら10秒切れていたのですがどんなにがんばっても10秒切れません。
詰めすぎると返って遅くなってしまうなんてこともありました。
BIOSの熟成で改善されるとは思いますがメモリー周りのパフォーマンスはまだまだじゃないでしょうか。
「3DMK06 CPU TEST」
・4.0GHz 2000CL7 SCORE9508
・4.5GHz 1628CL7 SCORE10555
3DMK06のスコアはまずまずじゃないでしょうか。
もっとあげて詰めればOCGP 空冷時の3DMK06の記録「11218」を抜くこともできそうです。
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正直、後もう一歩な感じがするマザーです。
本当に細かい所で何故と思える点が多い気がします。
これは恐らくなんですが・・・
ASUSが最強の地位を取り戻すためにいろいろ挑戦を取り入れた結果なんだと思います。
よくよく、このR3Eのユーザーマニュアルを見ながら考えてみた所、最新技術のオンパレードなんです、この板。
ざっと列挙しただけでも
・RC Bluetooth
・Extreme Engine Digi+
・iROG
・Probert
・COP EX
などなど、僕の知らない機能がこれだけあります。
その最新技術については、これからBIOSで熟成させていくことができると思いますので、レビューにて列挙した弱点については、おいおい修正されていくのではないでしょうか。
とくにデジタルとアナログを切り替えるハイブリッドPWM(VRM)機能を制御しているExtreme Engine Digi+は今後のBIOSアップで強化されていく可能性があります。
過去のASUS X58板でもBIOSのアップデートによってLLCの挙動を変更したことがありますので電圧制御関連も修正されるだろうと個人的には願っています。
しかし、今回の組み立ては楽しかったですw
久しぶりに「これは何だろう・・・?」マニュアル片手に組みながら組み立てることができました。
これから、もう少しいろいろいじりながら遊んでみます。
気づ いたことがあったらまた追加で記載したいと思います。
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[ 7/23 追記 ]
BIOS9124 UPDATE
新βBIOS9124を入れてみたところ、面白い項目が増えていました。
・2D BENCHMARK Booster
巷で2Dベンチが遅いと言われているR3Eですが、この2Dベンチマークスコアをブーストする機能が、新BIOSで搭載されています。
・LLCの挙動の変化
LLCの挙動が若干変化しました。
Core i7 980X EE
OC:4.0GHz
VCore:BIOS1.23V → CPU-Z1.25
LLCの盛幅が0.02Vに抑えられていました。
また、BIOSで1.23Vに設定した所、数時間ですがPrimeも落ちずに1.23 - 1.25Vで電圧は推移し、非常に安定していました。
今度は、2D BENCHMARK Boosterを有効にした状態でpai焼きテストをしてみたいと思います。
所感ですが新BIOSとってもいい感じじゃないでしょうか!(星ひとつ増やしておきますw)
ユーザーからの意見を敏感に察知して、すぐに対応してくるあたり、さすがASUSといわざる終えませんね^^
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購入金額
46,800円
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購入日
2010年07月07日
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購入場所
Yorkfieldさん
2010/07/09
ひろひさるさん
2010/07/09
やっぱ秋刀魚はいいですねぇ。今更ながら、手放さなきゃ良かったと後悔してます(ToT)
各社のマザーで、特性の違いは確かにありますよね。
それを自分で比べられる環境がウラヤマです。
また何かありましたら、続報をお待ちしてます。
つくもさん
2010/07/09
ありがとうございます^^
ヒートシンクがカッコイイのでつい、いろいろ撮ってしまいますw
つくもさん
2010/07/09
もう、秋刀魚をテストした時に本当に何故もっと早く買わなかったと後悔しましたよ^^;
R3Eについては、X58の決定版と僕的に思っているclassfiedがありましたからかなり落ち着いてレビューできたかと思います。
Classified E760で1.27V(CPUZ1.28V)で通った4.2GHzの設定でR3Eでは、1.27(CPUZ1.3V)でエンコードテスト通りませんでした。LLCの盛り分を見越しての設定だったのですが・・・。
また今度は1.28V(CPU1.31V)でやり直しです^^;
また、何か気づいたことがあったら追記してみます^^
s3zm4rさん
2010/07/11
私は挙動はR3Eの方が素直に感じました。
単純にAMI BIOSだからってだけの話かもしれませんがw
つくもさん
2010/07/11
そうですね、E760ナカーマであり、R3Eナカーマになりましたねw
僕の場合はメモリーのオーバークロックはR3Eの方がラクだと感じました。
E760の方は、PWM とVTTとQPIの兼ね合いを探りながらやらないと、あっという間に落とされますが、R3EはQPIだけでも素直に立ち上がってきますね。
E760とR3E、どっちも面白い板ですね^^
s3zm4rさん
2010/07/14
私は4Pinペリフェラル延長ケーブルを予めM/B側に接続しておいて、ケース内にM/Bを設置後に電源と延長ケーブルを接続しています。
この方法はドライブ類などでも、設置してからの配線がやり難い場合に重宝しますよ~
つくもさん
2010/07/14
貴重な情報ありがとうございます^^
あの隙間に差し込むのに苦しいと感じていましたが、その方法なら無理なく差し込むことができますね。
シンプルな所に解決方法がありましたね、ナイスアイディアです!
