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自動OC機能を搭載するも定格動作向け!?H55M Pro

自動OC機能「Turbo 50」でおなじみのASROCK H55M Proを購入してみました。GIGABYTE GA-H55M-S2H続いてH55チップセット搭載マザーボード2枚目です。

GIGABYTE GA-H55M-S2Hとの比較を交えつつレビューしたいと思います。


検証に使用したPCのパーツ構成は下記のとうりです。

<Clarkdale/LGA1156>
・CPU:Pentium G6950 2.8GHz
・マザー:ASRock H55M Pro (BIOS 1.8)
・メモリ:Patriot PSD34G1600KH(2GB)
・電源:Amacrox FreeEarth AX550-GLN (550W)
・OS:Windows XP Pro SP3


●ASROCKについて
ASROCKはASUSTeK Computerから分かれた会社というのは有名です。加えて変態マザーと呼ばれる自作マニアをくすぐる面白いコンセプトの製品を数多くリリースしている会社としても有名です。


●付属品
付属品はドライバーCD、マニュアル、SATAケーブル、バックプレートとシンプルな内容です。


●ボードサイズ
ボードサイズはMicroATXのフルサイズ。小型のM-ATXケースにはややキツイサイズです。メモリスロットは4本あるので拡張性などは高いです。


●出力関係
モニター出力は、DVI-D、HDMI、RGBの3系統。DVI-DとHDMIによるデジタル2画面出力にも対応しています。サウンドは8ch、LANはGbLANに対応、IEEE1394も有りと一通りの機能はそろっています。


●メモリスロット数
メモリスロット数は4本設置されています。最大で16GBまで認識可能ということです。


●S-ATAポート数
S-ATAポートは5ポート。P-ATAは廃止されていますので古いDVDドライブなどは接続できません。


●拡張スロット
拡張スロットはPCI-Ex16(x16動作)1基、PCI-Ex1バス1基、PCI-Ex16(x4動作)1基、PCIバス1基となっています。
2本のPCI-Eスロットを使用してのATI CrossFireXにも対応しています。


●コネクタのレイアウト
ATI CrossFireXを考慮しての配置なのか拡張スロットとS-ATAポートのレイアウトは非常に良いです。下段のPCIバスに2スロット仕様のGPUを搭載するとIEEE1394とUSBポートx1がふさがってしまいますが、これなら2基のPCI-Ex16バス(x16とx4動作)を利用してATI CrossFireXも十分可能と思います。


●コンデンサについて
下位モデルのASRock H55Mに対して上位モデルASRock H55M Proは採用しているコンデンサが全て固形タイプに変更されています。れなら24時間フル可能のサーバーなどでも安心です。


●BIOSについて(BIOS 1.8)
ASUSTeKから分かれた会社ということでBIOS設定画面の表示方法など類似点が多く個人的には好きです。

M-ATXサイズのマザーボードですがOC用の設定項目も多く楽しめそうです。ClarkdaleコアCPUのGPUクロックの設定も可能です。


===============


●BIOSのアップデートについて
入手した状態でのBIOSは1.6でしたので最新のBIOS 1.8へアップデートすることにしました。
BIOSの書き買えばBIOSの設定画面から起動するBIOS書き換えユーティリティー「Instant Flash」から行います。

付属の説明書にも詳しいことは載っていませんでした。BIOSファイルはUSBメモリかHDDのルートに置いておくと自動で検索して認識するようですが詳細は不明。とりあえずUSBメモリのルートにBIOSファイルを置いて試してみました。

はじめ2GBのUSBメモリを使用したところフリーズして書き換えできませんでした。1GBのUSBメモリも所持していたのでこちらに交換することで無事書き換えることが出来ました。


●Turbo 50について
自動OC機能Turbo 50(BIOS表示はTurbo 100)を手持ちのPentium G6950にて試してみましたが起動不可能でした。POS画面も拝めないという状態です。

Turbo 50を選択すると自動的に設定が反映されるわけですが、その状態からこちらのサイトを参考にしつつ一部の設定を調整してみましたがそれでも起動できないという状態です。

使用したCPUはこちらのレビューで使っていた物ですからOC耐性は高いことがわかっています。
自動OC機能Turbo 50の実用性については微妙で今後のBIOSの更新次第といったところでしょうか。


●OC耐性について- Pentium G6950
手持ちのPentium G6950はGIGABYTE GA-H55M-S2HでBCLK200MHz/Ccore1.200Vで4.2GHz動作が可能でした。H55M Proに取り付けてOCを試してみると同じ設定では起動できませんでいた。

設定を変更して数パターン試しましたが4.2GHzで起動できませんでした。


●OC耐性について- Core i3 530
先日購入したCore i3 530はGIGABYTE GA-H55M-S2HではGPUクロックを533MHzに下げることでBCLK191MHz/Ccore1.281Vで4.2GHz動作が可能でした。H55M Proに取り付けてOCを試してみると同じ設定では起動できませんでいた。

同じ設定のままBCLK180MHzに落としても起動できないところを見ると、マザーボードのOC耐性が低いのかなと思います。設定を煮詰めれば動作するかもしれませんが、自分が試して範囲では無理と判断しました。


●感想
H55チップセット採用M-ATXマザーボードASROCK H55M Proを試してみての感想です。

今回この製品を選んだ理由は値段的なものもありますが自動OC機能Turbo 50を売りにしていることからOC耐性に期待しての購入でした。自分の購入したロットの問題なのかもしれませんが実際のOC耐性は低いようでGIGABYTE GA-H55M-S2Hに劣ることが判明。非常に残念な結果となりました。

OC耐性が低い件についてはAsusやGIGABYTEなどのマザーボードとくらべるとAuto設定の項目の自動調整がうまくいっていないのかもしれません。明らかにOC耐性が低いです。OC用の設定項目は豊富ですのでベテランな方ならOCも問題なく行えるかもしれませんが自分には無理でした。OC耐性については今後のBIOS更新に期待ということで。

H55M ProにはH55Mという下位モデルも存在しています。下位のH55MはIEEE 1394の有無やメモリスロット数、採用コンデンサなどに違いがあります。価格差は1,000円程度しかないようですから購入するなら上位のH55M Proをお勧めします。

OC目的での購入は「BIOS 1.8」現時点ではあまりお勧めできませんが、他社製品より機能豊富で価格も安くコストパフォーマンスは高いと思います。PCI-Eスロットなどのコネクタのレイアウトも良いので「OCなどはしない。CPUは定格動作に限る」という方にはお勧めできる製品と思います。
  • 購入金額

    7,800円

  • 購入日

    2010年02月頃

  • 購入場所

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