レビューメディア「ジグソー」

液晶割れ、治りました。

[2016/07/30 追記]

 

今年の2月頃「電源をONにしてもすぐOFFになる」同型ジャンクが入手できたので、液晶パネルのドナーとしました。

液晶TVのパネルは、特に国産機では、汎用品を使い回すのではなく機種固有に設計しているようです。似た型番からでも流用がほとんどできないので、同一型番の条件に合う品物に出会うのは苦労が多いです。

 

 

感動の復活

はたして、長いこと部屋の隅にあったガラクタが復活しました。

さすがに国産パネル(本体生産はマレーシアだけど、パネルは「MADE IN JAPAN」)だけあって、経年品にもかかわらず、発色はきれいです。手元のLG製のTVと比べると、肌合いの表現がナチュラルで奥行き感があるというか、階調がなめらかでレンジが広いような気がします。

 

 

 

このTVで 「dボタン」なるものを初めて押してみました。

反応に時間がかかるのですね。天気予報や災害情報などには便利なのかもしれませんが。

 

 

 

壁掛け金具用のネジが、内部でパネル側のフレームにも効くような構造です。

コントロール基板(右側の緑色の基板)は、いわば画像処理が充実したマイコンボードで、回路のブロック構成をおおざっぱに考えると、PCやスマホと同じ構成です。

電源基板は、おそらく太くて長いCCFL管を光らせるのに安定した電力を作るためにしっかりと作られています。

 

パネルの部品番号:AX080A076G、「MADE IN JAPAN」ですね!

 

 

パネル交換にかかったコスト:約9,000円(ジャンク品入手、残部品売却の差引き)

 


 

 

[入手時 記]

 

そろそろ、今までのテレビが使えなくなります。

ならばということで、1台いただきました。ただし故障品です。

誤って画面をコンッと割ってしまったということです。パネルの交換ならすぐできる!
と、たかをくくって簡単にいただいてしまったものの、実はノートPCのパネルを交換するようには簡単にできません。

結局、まだ完了していないし、ちょっと無理かもしれません。


近年のノートPCの液晶パネルは、バックライトがLEDになり、15.4インチタイプ(WXGA 1280x800)から15.6インチ(HD(16:9) 1366x768)に置き換わったころから、事実上、仕様がほぼ統一されていて、だいたいどのPCのパネルも解像度が同じなら接続形式(LVDSやコネクタ位置、ピン数=40ピン)が同じなので、確認は必要ですが使いまわすことができます。
15.4インチのパネルでも、データシートなどで互換性を確認すれば、オリジナルのパネルと異なるパネルでも使用可能な場合が多くありました。

液晶テレビでも事情は似たようなものだろうと考えていましたが、事情が違いました。

 

このテレビのパネルは、IPS Alpha Technology製の AX080A076Gです。

バックライトがCCLF(冷陰極管)、LVDSは55ピンです。


互換パネルを検索してもさっぱりヒットしません。

それもそのはず、IPS Alpha Technologyは、パナソニックの事業所のひとつのような会社で、この形式のパネルは海外型番を含むこのテレビ専用のようです。しかも同じ型番でも製造ロットによってピンアサインが異なるようで、ますます互換パネルの存在は絶望的となります。

ピンアサインのことがわかったのは、このテレビの回路図が手に入ったからです。

 

おそらく、海外仕向けの近似仕様のものです。

http://elektrotanya.com/panasonic_tx_lr32c20_ch_km06.pdf/download.html

(リンク先ページの[download]リンクからダウンロードできます。ただし、回数制限があるようです)
手元のテレビを開けて基板など回路図と照合すれば、もっとなにか分かるかもしれません。

ただ、LVDSは伝送形式にすぎないので、ピンアサインが電気的に合致して何らかの表示ができたとしても、設計上、専用パネルを設定するからにはパネルに合わせた画作りをしている可能性が高く、満足な表示が得られない可能性もあります。

 


回路図が手に入ったので、LVDSのピンアサインを検討して互換パネルを探して交換するという企てが進んだかに思えましたが、そもそも32インチ液晶テレビに使えそうな互換パネルというのが出まわっていません。
また、液晶テレビの故障傾向として液晶割れが圧倒的に多く、その他の基板故障などはほとんど見当たりません。したがって、液晶パネルを部品取りできるジャンク品は入手困難です。画面が乱れるという故障も画面全体が一様に乱れているのであれば、ケーブルや描画側のトラブルということも考えられますが、ほぼパネルの不良による不具合のように見えます。

同一型番の完動中古品がヤフオクで19,000円(税込み送料込み)でした。
新品でも32インチ液晶テレビの実売価格は3万円半ばほどからとなっています。



大きなテレビが特別すぐに必要というわけでもないので、優先順位が下がるばかりです。

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2014年頃

  • 購入場所

    お友達

22人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • ホーリーさん

    2015/03/03

    僕も妻の友人から東芝の38型を貰いましたが、やはり液晶割れがあります。
    液晶は割れやすいと言う宿命がありますよね。
    僕はハードに弱いので直そうという気はありませんし、離れて見る分には液晶割れは余り気になりません。
  • ちばとどさん

    2015/03/04

    ホーリーさん、
    割れててもへっちゃらな場合もありますか。すごいすごい!
    割れにくい液晶も作れるんでしょうけど、コストや画面の厚さやいろんなことと引き換えに割れやすいもので我慢することになっているんでしょうね。
    それでも近い将来、割れない、曲げられる、シート状のパネルが出てくると思うんですよね。

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