4453さん
2010/07/15
私の場合はE762環境ですが、PWM上げるのは何となく怖いと思い
つつも、4.8GHZ以上にする時は12センチFANでコイル周りに風を
あてながら多少いじってますね。
この間プレミアムレビューでOCした時は、かなーりVTTを盛ったので、
CPUに掛ける電圧の要求も上がってしまい、非常にアツアツでした(汗)
たぶん、真剣に設定つめれば5GHZ行きそうですw
つくもさん
2010/07/16
E760で勉強したんですが、PWMをあげるときは、マザー周辺の冷却に注意しないと確かにコイル周りの温度が上昇しますよね^^;
僕の場合は、VTTは+250mV~+400mVくらいで様子を見ながらあげていっています。
それ以上あげるとなるとかなり冷却がシビアになってくる印象があります^^;
R3Eも面白い板ですよw
電圧要求に関しては、クロックがあがるほど実はシビアな感じがします。
というよりも電源要求と熱処理が、といえばいいでしょうか。
そこさえクリアできれば、まだ上げられる感じはしています^^
今のところは4GHzあたりでベンチマークテストして遊んでいますw
ネイエフさん
2010/07/16
私はOCはしないのですが
これのGENEが出たらほしいですね
やっぱりUSB3.0も扱ってみたいですし
つくもさん
2010/07/16
ブルートゥースの有効な活用方法はまだ、見出せていません^^;
ただ、確かに内臓してくれていると、活用方法はありそうなので、面白い案だとは思いますね。
R3 GENEはもうそろそろ店頭に並びそうですね^^
まだ、このマザーの機能の半分も使いこなせていない状態ですが、SATA3とUSB3.0は有効なアドバンテージだと思います。
s3zm4rさん
2010/10/30
私はBIOS:0901を導入後、上記設定を有効にするとOCエラーで起動出来なくなりました。尚、CPU、メモリは全て定格です。
つくもさん
2010/10/30
僕のは、今、BIOS1005なんですが、2D BENCHMARK Boosterを有効にしても問題なく起動してきますね。
オーバークロック状態でBCLK200x21の4.2GHzでの起動です。
定格でも問題ありませんでした。
BIOSを上げてみてはどうでしょうか。
それでも起動しないとなるとパーツをひとつひとつ検証する必要がでそうですね^^;
s3zm4rさん
2010/10/30
やはりそうなりますねw
しかし、「有効」状態でも問題無いと聞いてやる気が出てきました。
ありがとうございます!
operaさん
2011/01/14
Rampage最上位良いですね♪私もかなり迷ったのですが。。。(笑)
PS
もしつくもさんが宜しければ、おものだちになっていただきたいなと思っているのですが、申請ボタンが見えないです。。
オーディエンスからの申請を受けない設定が有るらしいのですが。。
もしお考えがおありのことでしたら、このコメントを削除して下さい(笑)
よろしくお願い致します。
(^^;
つくもさん
2011/01/14
ぬお、失礼しました><
申請を受け付けるに変更しました!
ここの設定ちゃんとみていなかった・・・orz
こちらこそ、よろしくお願いします^^